【特別企画】鴻池賢三が迫る!

シャープ 次世代液晶テレビ “ICC PURIOS”大解剖 − 業務用マスモニを彷彿とさせる民生機

鴻池賢三

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2013年02月08日


シャープ(株)が、アイキューブド研究所と共同開発した60V型の4Kテレビ“ICC PURIOS"「LC-60HQ10(関連ニュース)」。フルHD信号から4K映像を創造する信号処理技術「ICC」と、シャープの4K液晶パネル技術を組み合わせた製品だ。価格は262万5千円(税込)で、完全受注生産。業務用マスターモニターを彷彿とさせる仕様を備えている。シャープは最新の液晶テレビ“AQUOS”「XL9」に、低反射と高コントラストを両立させた「モスアイパネル」を搭載し話題となっているが(レビュー記事)、ICC PURIOSにも、シャープがこれまでAQUOSに投入してきた技術や機能がしっかり搭載されている。このICC PURIOSに、評論家・鴻池賢三が迫る。(編集部)

今回お話を伺った、シャープ デジタル情報家電事業本部 AVシステム開発センター 第二開発部 副参事 小池晃氏(左)と、同 液晶デジタルシステム第1事業部 第1商品企画部 部長 指出実氏(右)


鴻池賢三氏

取材中の様子
●シャープ初の民生用4Kテレビ“ICC PURIOS”「LC-60HQ10」に迫る

「LC-60HQ10」は、シャープが家庭用として初めて製品化した4K解像度の60型液晶テレビである。最大の特徴は、4K(3840×2160画素)解像度のパネルを備える事に加え、4Kアップスケーリングにアイキューブド研究所が開発した新技術である「ICC(Integrated Cognitive Creation : 統合脳内クリエーション)」を採用し、人間の知覚や感性の領域に踏み込んだ映像表現を狙っている点である。

そうしたマイルストーン的な意味合いを持つ本機には、AQUOSの上位となる新たなブランド名“ICC PURIOS(アイシーシー ピュリオス)”が冠せられた。

“ICC PURIOS”「LC-60HQ10」

受注生産で1台ずつ高精度にチューニングして出荷される本機は、業務用のマスターモニターを彷彿とさせるが、テレビチューナー、外付けHDD録画機能、ネット機能を搭載するなど、実用性や使い勝手の面ではAQUOSが蓄積してきた資産を受け継いでいる。革新的な画質、最高峰の精度、家庭での使い勝手を高次でバランスさせた究極とも言える仕上がりが、ICC PURIOSの神髄と言って良いだろう。

●徹底解説! ICC PURIOSの技術ポイント − 人間の知覚に関わる情報の復元と創造を実現

既に展示会などでデモが行われ、話題となっている本機の画質であるが、それを支える技術ポイントを理解するには、要素を二つに大別するのが近道だ。「画作り」と「アウトプット」。言い換えると信号処理技術である「ICC」と、映像を表示する「パネル」の二つだ。

両者の関係は、絵画に例えると、「創造力」と「表現技術」と言えるかもしれない。素晴らしい発想も、正確に描く技術が伴わなければ伝える事ができないし、キャンバス、筆、絵の具などの道具も大切だ。では、それぞれの詳細について解説していこう。

新技術「ICC」とは?− ICC PURIOSの技術的特徴を鴻池氏が徹底解説!

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