【Senka21】年頭メーカーアンケート − オンキヨー・永島一男氏

主要各社が語る2008年の市場環境の変化と需要創造の取り組み
年頭メーカーアンケート　〜オンキヨー〜

大画面とリアルサウンドさらに求められる快適操作で上質な音楽ライフを提案する


Q1：市場を取り巻く環境が目まぐるしく変化する中で、2008年のユーザーのライフスタイルやその消費行動・価値観において、どのような変化があると考えるか。

A1：2008年はハイビジョンTVの普及とともに、ブルーレイディスクやHD DVDなど高品位な映像を楽しむ環境が整ってくる。同時に、これらで採用される高品位な音声フォーマットが注目される。ユーザーは「薄型大画面」「迫力あるリアルサウンド」「簡単接続と快適操作」をより強く要望する。同時に「自分らしさ」を演出できるモノ選び、組み合わせが重要な価値観になっていくと考える。

一方、オーディオにおいては、ユーザーニーズが価格志向から本物志向に変わってくる。「音の良さ」と「明確な用途」がキーワード。従来的なパッケージソフトとオーディオ機器での楽しみ方がある一方で、PCやハードディスクで音楽データを管理しながらDAPや携帯電話でも楽しむ。「聴く」「溜める」「持ち出す」、用途に応じた明確な提案が鍵を握る。

また、全般的な関心としてフォーマットの問題がある。多様化する中で互換性と使いやすさが理解しやすく、迷わず欲しいものが選べる。これも消費行動、価値観に影響を与えると考える。

Q2：御社の2008年の中心となる商品ジャンルおよび需要喚起、市場創造へ向けての提案や取り組みは。

A2：昨年は、AVセンターで「HDMI ver1.3a対応」および「次世代音声フォーマット対応」でいち早くラインナップ化を行い大きな反響があった。HDMI対応については、高品位での伝送というメリットのほかに、AV機器間を簡単に繋げることで「敷居の高さ」を取り除いた。

今年は、ここに力を注いでいく。専門メーカーとしてのクオリティをマニアだけでなく、一般ユーザーも好きな製品を自由に選び、気楽に接続し、そして簡単に操作し楽しむ。そんな笑顔が想像できる提案を行う。

オーディオ機器についてもAV同様に「音の良さ」と「使い良さ」がキーワードになる。DAPなどのデジタル圧縮した音源は原音に戻す。そして、圧縮フォーマットに戸惑うことなく快適に使える環境を提案したいと考える。さらに高品位な音源としての24bit/96kHz音楽配信に力を入れるとともに、上質の音楽ライフを提案していく。

（Senka21編集部）