公開日 2016/11/11 13:00

織田哲郎初のハイレゾ音源、grooversで先行配信開始!織田さんのハイレゾ体験動画の見所を解説

ミュージシャンはハイレゾをどう感じている?
季刊Net Audio編集部
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80年代から今日まで、音楽プロデューサー、歌手、作曲家として多方面に活躍してきた織田哲郎さん。そんな織田さんの初のハイレゾ音源が、本日11月11日より、ハイレゾ配信サイトgrooversで2曲先行配信がスタートした。


1992年、ソロシングル「いつまでも変わらぬ愛を」がCMソングとして大ヒットし、ミリオンセラーを達成。歌手としてのみならず、ZARDやKinki Kidsなどへの楽曲提供、そして相川七瀬のプロデューサーとしてもミリオンセラーを連発、90年代のJ-POP黄金時代を体験した人にとっては、毎日のようにTVで目にしたことがある名前だろう。

先行配信がスタートしたのは、2013年にリリースとなった30周年記念アルバム『Wface』から「いつまでも変わらぬ愛を(21st century ver.)」と「FIRE OF LIFE」。まずはこの2作品をgroovers独占で先行配信し、アルバム全曲は12月11日より、e-onkyo music、moraほかの配信サイトにて配信がスタートする。

『Wface』から、「いつまでも変わらぬ愛を(21st century ver.)」と、「FIRE OF LIFE」を先行ハイレゾシングルとしてリリース

この織田哲郎ハイレゾ配信にあたり、実は織田哲郎さんにハイレゾを体験していただくインターネット動画「織田哲郎、ハイレゾ始めます。」が本日よりotoCoto(配信サイトはこちら)にて公開されている。このときの取材をもとに、動画の見所について解説していこう。

今回の「織田哲郎、ハイレゾ始めます。」は4つのパートから構成されている。第1回「織田哲郎、ハイレゾとの関わり」では、織田哲郎さんが録音エンジニアの鈴木浩二さんとともに、ソニーの乃木坂スタジオでハイレゾをめぐる現況を整理する。実はレコーディング現場はかなり以前からハイレゾのフォーマットを採用されていたというが、日常的にはあまりハイレゾを体験していないと語る織田さん。ハイレゾに関する織田さんの考えは、ぜひ動画を確認して欲しいが、ミュージシャンが自分達の作った音をそのままリスナーに伝えるためにはどうしたらいいのか、試行錯誤を繰り返していることを知ることができて、非常に興味深い。

エンジニアの鈴木浩二さんとハイレゾについて熱く議論をかわす

第2回「織田哲郎、相川七瀬とハイレゾを聴く」。ファーストアルバム「Red」でオリコンのアルバムチャート初登場一位、女性ロックミュージシャンとして一世を風靡した相川七瀬さんとともに、彼女のシングルヒット曲をCD、ハイレゾで聴き比べを行った(相川七瀬のハイレゾアルバムは、grooversほかで配信中)。CDとハイレゾの音質の違いは、織田さんも相川さんも二人とも揃って首を縦に振る。織田さん自身がリバーブのひとつひとつまでこだわり抜いて作り込んでいったことは、ハイレゾ化によってより一層明瞭に見えてくる。当時の楽曲エピソードなども飛び出し、懐かしさと、それが現代のテクノロジーでどう聴こえるのか、という驚きを織田さん、相川さん両名が感じているさまを、ぜひ動画で確認してほしい。

相川七瀬さんとの対談では、デビュー当時の懐かしい裏話も飛び出した

第3回「織田哲郎、車でのハイレゾ体験」。ふだんプライベートで音楽を楽しむのは車の中が多いという織田さん。ここでは、クラリオンのFull Digital Soundデモカー、SUBARU BRZに織田さんが試乗し、相川七瀬さんの音源を中心にハイレゾオーディオを体験した。まずは「フルデジタルスピーカーって何?」という織田さんに対し、ナビゲーターの野村ケンジ氏がデジタル伝送の優位性について解説。動画の後半では、オーディオシステムにもこだわり抜いている織田さんの愛車のサウンドも試聴。愛車でハイレゾ化するためにはどうすればいいのか、といった具体的なアドバイスも飛び出し、織田さんのハイレゾへの関心はますます高まっていく。

クラリオンのデモカーでハイレゾを試聴し、そのクオリティに改めて関心する

最終回となる第4回「織田哲郎、ハイレゾ始めます」では、ついに織田さん自身の音源をハイレゾ化。マスタリングを担当したのは、第1回でも登場したソニーの鈴木浩二さんで、織田さんの代表作である「いつまでも変わらぬ愛を(21st century ver.)」と「FIRE OF LIFE」のハイレゾ化を行った。ハイレゾ化といってもなんらかの音楽制作ソフトに投入すれば自動的にできあがってくるものではなく、録音エンジニアの感性やアイディアによって、さまざまなバリエーションが存在する。ここでは「FIRE OF LIFE」を2パターン、鈴木さんがハイレゾ化し、その音を聴き比べた。ハイレゾ化のコンセプトと、その音をどう織田さんが評価したのか、エンジニアの鈴木さんがどういったところに注意してハイレゾ化を行ったのか、ぜひ自身の目と耳で確認して欲しい。

自身の作品のハイレゾ音源を試聴し、喜びを隠せない織田さん

この「織田哲郎、ハイレゾ始めます。」は、2017年3月31日まで無料で公開されている。また同時に、主要電子書籍ストアにて、さらに追加取材を加えた内容として電子書籍でも配信がスタート。

ミュージシャン自らがハイレゾを語るこのシリーズを、ぜひご覧になっていただきたい。

電子書籍「なぜ、織田哲郎はハイレゾを始めるのか?」(¥300/税込)

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