アイキューブド研究所と共同で

シャープ、"ICC 4K 液晶テレビ"の開発を正式発表【情報追加】

ファイル・ウェブ編集部

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2011年09月29日
シャープとI3(アイキューブド)研究所(株)は、"ICC 4K 液晶テレビ"を共同開発していることを正式に発表した。

■製品化は「来年度半ばが目標」

説明会で披露された試作機

ICC技術の概念図

I3研究所が開発した、フルHD映像信号から4K映像(3,840×2,160画素)を生成する新たな映像クリエーション技術「ICC(Integrated Cognitive Creation : 統合脳内クリエーション)」を搭載したチップと、シャープが持つ4K液晶パネル技術を組み合わせた液晶テレビの実用化をめざし、共同開発を推進する。IFAで存在が明らかにされた4K液晶テレビ(関連ニュース)の開発が日本国内でも正式発表された格好だ。

"ICC 4K 液晶テレビ"では、上記のようにICC技術とシャープの液晶技術を統合。単なる映像信号処理の高画質化だけでなく、パネル制御技術を組合せることで、人間が自然の景色や被写体を光の刺激として脳で理解する「認知」の過程を、映像による光の刺激として再現。遠近感のある風景や人物の立体感、質感などを自然界に近い状態で画面上に表示し、新たな映像体験を視聴者に提供するという。

なお本日開催したメディア向け説明会で、製品化の時期について同社執行役員AVシステム開発本部長の寺川雅嗣氏は「目標としては来年度半ばくらいには出したいと思っている」とコメントした。

■テレビに求められているのは『臨場感』と『実物感』

また、寺川氏は「国内では東北3県を除きアナログ放送が完全停波した。また、エコポイント効果に支えられた買い替え需要も一段落し、国内のテレビ市場はシュリンクしていく方向にある。加えて、世界市場も停滞気味になってきたと捉えている」と、現在の市場状況についてもコメント。

寺川雅嗣氏

「こうしたなかで3Dテレビやスマートテレビなど我々も様々なアプローチで市場を活性化しようとしている」とし、「今回は『テレビの本質に一度戻る』『テレビの本質を追究しよう』という趣旨の下に共同開発を進めていく」と、4K液晶テレビ開発の狙いを語る。

さらに「テレビに求められているのは『臨場感』と『実物感』」とし、「色々な研究の結果、2m〜3m程度の位置からの通常の視聴では60V型を超えたあたりから臨場感が出てくる」と言葉を続け、画面サイズとの関係性も説明。そして実物感とは精細度のことでもあるとし、臨場感と実物感の関係性において「今までのテレビと違う軸のテレビが出てくる可能性が出てきた」と4Kテレビの状況を説明する。

開発中の4Kテレビは大型で臨場感があり、精細度が高く実物感もある「新たな映像空間」にあるものだと定義

言葉にならない『〜感』を伝える

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