<山本敦のAV進化論 第118回>

話題の「4K/HDR」環境は約20万円で手に入る! お手頃システムを組んで試してみた

山本 敦

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2016年12月15日

まず絶対に必要なのは4K/HDR対応テレビだ。現在ソニーから発売されている43型の“ブラビア”「KJ-43W8300D」は、12月上旬時点の実勢価格が14万円前後(実勢価格は筆者調べ:以下同様)と非常に手頃な4K/HDR対応テレビ。4Kテレビの中では比較的サイズがコンパクトかつスリムなので置き場所にも困らない。

ホームネットワークにWi-Fiで接続ができて、Android TVが搭載されているので、Netflixをはじめとした様々なVODアプリがテレビ単体でも気軽に楽しめる。もう一周り大きい画面が欲しいということであれば、49型の「KJ-49X8300D」も17万円台半ばと、手の届きやすい価格になってきた。

ソニーのテレビの画質モードはHDRオートに設定

せっかくなのでUHD-BDディスクも視聴したい。プレーヤーも揃えることにしよう。パナソニックから発売されている「DMP-UB90」は、本稿執筆時点の実勢価格を調べると55,000円前後だった。

パナソニックのUHD BDプレーヤー「DMP-UB90」

通常のBD録画にUHD BDディスクの再生機能を加えたレコーダー“DIGA”を選ぶなら「DMR-UBZ1020」が、こちらも実勢価格が7万円台半で販売されており、お得感が高い。ゲームも楽しめるUHD-BD再生機器を選ぶなら「Xbox One S 1TB」がマイクロソフトのオンラインサイトで34,980円(税抜)から購入できる。

テレビとプレーヤーをつなぐケーブルも、プレミアムHDMIケーブル認証を受けた4K/HDR対応のものを選ぼう。HDMI 2.0a規格への対応と、18Gbps伝送帯域を実現していることがプレミアムHDMIケーブルのおおまかな条件だ。

パナソニックのプレミアムグレードのHDMIケーブル、RP-CHKXシリーズを用意した。平型でコネクターも強靱。ずっしりとした手応えだ

現在はソニー、パナソニックなどが対応する製品を発売しているが、ノーマルなHDMIケーブルよりも価格は若干高めだ。今回はパナソニックからプレミアムモデルという位置づけのRP-CHKXシリーズのHDMIケーブル(2m)を借りた。実売価格を調べると8,000円台前半程度だ。

プレーヤーの映像出力側の端子にHDMIケーブルをつなぐ

スタンダードグレードの4K/HDR対応HDMIケーブルであるRP-CHKシリーズも発売されており、2mでは5,000円弱での販売が多い。ソニーからも4K/HDR対応のHDMIケーブル「DLC-HX」シリーズが発売されており、2mの製品のオンライン販売価格は9,880円(税別)だった。

この中からソニーの43型ブラビア「KJ-43X8300D」に、パナソニックの「DMP-UB90」、HDMIケーブルは2mのRP-CHKXシリーズをピックアップして揃えると、合計の実勢売価は20万円前後。思ったより手頃な価格で4K/HDR視聴環境が構築できると言えるのではないだろうか。

■実際に視聴する:4K/HDRコンテンツは「4Kを超える没入感」

まずはUHD-BDの映画『オデッセイ』を視聴してみる。通常のBDで見る映像よりも明部と暗部のコントラスト感が自然に表れる。映像に映る被写体の質感が驚くほどリアルだ。主人公が取り残された火星の乾いた砂の質感、夜空よりも深い宇宙空間の漆黒の闇が頭に思い描かれ想像力を刺激される。まさしく4Kを超える没入感だ。

UHD BD作品『オデッセイ』を視聴してみた


続いてNetflixの連続ドラマ『デアデビル』を見てみる。Netflixで配信されているHDR作品は、フリーワード検索に「HDR」と打ち込んで検索すればいい。

Netflixのコンテンツ。陰影のコントラスト感が4K/HDRではむやみに強調されることなく、肌の自然な透明感が表現される

本稿の取材時点ではデアデビルのほか、映画は『リディキュラス・シックス』『ドゥ・オーバー』、ドラマ系では『火花』『マルコポーロ』『マルコ・ポーロ:百の眼』『シェフのテーブル』が並んでいた。

作品を選択するとそれぞれの画質を表すアイコンが表示されている。HDR対応の場合「HDR」アイコンで見分けられる

テストに使ったテレビがソニーのBRAVIAなので、HDR10の映像を視聴してみたが、ヒーローの心のダークサイドを強い映像の陰影感で物語る作品なので、4K/HDRで観る意義が強く感じられる。作品の舞台であるヘルズキッチンに漂う緊張感に思わず呑まれてしまう。

Netflixは月額1,450円のプレミアムプランで4K視聴が行える。今回のテーマと直接は関係ないが、直近のアップデートでモバイル端末に作品をダウンロードしてオフライン再生ができるようになったので、お得感が高まった。

対応機器をしっかり揃えて4K/HDR作品を鑑賞すると、恐らく多くの方が、これまで観ていた映像と明らかな違いを実感できるだろう。これから4Kテレビを買う計画がある方は、HDR対応テレビがオススメだ。

ディスクの再生をスタート。30Mbpsを超える転送ビットレートを継続して叩き出す


2017年は放送も含め、いまよりもっとコンテンツが充実することは間違いない。「4K/HDRが当たり前」になる日はすぐそこに近づいている。

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