公開日 2014/07/11 12:21

【レビュー】nasneがソニー以外のPCでも利用可能に!「PC TV with nasne」を早速試す

折原一也が速攻ハンドリング

なお、「PC TV with nasne」の初期設定ではライブ視聴画面の解像感が低く、画面がぼやけるが、これはオプションの「nasneの設定」にある「視聴時の画質」の初期値が速度優先となっているためだ。高画質に視聴するためには、「画質優先」でコマ落ちせず再生できるかどうかを試してみてほしい。筆者宅のIEEE802.11g対応の環境ではコマ落ちなく視聴できた。

視聴時の画質は「画質優先」の設定に切り替えた方がベターだ

番組表からの録画予約は「guide」タブから行う。標準設定は7ch×3時間表示だが、縮小(7ch×6時間)、縮小(7ch×1.5時間)へと切り替えも可能。UIの反応速度を試してみるため、番組表のNHKを選択した状態でキーボードの下キーを押して表示を1週間分スクロールしてみたところ、かかった時間は約42秒ほど。PS3/PS4版ほどではないが、一般的なBDレコーダーと同程度であり、レスポンスは高速だ。

番組表は「マイチャンネル」としてカスタマイズも可能。番組を選択すると詳細な番組情報の表示、録画予約もできる

なお、今回検証に利用したHPの「Pavilion 15」はタッチ非対応モデルだったが、タッチ対応のVAIOで「VAIO TV with nasne」を利用していた経験を持つ筆者からすると、このUIデザインはタッチ操作対応PCで画面をスワイプし、スクロールする方がより便利に扱えると感じる。他にも表示モードはチャンネル別の1週間表示などへの切り替えも可能だ。

■PCならではの利点

番組検索は「guide」上段にある検索窓からも実行できる。ただ、PCらしくキーワードなどによる検索性を重視するなら「home」画面にある「マイサーチ」によく使うジャンル、時間帯、キーワード等の組み合わせを登録してしまった方が扱いやすい。なお、検索結果の表示については、PS3/PS4/PS Vita版の視聴アプリ「torne」に搭載されている「トル」によるソートな、どソーシャル志向の機能は搭載されていない。

「テレビ番組の検索」の欄に文字を入力すると絞り込みと関連用語の自動ピックアップが行われる

一方で、PCならではの検索のメリットは検索窓に直接スピーディーに文字を打ち込めること。「PC TV with nasne」の強みを活かすためには、キーワード検索と条件カスタマイズを有効活用したい。

より細かく検索したい人は、ホーム画面の「マイサーチ」の画面をカスタマイズ

常に登録した4つの条件の検索結果を表示し、すぐに選局・予約にジャンプできる

録画モードはPS3/PS4/PS Vita版と同じくDR/3倍の2モードを搭載。nasneの基本的な特徴として、本体にHDDを内蔵しており、録画番組はすべてnasne側に保存されるので、ノートPCで視聴してもPC側のHDD/SDD容量を圧迫しない。これは例えば、普段は外で持ち歩いているノートPCを、自宅でTV視聴用に利用する場合などにとても都合が良い。

■nasneからPCへのダビングやディスク書き出しも

nasneに録画した番組は、「PC TV with nasne」の「video」タブから再生できる。録画の際に「nasne」側の自動チャプターが反映されるのでCMスキップもしやすい。大画面TVをターゲットにしたPS3/PS4とも、ポータブルサイズのPS Vitaとも異なる15.6型のノートPCの画面は小型サイズのTVとして絶妙なサイズだ。

録画番組の再生は「video」タブを選択。ネットワーク上の複数のnasne内の番組を横断的に表示したり、ジャンル絞り込みもできる

再生画面の画面。チャプターを自動検出するのでスキップもしやすい

次ページ「PC TV with nasne」は結局“買い”なのか?

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