公開日 2013/01/23 15:13

KEFの最高技術責任者、マーク・ドット氏が語る「LS50」開発秘話

「50周年モデルだからこそ、妥協は一切存在しなかった」
ファイル・ウェブ編集部
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
ニアフィールドモニタースピーカー「LS50」の爆発的なヒットで改めて注目を集めるKEF。同社の技術分野における最高責任者であるマーク・ドット氏が来日。音元出版を訪れ、彼自身が手がけた「LS50」や「X300A」について、その開発秘話を語ってくれた。

KEF Head of Group Research Mark Dodd氏

マーク・ドット氏は「LS50」の設計を手がけた。LS50の技術が多く踏襲されたX300Aについては、ドット氏の部下が設計を担当し、ドット氏がサウンドチェックを行ったという。

徹底的なコンピューター解析がベースとなった「LS50」

ドット氏はまず、KEF創立50周年記念モデルである「LS50」開発への道のりについて語ってくれた。

「LS50」(¥115,000)

KEFは1961年に創立され、2011年に創立50周年を迎えた。50周年を記念する第1弾モデルとなったのが、フラグシップスピーカー「Blade」である。そしてLS50は、50周年記念スピーカーの第2弾として企画された。KEF創始者レイモンド・クック氏が英国BBCでエンジニアを務めていたこと、そしてクックがBBCとともにニアフィールドモニターの銘機「LS3/5a」を作り上げ、それが世界的な評価を得たことはあまりにも有名だ。

「KEFを象徴するモデルのひとつであるLS3/5aのモダンバージョンを作りたい。ニアフィールドモニターというコンセプトはそのままに、KEFが培ってきた新しい技術で再創造したい。そういう思いから、LS50のプロジェクトはスタートしました」。

LS3/5aはコンパクトな2ウェイ・スピーカー。ウーファーに「B110」、トゥイーターに「T27」というユニットを用いていた。これらをUni-Qに置き換えることが、LS50へのスタートとなった。

LS3/5aは1975年に登場したスピーカーである。驚くべきことに、KEFはこの時点で、LS3/5aの設計にコンピューター解析を用いていた。コンピューターが今とは比較にならないほど高価なものだった時代である。KEFはスピーカーの設計や設計に世界ではじめてコンピュータを利用したブランドなのだと、ドット氏は誇らしげに語る。

「KEFは常に革新的、先進的な企業でした。そして、新しいチャレンジにおいては、常に徹底した分析/解析による科学的裏付けを行ってきました。LS50を設計する上でも、コンピュータ解析を徹底的に行いました」。

次ページ妥協なきLS50の開発は「ただただ楽しかった」

1 2 3 4 5 次へ

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE

関連リンク

クローズアップCLOSEUP
アクセスランキング RANKING
1 FIIO、USB DACやBluetooth機能も内蔵するCDプレーヤー「DM15 R2R」。独自開発R2R DAC回路搭載
2 final、“圧倒的な開放感を味わえる”密閉型ヘッドホン「DX4000 CL」
3 日本テレビ、WBC2026の中継制作をNetflixより受託。地上波では関連番組を放送
4 ONIX、コンパクトなブリティッシュサウンド・プレーヤー「Tocata XM2」
5 「HDMI2.2」で伝送帯域は96Gbpsに、新ケーブル規格「ULTRA96」も登場。HDMI技術の最新動向をレポート
6 パナソニックマーケティングジャパン首都圏社、埼玉県および埼玉県警と「埼玉県防犯のまちづくりに関する協定」締結
7 RMEの取り扱いがシンタックスからジェネレックへ移管
8 XREALのARグラスで“攻殻機動隊”の世界にダイブ!シリーズ30年を振り返る大規模展覧会が開催中
9 ザ・ドアーズ伝説の6枚が「ドルビーアトモス」で蘇る。究極のBlu-ray Audioボックス『IMMERSED 1967-1971』入荷
10 qdc、ブランド10周年を記念する15ドライバー搭載トライブリッド型イヤホン「CRAVE」
2/2 9:48 更新
音元出版の雑誌
オーディオアクセサリー199号
季刊・オーディオアクセサリー
最新号
Vol.199
世界のオーディオアクセサリーブランド大全2025
特別増刊
世界のオーディオアクセサリーブランド大全2025
最新号
プレミアムヘッドホンガイドマガジン vol.23 2025冬
別冊・プレミアムヘッドホンガイドマガジン
最新号
Vol.23
プレミアムヘッドホンガイド Vol.33 2025 SUMMER
プレミアムヘッドホンガイド
(フリーマガジン)
最新号
Vol.33(電子版)
VGP受賞製品お買い物ガイド 2025年冬版
VGP受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2025年冬版(電子版)
DGPイメージングアワード2024受賞製品お買い物ガイド(2024年冬版)
DGPイメージングアワード受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2025年冬版(電子版)
WEB
  • PHILE WEB
  • PHILE WEB AUDIO
  • PHILE WEB BUSINESS
  • プレミアムヘッドホンガイド
  • ホームシアターCHANNEL
  • デジカメCHANNEL
AWARD
  • VGP
  • DGPイメージングアワード
  • DGPモバイルアワード
  • AEX
  • AA AWARD
  • ANALOG GPX