<CES>「OPSODIS 1」が海外進出/東大とサントリーが共同開発、“熱”を伝えるヘッドホン
年始に米ラスベガスで開催された「CES 2026」。前夜祭的な関連イベントとして、新しい技術やプロダクトなどをメディア向けに披露する「CES Unveiled」も開催された。掃除機や大容量バッテリー、ヘルスケア関連の展示が充実していたが、ここでは特にオーディオにまつわる興味深いデバイスなどをピックアップして紹介しよう。
今回は、「完全ワイヤレスイヤホン」にプラスアルファの価値を追加したデバイスの展示を多く見かけた。普通の完全ワイヤレスイヤホンとして音楽などを聴くこともできるが、それに加えて「聴覚サポート」や「ビジネスサポート」の提案が見られた。
聴覚サポートは、「人の声をよりクリアに聞こえるようにするもの」で、たとえば騒がしい場所での聞き取りやすさや、あるいは年齢によって聴力が落ちてきた場合のサポートといった用途が想定される。
「Voicebuds」は、“声をキャプチャする”機能を進化させた完全ワイヤレス。耳に装着して、囁くような小さな声で話すだけでも、自分の声だけを拾って抽出&アプリ内で文字起こしもしてくれる。メールの文面の作成や、アイデアメモとしても活用できそうだ。
ELEHEARというブランドの完全ワイヤレスイヤホンは、VOCCLEARという声をしっかり聞かせるテクノロジーを搭載することに加え、アプリを利用したリアルタイム翻訳も可能。デモでは、対話相手が中国語で話した音声が、手元のスマホで数秒遅れたのちに日本語で表示されることが確認できた。
CEARVOLというブランドの製品は聴覚サポートに完全特化しており、レストランなど騒がしい場所で、人の声をより聞き取りやすくしてくれるもの。専用アプリで、野外や室内など環境に応じたノイズキャンセリングの設定が可能。なお同社ではスマートグラスも展開している。
日本発のスタートアップからも興味深い出展がいくつか見られた。
リラックスアイテム「Relaxing Cover」は、ホットアイマスクとスピーカーが一体となっており、装着するとリラックスした音楽を再生してくれる。
ハイパーソニックの含まれたガムランの音や川のせせらぎの音も入っており、仕事のあいまにちょっとした休息をもたらしてくれる。
熱を伝えるヘッドホン「MoHeat Evo」は、東京大学とサントリーの共同開発によるもの。音楽と同時に熱や冷感を伝えてくれるヘッドホンとなる。
熱は内部のLEDによるもの、冷感はエタノールを出すことで、耳の周りにひんやりした感触を与えてくれる。
実際に体験してみると、「熱いくらい」の熱源を感じられた。具体的な製品化はこれからということだが、音楽に合わせて温度が変化するなど、遊べる使い方もできそうだ。
クラウドファンディングで9億円を突破したことでも話題となった鹿島建設の立体音響再現サウンドバー「OPSODIS 1」もCES Unveiledに登場。
来月からアメリカでもKick Starterがスタートが予定されているという。実際に体験できる貴重な機会となっており、海外のメディアの人からも驚きの声が聞かれた。
またTBSとWOWOWが共同開発した低遅延映像&音声配信プロトコルLive Multi Studio(LMC)も登場。スマートフォン1台で質の高い中継を可能にするプロトコルで、「ひるおび」などですでに採用されているという。
中継車や大掛かりな中継システムが不要で、専用アプリをスマートフォンに組み込むだけで使用できるという利便性の高さが現場でも愛用されている理由とのこと。





























