HOME > レビュー > 話題の「4K/HDR」環境は約20万円で手に入る! お手頃システムを組んで試してみた

<山本敦のAV進化論 第118回>

話題の「4K/HDR」環境は約20万円で手に入る! お手頃システムを組んで試してみた

公開日 2016/12/15 11:03 山本 敦
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE

また、ソニーからはホームシアター用の4K/HDR対応プロジェクターも発売されている。プレーヤーについては、パナソニックがUltra HD Blu-rayディスクの再生に対応するBDレコーダー/BDプレーヤーをいち早く商品化した。

4K/HDR対応、ソニーの43型“ブラビア”「KJ-43X8300D」。Android TVをプラットフォームに採用。Netflixをはじめ色んなVODコンテンツをインターネットにつなぐだけで手軽に楽しめるテレビだ

2015年に発足したUHDアライアンスは、2016年のはじまりとともに、世界に向けて「ULTRA HDプレミアム」ロゴを発表。4K/HDRの品質要件を満たす映像機器やコンテンツを認定するプログラムを始動させた。

ULTRA HDプレミアムのロゴ

またソニーも独自に4K/HDRロゴをつくり、同社の対応製品を差別化している。基本的にはそれぞれのロゴによって、対応映像機器やコンテンツを4K/HDR対応のものと見分けられる。

■どんな4K/HDRコンテンツがある?

4K/HDR対応のコンテンツにはどのようなものがあるのだろうか。ひとつは、先ほどから本稿でも何度か名を上げたUltra HD Blu-ray(以下:UHD-BD)ディスクだ。

UHD-BDディスクとは、従来のBlu-rayディスクの規格を拡張して、フルHDを超えて4K画質の映像データを収録できるようにしたメディアだ。

最大の特長は後述する映像配信サービスとの画質の違い。インターネットや衛星を使った放送の4K映像コンテンツは配信ビットレートが15Mbpsから30Mbps前後なのに対して、UHD-BDディスクはピーク時100Mbpsという大きな情報量を持つ映像データを転送できる。

そのポテンシャルをフルに発揮した高精細な映像を楽しむためには、UHD BD対応のプレーヤー機器が必要。なおHDR非対応のテレビで再生した場合でも、プレーヤー側に備える自動変換機能によってSDR画質での再生が楽しめる。

UHD-BDのタイトルは、20世紀フォックスやワーナー、ソニー・ピクチャーズエンターテインメントなどハリウッドのメジャースタジオが、映画のヒット作品を中心に次々とパッケージ化している。

12月21日に発売される『ゴーストバスターズ』はUHD-BDに通常のBDディスクをセットにしたパッケージが6,800円(税別)、通常のBDディスク単体での販売価格は4,743円(税別)と、現在のところUHD-BD作品の方が若干高く設定されている。

■ネット配信ならプレーヤー機器がなくても4K/HDRを楽しめる

オンラインではNetflixが、HDR10とドルビービジョンの両技術方式による4K/HDR映像コンテンツの配信を始めている。多様なユーザー環境に対して配信品質を安定させることを優先し、ビットレートは15Mbpsから20Mbps前後とUHD-BDに比べて低い。

次ページお手頃価格で4K/HDR環境をコーディネート

前へ 1 2 3 4 次へ

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE