公開日 2025/05/28 23:03

ソニー、チルト式ビューファインダー搭載のシネマカメラ「FX2」。シリーズ初の「AIプロセッシングユニット」装備

ラインナップはボディのみ
編集部:松永達矢
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ソニーは、Cinema Lineシリーズのシネマカメラ「FX2」を8月1日(金)に発売。6月3日(火)10時より受注を開始する。ラインナップはボディのみとなり、価格は416,900円(税込)。

「FX2」

映像制作の世界を志すクリエイターや、少人数での映像制作を行う層をメインターゲットとしたEマウント採用のシネマカメラ。ポジションとしては2021年発売の「FX3」とAPS-Cセンサー搭載の「FX30」の間に位置付けられたモデルとなる。

大きな特徴として、撮影スタイルに合わせて上下チルト可能な電子ビューファインダーを搭載。明るい場所での視認性向上や、正確なフレーミングをアシストする。ファインダーには約368万ドットの高精細OLEDを採用し、倍率は0.7倍。チルト角は90度で、アイカップは脱着と左右反転に対応し、撮影状況に応じた使い分けが可能となっている。

ファインダー部は約368万ドットの高精細OLEDを採用

製品カテゴリはシネマカメラとなっているが、メカシャッターの搭載で静止画の撮影にも対応。撮影モードは物理的な切換スイッチにより素早く変更することができる。撮像素子にフルサイズCMOSセンサー「Exmor R」を採用し、有効画素は約2,760万画素(動画)/3,300万画素(静止画)、動画撮影時のISO基準感度は100 - 51,200となるが、102400相当までの拡張をサポートする。

ダイナミックレンジは15+ストップ(S-Log3)。映像の設定プロファイルとしてシネマルックな映像が撮影できる「S-Cinetone」も継続して搭載。撮影設定は、フルサイズ記録モード、APS-C/Super 35mm記録モードを用意し、オーバーサンプリングによる高精細な4K映像の撮影に対応。フルサイズ記録モードでは、7Kオーバーサンプリングによる4K/24p、4K/30p、APS-C/Super 35mm記録モードでは、4.6Kオーバーサンプリングによる4K/24p、4K/30p、4K/60pの映像記録が可能となっている。

別売のXLRハンドルを装備した様子

映像エンジンは、大量のデータの高速処理を実現する「BIONZ XR」を搭載。さらに、FXシリーズとして初めて「AIプロセッシングユニット」が盛り込まれた点も大きなトピックとなり、被写体の骨格情報を使ってその動きを高精度に認識。人物の瞳の認識精度が「FX3」「FX30」比で約30%向上したとのこと。加えて、カメラが姿勢推定技術を用いて処理を行うことで、瞳だけではなく人間の胴体、頭部の位置をより高精度に認識するという。ほか、AIを活用した「リアルタイムトラッキング」機能や、認識被写体として人物・動物以外にも、鳥、昆虫、車/列車、飛行機が追加された。

撮影をサポートする機能として、手持ち動画撮影時により強力な手ブレ補正効果が得られる「ダイナミックアクティブモード」をシリーズ初搭載。使用時は撮影画角が狭まってしまうものの、従来の「アクティブモード」に比べ、手ブレ補正効果が約30%向上しているとのこと。

「FX3」(写真左)との比較。グリップ形状、冷却ファンの位置、三脚用のネジ穴の追加などのアップデートが行われている

また、映像の見た目や印象をフィルターのように変えることができる「クリエイティブルック」機能も搭載。12種類のプリセットにより、Log撮影設定を使用せずに印象的なムービーを簡単に作成することができるとする。さらに、動画制作に必要な静止画撮影をカバーするものとして「ショットマーク」「フォトキャプチャ」機能を備える。

背面部には3.0型液晶/約103万画素のバリアングル液晶を搭載。ホーム画面レイアウトは、デジタルシネマカメラ最上位機「VENICE 2」同様のホーム画面「BIG6」を採用。フレームレート、ISO感度などの主要ステータスを一挙に視認可能で、タッチコントロールによる設定変更に対応する。また、内蔵センサーにより、撮影画面の縦表示にも対応する。

本体はマグネシウム合金製。前面、背面部にREC忘れ/逆RECを防ぐタリーランプを装備する。グリップ形状はより握り込みが効くデザインに。冷却ファンについても配置を変更し、モニターを閉じても上下に放熱口がある形にレイアウトを刷新。僅かな段差を設けることで、雲台のクイックシューを装備した状態でも隙間が空くように設計されている。底面の三脚用ネジ穴も1箇所追加。カスタムボタンについても、FX3/FX30から一箇所追加され、計7個を備える。

ファインダー部に追加されたカスタムボタンが配される

記録スロットはCFexpress Type AカードとSDメモリーカード(UHS-II対応)の両方に対応したデュアルスロットとなっている。インターフェイスには、音声入力端子/ヘッドホン端子として3.5mmステレオピンジャックをそれぞれ1系統備えるほか、USB Type-C(USB PD対応)×1、マルチ/マイクロUSB×1、16ビットRAW出力にも対応したHDMI Type-Aを1系統装備。Wi-Fi 5(IEEE 802.11ac)をサポートし、5GHz帯での伝送にも対応する。

豊富なインターフェイスを備える

外形寸法は、129.7W×77.8H×103.7Dmm (グリップからファインダーまで)。質量は約679g。

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