• ブランド
    特設サイト
公開日 2019/03/18 06:30

人気モデルがさらに進化、これぞ高画質4K/HDRプロジェクター! エプソン「EH-TW8400/W」レビュー

【特別企画】HDR性能をブラッシュアップ
折原一也
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
高画質ホームシアターの必需品、4K/HDR対応プロジェクターが普及してきた。4K黎明期を牽引したレーザー光源搭載のエプソン「EH-LS10500」をはじめ、ハイエンドからエントリーまで数多くのモデルが市場を賑わせている。

では、AVファン向けに画質を妥協せず、かつ価格とのバランスが取れたコスパの高いグレードとはどこだろうか? 筆者は、成熟が進み価格もこなれた30万円前後のミドルクラスを挙げたい。エプソンの「EH-TW8400」(299,980円前後)、「EH-TW8400W」(329,980円前後)は、まさにその価格帯で真正面からAVファンの求める高画質化に挑んだ注目モデルだ。

「EH-TW8400/W」

HDR性能をブラッシュアップ、HLG対応も実現

EH-TW8400/Wの表示デバイスは3LCD方式を活かしたフルHDの3パネルで、「4Kエンハンスメントテクノロジー」によるサブピクセル方式で4K信号を表示する。DLPも類似する技術で疑似4K化しているが、時間軸での分割処理が入るのが弱点。3LCDでは時間軸の分割をしないため、カラーの明るさも白の明るさも同じで色割れの心配もない。効果のほどは先代「EH-TW8300」「EH-TW8300W」の評価の高さが実証している。

3LCD方式の色再現性の特徴

そのEH-TW8300/Wからは、スペック面のブラッシュアップが行われている。まず一つはランプの輝度スペックが前機種の2,500lmから2,600lmにアップしたこと。そして “2019年仕様” として重要なのが、HDRフォーマットで新たにHLG信号にも対応したことだ。

HDR性能が向上し、新たにHLGに対応

さらにHDMIは4K/60p対応で、有線接続なら18Gbps伝送もサポートする(ワイヤレス時は4K/24p/HDRまで)。HDMI端子が2系統ともHDCP2.2対応になった事もポイントだ。

その上で、100万:1という高コントラスト比、上下96%左右47%のレンズシフトといった高評価に繋がる仕様は前モデルから踏襲。4K/HDR対応プロジェクターの中級モデルとして、実に丁寧に作り込まれている。

各種調整など様々な操作は付属リモコンから行える

また機能面では、HDR作品の視聴に向けて “HDR設定” のメニュー項目を強化。ダイナミックレンジ設定として1〜16の数値でPQ/HLGカーブを調整できる。HDR信号に対応した輝度調整機能が追加して、ばらつきの多いHDR映像にもしっかり対処方法を用意してきた。

なお、製品名に「W」が入るかどうかは、ワイヤレス対応/非対応モデルの違いとなっている。EH-TW8300Wはワイヤレス対応モデルで、同梱される「WirelessHDトランスミッター」を使用すれば部屋中にケーブルを引き回すことなく、スマートにプロジェクターを設置することができる。この利便性の高さも、日本のホームシアターを知るエプソン製ならではの特徴と言えるだろう。

「EH-TW8400W」にはWirelessHDトランスミッターを同梱

WirelessHDトランスミッターは背面と側面にHDMI入力×4、HDMI出力×1、光TOS出力×1を備える

豊かな色再現性と巧みな光の表現、4K/HDR作品をとことん楽しめる

それでは、さっそくEH-TW8400/Wの実力を確認していこう。

まずチェックすべきは、本機には映画に向けた映像モードとして「シネマ」「デジタルシネマ」の2つが用意されていること。幾つかのUltra HD Blu-rayを視聴しつつ確認すると、「シネマ」の方は色域で色が濃く赤色が強め。一方の「デジタルシネマ」はやや色温度の低いトーンと、他モデルで見られる同モードとは逆の印象となっていた。今回の作品視聴では、各作品とも「デジタルシネマ」をリファレンスとしている。

カラーモードとして3D含め7つのプリセットを用意

もう一つ、「ブライトシネマ」設定の活用も考えておきたい。明るく鮮やかな映像で上映するための設定とも言える「ブライトシネマ」だが、画面の明るさを重視した「ダイナミック」よりも、色バランスを崩さずに鮮やかさを増している。このため、部屋の明かりをつけたまま視聴するなら「ブライトシネマ」の設定がオススメ。向上した輝度スペックを体験する目的でも、「ブライトシネマ」はぜひチェックしてみてほしい。

次ページ4Kプロジェクターとしての実力の高さを実感

1 2 次へ

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
クローズアップCLOSEUP
アクセスランキング RANKING
1 女子プロゴルフ「パナソニックオープンレディースゴルフトーナメント」、4/26からの放送・配信予定
2 売価アップも品薄も問題にしないアキュフェーズの強さに感服 <販売店の声・売れ筋ランキング3月>
3 ソナスの新製品スピーカー「Lumina II Amator」が鋭い立ち上がり <ハイファイオーディオ売れ筋ランキング3月>
4 Prime Video、『ゴジラ-1.0』ほかゴジラ邦画実写全30作品や、Prime独占EP配信の『岸辺露伴は動かない』第4期など5月配信
5 ゲオ、43V型で4万円を切る狭額縁デザインの4K液晶テレビ
6 Anker、最大半額セールを楽天で実施中。完全ワイヤレスイヤホンは割引でさらにポイントアップも
7 『鬼滅テレビ -柱稽古編放送直前SP-』5/4 13時25分から無料配信。公開生放送の観覧受付開始
8 KEF、「LS60 Wireless」など一部スピーカー製品を値下げ。4月25日より
9 スカパー!、スティック型ストリーミング端末「スカパー!+(プラス)ネットスティック」を新開発
10 Netflixで「ご利用世帯の登録」画面が表示された場合の対処法は?
4/26 10:36 更新
MAGAZINE
音元出版の雑誌
オーディオアクセサリー192号
季刊・オーディオアクセサリー
最新号
Vol.192
オーディオアクセサリー大全2024~2025
別冊・ケーブル大全
別冊・オーディオアクセサリー大全
最新号
2024~2025
プレミアムヘッドホンガイドマガジン vol.21 2023 WINTER
別冊・プレミアムヘッドホンガイドマガジン
最新号
Vol.21
プレミアムヘッドホンガイド Vol.31 2024 SPRING
プレミアムヘッドホンガイド
(フリーマガジン)
最新号
Vol.31(電子版)
VGP受賞製品お買い物ガイド 2024年冬版
VGP受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2024年冬版(電子版)
DGPイメージングアワード2023受賞製品お買い物ガイド(2023年冬版)
DGPイメージングアワード受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2023年冬版(電子版)
音元出版の雑誌 電子版 読み放題サービス
「マガジンプレミアム」お試し無料!

雑誌販売に関するお問合せ

WEB
  • PHILE WEB
  • PHILE WEB AUDIO
  • PHILE WEB BUSINESS
  • ホームシアターCHANNEL
  • デジカメCHANNEL
AWARD
  • VGP
  • DGPイメージングアワード
  • DGPモバイルアワード
  • AEX
  • AA AWARD
  • ANALOG GPX