公開日 2019/08/11 10:31

<香港オーディオショウ>直径8cmの「ミニレコード」開発中。CDの技術投入、3分程度収録

MQA-CDへの関心高まる
季刊AudioAccessory編集部
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
8月9日から11日の3日間、香港コンベンションセンターにて開催されている香港ハイエンドオーディオビジュアルショウ2019。香港では高音質メディアに対する関心も高く、メモリーテック開発によるUHQCDやハイレゾ音源が封入できるMQA-CDのリリースも精力的に行われている。音質にこだわるレーベルの最新事情を紹介しよう。

香港の高音質レーベルとして知られるFUNG HANG RECORD(風行唱片)は、数年前からUHQCDのリリースを積極的に手がけているが、今年はなんとMQA-CD×UHQCD(日本では「ハイレゾCD」とも呼ばれる)もスタートした。女性ジャズヴォーカリスト、ジャシンタによるベン・ウェブスターのトリビュート盤「HERE'S TO BEN」を、FUNG HANG RECORDが特別にMQA-CD×UHQCDとしてリイシュー。実は非売品ながら、ガラスCDのMQA-CDもすでに制作されているという。


香港の高音質レコーディングを牽引するFUNG HANG RECORDのアンディ・ラムさん。手に持っているのはジャシンタのCrystal Disc×MQA-CD
FUNG HANG RECORD代表のアンディ・ラム氏は「私たちのレーベルから今後リリースするアルバムは、すべてUHQCDにしたいと考えています」とメイド・イン・ジャパンクオリティへの信頼を語ってくれた。


FUNG HANG RECORDの高音質メディアもイベントの会場で販売されている

FUNG HANG RECORDがリイシューしたジャシンタのMQA-CD
アナログレコードのリリースもスタートしており、プレスは東洋化成が行なっている。これまで香港や中国のレコードプレスはドイツで行われることが多かったというが、クオリティの面からも東洋化成との結びつきをより強化していきたいと考えているという。露雲娜による「ワインレッドの心」などを収録したアナログ盤も発売された。


大ホールではFUNG HANG RECORDのアーティストがスペシャルライヴを披露

露雲娜によるレコードは東洋化成でプレスされている
また、北京に拠点を置く高音質レーベルDR Classicsは、ブランド10周年を記念したスペシャルCD「達人・十年」を、MQA-CD×UHQCDとしてリリース。レーベルが過去にリリースした音源のなかから、スタンダードジャズやパーカッションなど、特に優れた楽曲を厳選。88.2kHz/24bitのMQA音源として収められている。これはレーベルの社長であり、エンジニアでもあるLiu Daのこだわりで制作されたもので、こちらもCrystal DiscのMQA-CDが発売されている。9,800香港ドルと非常に高価ながら、すでに完売してしまったということだ。

DR Classicは北京に拠点を持ち、高音質録音に力を入れるレーベル

9800香港ドルのCrystal Discはすでに完売


「達人・十年」のライナーノーツには、録音時の使用機材もていねいに記載される
このCrystal Discのデモンストレーションは、Richcoln Company(新漢建業)で行われた。スピーカーにはPMCのfact fenestria、CDプレーヤーにはブルメスターの069、アンプにはオクターヴを使ったハイエンドシステムを展開。エンジニアLiu DaらがCDの内容を解説。パーカッションの打撃の衝撃が部屋中に響き渡っていた。

左からFUNG HANG RECORDのアンディ、DS classicのエンジニア・リウ、右はPMCのCEOティム・アイルランド

Richcoln Companyの試聴システム。アンプにはミュンヘンで発表になったオクターヴのJUBILEE 300Bも登場した

さらに、中国で「ミニレコード」の開発が進められているという話題も登場した。これは直径8cm程度の文字どおり「ミニレコード」で3分程度の楽曲が収録できるという。これは中国のチャイナレコードとメモリーテック上海が共同開発したもので、CDのプレスマシンを利用してレコードの音溝を刻むというものだそうだ。CDのピットはレコードの音溝よりずっと細かいため、こういった技術応用ができるという。


テストプレスされた「ミニレコード」。「夜上海」は中国ではよく知られた古い流行歌らしい
中国では、この「ミニレコード」が再生可能な「ミニレコードプレーヤー」も開発が進められているとのこと。プロモーションツールとしての活用など、さまざまな使いかたがいま検討されているという。

なお、通常のレコードプレーヤーでも再生可能とのことだが(針がオートでリフトアップされるものは不可)、センター穴がスピンドルよりも大きいのでアダプターが必要なのでは、といった疑問もある。

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE

トピック

クローズアップCLOSEUP
アクセスランキング RANKING
1 昭和のコンポの魅力を、令和のエンジニアがブラッシュアップ。終のシステムにふさわしい、デノン「3000シリーズ」
2 【ミニレビュー】混濁をスッキリ解消!アンダー1万円、オヤイデのカーボンインシュレーターが効く
3 Harbeth、独自技術「RADIAL4」採用スピーカー「HL-P3ESR XD2」「Super HL5 plus XD2」
4 Kanto Audio、フォノアンプ内蔵かつBluetoothにも対応するレコードプレーヤー「OBI3」
5 TCL、未使用時はアート作品になる4K Mini LEDテレビ「A400 Pro NXTVISION TV」
6 XGIMI、ジンバルを150°回転できるフルHD/4Kプロジェクター「Elfinシリーズ」3モデル
7 デパート内に佇む本格遮音&調音室!熊本の音楽文化に貢献する「鶴屋音楽サロン」
8 Acoustuneなど取り扱うピクセル、3/31で全ブランドの代理店事業を終了。引き継ぎ先を発表
9 「九州ハイエンドオーディオフェア」、3/27-29に福岡にて開催。オーディオブランド各社が集結
10 サウンドクリエイト、オリジナルの「数珠繋ぎ」電源タップとバーチ材ボードをプッシュ
3/17 10:42 更新
音元出版の雑誌
オーディオアクセサリー200号
季刊・オーディオアクセサリー
最新号
Vol.200
世界のオーディオアクセサリーブランド大全2025
特別増刊
世界のオーディオアクセサリーブランド大全2025
最新号
プレミアムヘッドホンガイドマガジン vol.23 2025冬
別冊・プレミアムヘッドホンガイドマガジン
最新号
Vol.23
プレミアムヘッドホンガイド Vol.33 2025 SUMMER
プレミアムヘッドホンガイド
(フリーマガジン)
最新号
Vol.33(電子版)
VGP受賞製品お買い物ガイド 2025年冬版
VGP受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2025年冬版(電子版)
DGPイメージングアワード2024受賞製品お買い物ガイド(2024年冬版)
DGPイメージングアワード受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2025年冬版(電子版)
WEB
  • PHILE WEB
  • PHILE WEB AUDIO
  • PHILE WEB BUSINESS
  • プレミアムヘッドホンガイド
  • ホームシアターCHANNEL
  • デジカメCHANNEL
AWARD
  • VGP
  • DGPイメージングアワード
  • DGPモバイルアワード
  • AEX
  • AA AWARD
  • ANALOG GPX