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【特別企画】鴻池賢三が迫る!

シャープ 次世代液晶テレビ “ICC PURIOS”大解剖 − 業務用マスモニを彷彿とさせる民生機

公開日 2013/02/08 12:00 鴻池賢三
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技術ポイント<1>:新技術ICCとは?

まず「ICC」は、現在一般的に入手できる2K未満の解像度を持つ映像ソースを4Kへアップコンバートする役割を果たす。そのポイントは、一般的に超解像と呼ばれる解像度の復元だけでなく、光を基軸とした知覚に関わる情報の復元と創造にある。

光クリエーション技術「ICC」

アイキューブド研究所が開発したICC(光クリエーション技術)を採用している

ICCアルゴリズムの核心は明かされていないが、概念として、人間が実際に風景や被写体を見た時に生じる脳内での認知に至るメカニズムに着目し、テレビでの映像表現に適用したという。視聴者はテレビから、自然の光景を見るのと同様の光刺激を受ける事で、過去の記憶と同様の体験を呼び起こし、豊かな映像体験ができるのだと言う。

実際の光景を見ているかのような精細感を画面のすみずみまでくまなく再現するICC

技術ポイント<2>:ICCを活かすパネルの高品質設計

さて、人間の生理メカニズムに沿って生成された精密な映像も、その効果を発揮するには、正確な表示が不可欠である。そこで二つ目の重要なポイントが、ICC PURIOSでしか成し得ない、前代未聞の設計思想と品質の高さだ。

もちろん液晶パネルには、シャープが長年培ってきた世界最高峰の液晶技術と生産技術による自社製のパネルを採用。数百のLEDを配した直下型のバックライトが持つローカルディミング機能は、コントラスト感の向上ではなく、より高いユニフォーミティー(画面の輝度均一性)を確保する目的で使われるという贅沢な設計だ。

左が一般的な液晶テレビで、右がICC PURIOS。高いレベルの輝度均一性を確保する

絵画に例えるなら、ユニフォーミティーはキャンバスの平滑性や色味の均質性と言い換えられる。腕の良い画家も、下地が悪くては最終的に良い画が残せないのはご理解頂るだろう。

元来、シャープの液晶パネルや直下型バックライトは多くの実績があり、ユニフォーミティーの点でも他社の追随を許さない。ICCの持ち味である立体的な表現は繊細な光のアートであり、精密なキャンバスでこそ真価を発揮する。また明暗の均質な再現においては、ユニフォーミティーに加え、精緻なガンマ特性も極めて重要である。ICCによって創り出された精巧な明暗が、映像としてパネルにリニアに表示されなくてはならないためだ。

滑らかな階調表現特性を備える

ベースとなるパネルの特性が高品位に安定しているのは前提。そのうえで、こうしたユニフォーミティーの均質性と精緻なガンマ特性について、さらに製造過程で1台ずつ時間を費やして綿密にチューニングを施しているという。その手法は明らかにされていないが、許容される誤差が極めて小さいなど要求スペックも厳格なもので、2台並べても差異の無い画が出せるというところからも、その特別さが窺い知れる。

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