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「2026年経営基本方針発表会」を開催

S-LINKグループ10周年、「安心・信頼・楽しさを届けるのが私たち街の電気屋さんの不変の価値」。一枚岩となり荒波を突破する

公開日 2026/05/08 11:52 編集部:竹内 純
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これまでの延長線上の商売では荒波は乗り越えられない

埼玉県の地域電器専門店17店で構成される組織ショップ「S-LINK(エスリンク)グループ」は、「2026年経営方針発表会」を開催した。

主催者を代表して挨拶した株式会社S-LINK 代表取締役・富田 孝氏は、「昨年10月に代表取締役という大役を仰せつかり早いもので半年。現場で汗を流す皆様の姿、そして一緒に頑張りましょうという温かい心が、どれほど心の励みになったかわかりません。改めて心より感謝申し上げます」と就任からの半年を振り返った。

2025年度のグループ総売上は112030万円(対前年比101.3%)、2026年度は115800万円(同103.4%)の目標を掲げた。

グループ発足10周年となる大きな節目に、「最高の形で迎えるための極めて重要な一年の始まり。私たちが直面している現実は、決して楽観ができるものではなく、これまでの延長線上の商売では、この荒波を乗り越えることはできません。そこで私は今期の経営方針の柱として、松下幸之助創業者の言葉の中にもある『衆知を集める』を徹底していきたい」と力を込めた。

「私一人の頭で考えるのではなく、S-LINK関わるすべてのメンバーの知恵を集結させること。お客様の悩みは何なのか。今の制度のどこを改善すればもっと商売がしやすくなるのか。他店の成功事例をどうグループ全体に広げるのか。皆様一人一人が経営者であり、プロフェッショナルです。皆様の生きた知恵を吸い上げ、組織の力に変えていくことで、S-LINKグループをさらに強くしていけると確信しています」

富田氏が大里郡寄居町に構える「S-LINK寄居ぎんせん堂」では、今年2月に新店舗を移転オープン。「毎日忙しく仕事をさせていただくなかで改めて感じているのは、お店が元気であれば、お店がワクワクしていれば、必ず道は開けていくのではないかということ。店舗移転を第二の創業として初心に返り、泥臭くお客様と向き合うなかで、グループがどうあるべきかのヒントも見えてきました」と説明した。

「一店一店が元気に商売をした知識と知恵をグループに持ち寄り、本部がそれを売り出しやイベントという武器として皆さんに還元させていただきます。この循環を今まで以上に力強く回していきたい」と訴えた。

「お客様、加盟店様、スタッフ、そして家族の皆様、S-LINKに関わるすべての人がワクワクできるグループを目指しましょう。課題はまだたくさんありますが、私たちが知恵を出し合い、一丸となれば、どんな壁でも突破できるはずです。輝かしい未来が待っています。共に次の10年を切り開いていきましょう」と鼓舞した。

チームが一丸となれば、さらに大きな未来を創れる

2026年度の活動計画を副本部長・上原 武氏(S-LINK ファミリー)が発表した。10周年を記念したスローガン「いつの時代も安心とワクワクをお客様と共に」を掲げ、「お客様づくり」「店づくり」など10項目にわたる具体的な取り組みについて説明した。

経営においては「10年を経てマンネリ化や効率の悪化したものもあります。常に鮮度の高い情報で改革していくこと必要」と現状打破の重要性を指摘。さらに、他店での成功事例を自店に持ち帰り、それぞれに適したやり方で色づけて実践してほしいと語るとともに、「こんなやり方をしたらお客様からクレームが来た、うまくいかなかったなど、失敗事例も共有してほしい」と訴えた。

続いて、加盟各店代表者からの取り組み発表後、代表してS-LINKかわしょう・川名和章氏が決意表明を述べた。

「先代が築いてこられたのは数字や規模だけではありません。地域から信頼される商い、人を大切にする経営、そして、困ったときに頼られる街の電気屋さんとしての誇りです。その精神はこれからも私たちの原点であり続けます。これまでの10年に感謝し、これからの10年を創る、そのスタートラインに私たちは今、立っています」と気を引き締めた。

家電の販売方法やお客様の暮らしなど取り巻く環境の変化を指摘。「私たちに求められる役割も変わっていきますが、地域のお客様に寄り添い、顔が見える商売で安心をお届けする価値はこれからも変わりありません。S-LINKには地域で培ってきた信頼と強みがあります。その力をつなぎ、学び合い、助け合い、チームが一丸となることで、さらに大きな未来を創れると信じています」と訴えた。

「これまでの年月への感謝を力に変え、次の10年も皆様とともに創る。そのために私自身も先頭に立って汗をかき、挑戦し続けます。埼玉県で一番、いや、東日本で一番、全国で一番の必要とされる街の電気店グループを目指し、新しい10年を力強く皆様と共に進んで参りましょう」と次の10年へ向けさらなる飛躍を誓った。

閉会の挨拶をしたS-LINKトリイ・鳥居洋之氏は「私たちは『いつの時代にも安心とワクワクをお客様と共に』という10周年のスローガンのもと、地域に必要とされる存在として挑み続けます。商品だけでなく、安心、信頼、楽しさをお届けする、それが私たち街の電気屋さんの価値。今、何をすべきかをひとつひとつ確実に実行し、グループ一丸となって次の10年への第一歩を踏み出して参りましょう」と力強い言葉で締めくくった。

 

顧客起点の横断企画でお客様に刺さる商品を世の中へ送り出す

来賓として出席したパナソニックマーケティングジャパン株式会社 エリア社東日本支社 関東専門店総括・菅谷信一氏が挨拶し、同社の取り組みを紹介した。

2025年度の振り返りでは、専門店チャネルは販売金額・店舗数・従業者数・顧客のいずれも減少傾向が継続。商品カテゴリー別ではエアコンが大きく伸長を見せたが、残りの “4大家電” テレビ、洗濯機、冷蔵庫は前年の売上を下回る結果となった。

2026年度は反転攻勢の年にしたい」と巻き返しを期すなか、同社は2025年度に専門店営業体制について構造改革を行った。

家電業界を取り巻く環境について菅谷氏は、総合家電メーカーとしてライバルはどこかと問われれば、昔なら東芝、ソニー、シャープなどと答えていたが、「今は全然違います」と断言。専業メーカー、ニトリやヤマダデンキなどのオリジナルブランド、また、ノジマが日立を、ソニーBRAVIAは中国TCLにとかつてないスピードでの変化を目の当たりにするなかで、「負けないための体制作りを行いました」と説明した。

市場を勝ち抜いていくことができる “強い商品” の創出へ向けては、「それぞれの機能でそれぞれに商品を考え、コストもデザインもバラバラ。市場のニーズに合っていない、皆様に本当にご迷惑おかけするような商品もたくさんありました」と従来のウイークポイントを指摘。

その反省を踏まえ、マーケティング、商品企画、デザインを一気通貫で検討する体制を構築。同時に、「既存の商品カテゴリーに縛られない市場・顧客起点での横断企画で新しい商品をしっかり考えていきます。他にはない商品、お客様に刺さる商品をしっかりと世の中に出して参ります」と意気込みを示した。

引き続き事業成長のカギと位置付ける「増客」に対しては、「稼働客や新規のお客様を増やすためには、やはり皆様の強みである顧客接点活動の強化が重要になります」と語り、データベース・マーケティングの強化をさらにはかるなど、実需・増客の好循環を創造していく。

反転攻勢へ向けての施策では、「皆さんのご要望、ご意見をいただきながら作っています」という専門店モデルは、すでに市場へ投入したガラスドアに専用マグネットの使用を可能とした冷蔵庫が販売目標を達成。5月には転倒防止スタンドと20Wスピーカーを搭載した32型のテレビ、秋にはナノイーXと「おまかせしっかりコース」を搭載したドラム式洗濯機など強力商品が控えている。

キャンペーンでは従来は約1か月だった準備期間を約3か月に改め、しっかり準備を整えて臨めるように改革。顧客接点活動で見込み客を可視化し、年4回のパナソニックフェアで刈り取ることができるサイクルを強化していく。

最後に、新設や加盟店の拡大など、力強い販売店網となる組織ショップのさらなる推進について説明した菅谷氏。「全国各地で組織ショップの新規加盟・組成・統合に向けた検討が始まっています。事業承継を含めて、2026年度も皆様の経営に貢献できるようにしっかりサポートして参ります」と力を込めた。

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