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10万円台前半プロジェクターの“鉄板”モデル、エプソン「EH-TW5650」で最新コンテンツを楽しむ

2018/05/28 折原一也
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エプソンのホームプロジェクター “dreamio” は、長く使えるクオリティの高さで人気のシリーズだ。中でも値ごろ感があり、最新の映像ソースで実力を再確認したいモデルが「EH-TW5650」だ。

「EH-TW5650」

EH-TW5650は、0.61型ワイドポリシリコンTFT液晶パネルを搭載したフルHDプロジェクター。エプソンのフルHDプロジェクターの最エントリーは「EH-TW650」だが、あえてEH-TW5650を推す理由はワンランク上の画質、そして実売価格が10万円台前半に落ち着いている高いコストパフォーマンスにある。

エントリー向けのプロジェクターながら、前世代から明るさを300ルーメンアップした2,500ルーメンとし、アイリスを併用した際のコントラスト比は最大60000:1とEH-TW650から4倍の高性能を実現。 “ハイコスパ” で語られる低価格帯のフルHDプロジェクターは、実は設置が難しいというのがよくあるパターンだが、EH-TW5650はエプソン製らしく痒いところに手が届き、15%上へのレンズシフト機能を搭載。特にリビングシアターなどで、棚の高さが微妙に合わないといった悩みも解決してくれるスグレモノだ。

天面からズームやレンズシフトなどが直感的に操作可能

プロジェクターファンを喜ばせた、斜め投写をしても本体上のレバーで簡単に台形補正ができる「ピタッと補正」にも対応と、カジュアル機だからこそ欲しい機能も揃っているのだから驚きだ。80インチのモバイルスクリーンとのセットモデル「EH-TW5650S」も、わずか6,000円程度の差額で手に入る。

高い表現力でコンテンツを正確に再現

実はEH-TW5650は内蔵スピーカーも、前世代の5W×1から10W×1へパワーアップしている。本格的なホームシアターユーザーにとってはオマケのような機能ではあるが、カジュアルユーザーには嬉しい。使い勝手が良いだけでなく、音質も着実に改善を進められており、BluetoothコーデックはaptX対応と、高音質志向もしっかりと貫かれている。

Bluetoothスピーカーと接続したシステムを構築することもできる

今回は最新のBDタイトルとNetflixの映像配信を用いて、映像モードを切り替えながら視聴した。投写サイズは約120インチで、音声もプロジェクターのスピーカーを利用して再生している。
 
まずBD版の『スター・ウォーズ 最後のジェダイ』を視聴。あえて明るめに設定した部屋で「ブライトシネマ」設定から鑑賞を始めた。冒頭の宇宙をバックに流れるストーリーから雄大な描写を始める。ポイントとなるのは黄色い文字の明るさと黒バックのコントラストなのだが、『スター・ウォーズ 最後のジェダイ』視聴のポイントとして、BDに収録されている映像自体がわずかに黒浮きしている(これはUHD BD版も同じ)。

そのため、チャプター1の惑星からの撤収シーンは、パイロットのポー・ダメロンの活躍する背景の黒が沈みすぎないのが正解だが、コントラストの対比の切れ味を引き出すためにも「コントラスト」の設定を “53” 程度まで引き上げた方が映像の満足度が上がる。

映像モード選びや様々な調整で画質を追い込める

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