シャープ、クアトロンパネル搭載のAQUOS「G9」ライン4機種

シャープ（株）は、色表現を高める「4原色技術」を搭載し、画質と音質を両方高めている液晶テレビ新“AQUOS クアトロン”「G9」を6月20日から順次発売する。60/52/46/40V型の4機種をラインナップする。

・LC-60G9（60V型）￥OPEN（予想実売価格33万円前後）6月20日発売
・LC-52G9（52V型）￥OPEN（予想実売価格26万円前後）6月20日発売
・LC-46G9（46V型）￥OPEN（予想実売価格23万円前後）6月20日発売
・LC-40G9（40V型）￥OPEN（予想実売価格16万円前後）7月30日発売

地上デジタルチューナーを3基、BS/110度CSデジタルチューナーを各2基搭載する。本体には無線LANユニットを内蔵しており、IEEE 802.11b/g/n、IEEE 802.11a/nに準拠。ホームネットワーク機能に対応する。

液晶パネルの画素数は1,920×1,080のフルHD表示に対応。3原色のサブピクセルに黄色を加えて表示する4原色技術を採用し、色の表現力を高めている。4原色表示による約829万個のサブピクセル数を独自制御できる「829万サブピクセル駆動システム」を搭載しており、映像シーンごとに輪郭、明るさ、色を解析して細部を補正する。3D表示にも対応するが、3Dメガネは別売となる。

バックライトはLEDを採用。映像信号をシーンごとに分析し、液晶の開口量とLEDバックライトの光量を同時に調整する「LEDブライトネス」技術を搭載する。AVポジション「ダイナミック」時のテレビコントラスト比は800万対1。視野角は上下/左右とも176度。

フレームごとの輝度と周波数を解析し、素早くコントラスト制御やノイズ低減などの高画質化処理を行う画像処理LSI「高画質マスターエンジン プロ」も搭載。液晶パネル駆動とLEDバックライトの点滅を高速制御する技術「240フレッドスピード」を搭載し、動きの速い映像で発生しやすい残像を低減し、同社測定で16倍相当の動画性能を実現するという。

音声再生も高めており、音声LSI「新・AudioEngine」を内蔵。本体には2cm×13cmのスピーカーを2基と、φ8cmのウーファーを1基搭載する2.1chシステムを搭載する。実用最大出力は合計30W。周波数特性と位相の乱れをトータルに補正することでクリアな音質と自然な音像低位を実現するとしている。また、反響する仮想音を組み合わせる倍音合成技術で低音感を拡張させ、高品位な音声表現を図っている。

機能面では、テレビ放送とネット情報などコンテンツを3段画面で表示する「ビジュアル モーションガイド」に対応。UIの視認性を高めたほか、サムネイルが中央に移動するとサイズが大きくなるなど操作性も向上させた。「おすすめ選局ナビ」は、登録したキーワードから目的の番組探しやインターネットの関連情報を表示する。視聴中でも他チャンネルの画面がタイトルと一緒に表示される「新・裏番組表」にも対応する。

なお、放送番組の視聴中に、子画面で別チャンネルの放送番組を表示できる2画面機能も搭載している。また、シャープ製のスマートフォンと連携して映像コンテンツが楽しめる「スマートファミリンク」にも対応する。

別売の外付けUSB-HDDへの録画にも対応。長時間録画やAQUOSブルーレイへのネットワークダビングも行える。

省エネ性能にも配慮しており、部屋の明るさにあわせて画面の明るさを自動調整する「明るさセンサー」や、リモコンのボタンで消費電力を抑えた映像に切り替えられる「セーブモード」を搭載。従来モデル「G7」と比較して年間消費電力量を10%以上低減。

本体は画面の周りにアルミ素材を使用したスリムフレームを採用し、高級感と筐体の剛性を同時に確保したスタイリッシュなデザインとしている。搭載端子は、HDMI入力×4／D5映像入力×1／ビデオ入力×1／アナログRGB入力×1／音声出力×1／ヘッドホン出力×1／光デジタル音声出力×1／USB×3。

そのほか、別売の壁掛け用金具も各モデル用にラインナップする。


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