公開日 2025/05/16 11:00

HiBy、ESS最上位DACチップや独立電源回路を奢ったDAP「R6 Pro MAX」

クラスA/ABアンプ切り替え対応機「R6 III 2025」も
編集部 : 伴 修二郎
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ミックスウェーブは、同社取り扱いブランドHiBy Musicから、デジタルオーディオプレーヤー(DAP)「R6 Pro MAX」「R6 III 2025」を、5月23日より発売する。価格はオープンだが、R6 Pro MAXが税込199,300円、R6 III 2025が税込89,800円前後での実売が予想される。

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「R6 Pro MAX」ブルー
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「R6 III 2025」ブラック

 

ESS最上位DACチップをデュアル搭載「R6 Pro MAX」

「R6 Pro MAX」は、ESSの最上位DACチップ「ES9039MS PRO」をデュアル搭載したモデル。DACの潜在能力を最大限に引き出すための8way独立 I/V 変換を実装し、より最適化されたオーディオ回路設計を採用。厳選したOPA1622 4基とELNA電解コンデンサ4基の組み合わせにより、真空管を思わせる細部まで暖かみのある再生を実現するという。

ブラックモデル

電源部は、電源設計に30年以上の経験を持つ技術者によって開発された、高磁束/低抵抗/完全シールドの高定格インダクタで構成した独立電源システムを採用。DAC、I/V、LPF、出力段のそれぞれに個別に電源供給する構造で、各電源部の干渉を最小限に抑えるとしている。

再生フォーマットは、PCM 768kHz/32bit、DSD1024までサポート。MQA再生にも対応しており、MQAファイルを16倍に展開しマスターテープ品質のオーディオを再構成し、 アーティストやエンジニアが意図したとおりのサウンドを再生可能だとする。

ESSの最上位DACチップ「ES9039MS PRO」をデュアル搭載

3.5mm/4.4mmバランスそれぞれのヘッドホン端子とラインアウト端子を独立して搭載。USB Type-Cよるデジタルオーディオ入出力や同軸デジタル出力にも対応する。また高い出力と低歪の両立もアピール。4.4mmの高ゲイン時でも0.0003%という極めて低いTHDで出力697mWを実現する。

3.5mm/4.4mmバランスそれぞれヘッドホン出力とライン出力を独立して搭載

ネットワーク面では、Wi-Fi 5GHz/2.4GHzならびにBluetooth 5.0送受信に対応。LDAC/aptX HD/aptX/AAC/SBCおよび独自のUATコーデックによるBluetoothオーディオをサポート(aptX HD/aptXは送信のみ)するほか、W-iFi経由でデバイスのあらゆる機能をスマートフォンやタブレットでリモート操作できる「HiByCast」アプリにも対応する。

45.158MHzと49.152MHzのフェムト秒精密水晶発振器を搭載。精密なデジタル信号を精緻なアナログのディテールに変換するための超低位相ノイズとジッターにより、複雑なレイヤー構成の楽曲も立体的でクリアに再生するとしている。

USB-DAC機能に対応しており、パソコンの外部サウンドカードやスマートフォンのデジタルアンプとしても利用可能。また、Bluetooth受信に対応しているため、Bluetooth経由で入力したオーディオ信号を本機の内蔵アンプから高音質で楽しめるとする。なお、Bluetooth受信ではaptX HD/aptXは非対応となる。

OSはAndroid 12をベースにカスタマイズしたHiByOSを搭載。音量調整、不要な余分なサウンドエフェクトの除去、サードパーティ製音楽プレーヤーやストリーミングアプリを含むサンプルレート変換(SRC)バイパスなどオーディオ向けの最適化を図りつつ、スマートフォンに匹敵する操作性を実現するという。

SoCは、クアルコムの「Snapdragon 665」を採用する。HiByの長年にわたるソフトウェアとハードウェアの統合経験によって速度対電力比を最大化し、あらゆる音楽アプリにおいても高い流動性と応答性を実現するとしている。

本体には2160×1080解像度の5.9型 IPSディスプレイを搭載。対指紋性撥油コーティングが施されたコーニング製ゴリラガラスで保護する。

本体には2160×1080解像度の5.9型 IPSディスプレイを搭載

バックパネルには、製品コンセプトを落とし込んだ抽象絵画を彷彿とさせるデザインを採用。「アルミの波が金色の背景に跳ねる未来的な芸術品」に喩えている。また、ボディには非対称のラインを配し、2つの分割曲線によって視覚的な印象を強めつつ、握りやすさも高めたとのこと。

RAMが6GBで、ストレージ容量は128G。最大2TBのマイクロSDカードにも対応している。バッテリー容量は8,200mAh/3.8Vで、連続再生時間は3.5mm接続で約10時間、4.4mm接続時で約9時間、スタンバイモード時で約1,476時間。

カラーバリエーションはブラックとブルーの2色を用意する。外形寸法は75.2W×147.45H×21.8Dmmで、質量が425g。付属品として、PUレザー製ケース、USB-C to USB-Cケーブル、USB-C to USB-A変換アダプターなどを同梱する。

 

クラスA/AB級アンプ切り替え対応のミドルクラスDAP「R6 III 2025」

「R6 III 2025」は、クラスA/AB級アンプの切り替え機能を搭載したミドルクラスDAP。DACチップにはCirrus Logic「CS43198」4基を搭載し、8チャンネルモノブロック出力によって高いオーディオ品質を実現すると謳う。最大でPCM 768kHz/32bit、DSD512のネイティブ再生をサポートし、MQAの16倍展開も可能だ。

ホワイトモデル

クラスAアンプは、オペアンプ「OPA1652」2基とハンドマッチングトランジスタ16基で構成し、クロスオーバー歪みゼロと高い過渡応答を実現。また、ELNAオーディオグレードコンデンサも4基投入し、より高品質でパワフルな出力が行えるとする。一方クラスABアンプは効率に優れ、より長い再生時間とバランスの良い音質を実現するという。

クロックには45.158MHzと49.152MHzの2つの専用水晶発振器を搭載しており、ノイズとジッターを低減して極めて精度の高い再生を行うとしている。

アナログ出力は、3.5mm/4.4mmバランスそれぞれのヘッドホン端子とラインアウト端子を独立して搭載。USB Type-Cよるデジタルオーディオ入出力や変換アダプターを介した同軸デジタル出力にも対応する。

ネットワーク面では、Wi-Fi 5GH/2.4GHzやBluetooth 5.0送受信に対応。UAT/LDAC/aptX HD/aptX/AAC/SBCコーデックによるBluetoothオーディオをサポートする(aptX HD/aptXは送信のみ)。

本機もAndroid 12ベースのHiByOSを採用。音量調整、不要な余分なサウンドエフェクトの除去、サードパーティ製アプリまでカバーするビットパーフェクト再生、その他あらゆるオーディオ関連のシステムに最適化しているという。

SoCも同様に、クアルコムの「Snapdragon 665」を採用。高い処理速度やバッテリー効率で、あらゆる音楽のスムーズな再生と複数アプリの高速動作を実現するという。Wi-Fi経由でデバイスのあらゆる機能をスマートフォンやタブレットでリモート操作できる「HiByCast」アプリにも対応する。

本体には1280×720解像度の5.0型 IPSディスプレイを搭載。対指紋性撥油コーティングが施されたコーニング製ゴリラガラスで保護する。

外観面では、クラシックなラインとダイヤモンドカット模様のガラスバックプレートを組み合わせており、繊細さを演出したとのこと。

RAMが4GBで、ストレージ容量は64GB。最大2TBのマイクロSDカードにも対応している。バッテリー容量は4,500mAhで、連続再生時間は、3.5mm接続で最大約13時間、4.4mm接続時で最大約11時間。最大18Wの急速充電(PD2.0)にも対応する。

カラーバリエーションはブラックとホワイトの2色を用意する。外形寸法は73.1W×129.4H×15.6Dmmで、質量が250g。付属品として、クリアケース、USB-C to USB-Cケーブルなどを同梱する。

 

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