Dan D’Agostino、プリアンプ「Momentum C2Z」。出力回路を低インピーダンス化、税込1298万円
アクシスは、同社が取り扱うDan D’Agostino(ダン・ダゴスティーノ)ブランドのプリアンプ「Momentum C2Z PREAMPLIFIER」を、2026年11月より発売する。希望小売価格は12,980,000円(税込)。外装はシルバーとブラックの2色を用意する。
Momentum C2Zは、従来モデル「Momentum C2」の出力回路を改良し、最新モノラルパワーアンプ「Momentum Z」のZ入力段との接続を最適化したモデル。FETベースの出力段を採用することで、さらなる低インピーダンス化と電流供給能力の向上を図った。
C2Zからより多くの電流を供給し、Momentum Z側で効率的に受け取るインターフェースを構築する設計としている。出力インピーダンスは0.01Ω、入力インピーダンスは1MΩとなる。
プリアンプ回路には、独自の「DFCT(Complementary Four Circuit Topology/コンプリメンタリー・4サーキット・トポロジー)」を採用。4つのJFETトランジスタ・アレイをコンプリメンタリー・ディファレンシャル・プッシュプル配置とすることで、高入力インピーダンス化や低ノイズ化、機械的・電気的なアイソレーションの確保を追求した。フロントエンドで信号の整合性を保ち、明瞭度と忠実度を高めるとしている。
ボリューム回路は、光コントローラーによるリレー制御でラダー抵抗を切り替える完全バランス構成とし、全音量域で透明度の高い信号伝送を目指した。設定音量は、フロントパネル中央のメーター指針と電源ユニットのディスプレイに表示する。
フロントエンド、ボリューム、出力の各セクションは、左右チャンネルごとに独立した計6枚のディスクリート基板に分離し、デュアルモノ構成に匹敵するチャンネルセパレーションを追求している。
音質調整用にはCR型トーンコントロール回路を搭載し、BASS/TREBLEをそれぞれ±6dBの範囲で、1dBステップで調整できる。
コントロールカーブのターンオーバー周波数を低域端/高域端側へ大きくシフトさせ、中域への影響を抑えながらトーナルバランスを微調整できる設計とした。回路自体をバイパスすることも可能だ。
フロントパネル右下には開閉式のドアを設け、その内部にヘッドホン端子を配置。プリアンプ回路から独立した専用ヘッドホンアンプ回路を備える。
電源部は本体とは別筐体とし、大容量化と回路間のアイソレーションを追求。本体直下に設けた20A容量のインターロックコネクターを介して、大電流を直接供給する。
アナログ回路用とデジタル回路用に、それぞれ専用のカスタム・トロイダルトランスと整流回路を搭載。AC電源ラインから侵入するRFノイズを低減するフィルター回路も備える。
電源ユニット中央のディスプレイでは、ボリューム値や選択中の入力など、各種動作状態を確認できる。
双方向通信に対応するBluetoothリモートコントローラーを付属。精密加工したアルミニウムとデルリンを組み合わせた筐体にLCDディスプレイを備え、音量や選択中の入力などを手元でも確認できる。リモコンには充電式バッテリーを内蔵する。
オプションとして、デジタルストリーミングモジュール「DSM」も用意。入力はS/PDIF同軸、光デジタル、USB-B、RJ45 Ethernet、Wi-Fiを備え、Ethernetは10/100/1000Mbpsに対応する。Roon ReadyおよびMQAをサポートし、内蔵DACで最大384kHz/32bit PCM、11.2MHz DSDをネイティブデコードできる。変換後のアナログ信号は、バランス接続によってアナログ入力回路へ最短経路で送る設計とした。
筐体は厚いアルミブロックから削り出し、米アリゾナ州の自社工場で1台ずつ製造。外形寸法は432W×226H×386Dmm、質量は33.1kg。
周波数特性は0.1Hz - 1MHz(−1dB)、20Hz - 20kHz(±0dB)。S/N比は110dB(A特性)、ゲインは+11.5dB、歪率は20Hz - 20kHzで0.00066%未満となる。
アナログ入力はXLRバランス3系統/RCAアンバランス1系統、出力はXLRバランス2系統と1/4インチ・ヘッドホン端子を備える。
発売延期となっていた「Momentum Z」も11月発売に
あわせて、ブランド創業15周年記念モデルのモノラルパワーアンプ「Momentum Z」も、国内発売時期が2026年11月に決定した。当初は同年3月の発売を予定していたが、その後発売が遅れていた。希望小売価格は25,300,000円(税込/ペア)で、外装はシルバーとブラックの2色をラインナップする。
初代Momentumシリーズの設計思想を受け継ぎながら、回路、筐体、電源、熱設計などを刷新。独自の電源技術「Kinetic Drive Regulator」により、AC電源の変動やスピーカー負荷の影響を抑え、安定動作を図る。また、同ブランドのパワーアンプとして初めてJFETベースの入力ステージを採用。入力インピーダンスは通常設定時が1MΩ、C2Zとの組み合わせを想定した「Z input setting」では300Ωとなる。
定格出力は500W/8Ω、1,000W/4Ω、2,000W/2Ω。外形寸法は320W×130H×540Dmm、質量は45kg。Momentum C2Zの登場により、最新世代のプリアンプとモノラルパワーアンプを組み合わせたシステムを国内でも展開する。

























