マツダ「CX-5」にDSP Conceptsのオーディオ開発プラットフォーム「Audio Weaver」が採用
組み込みオーディオソフトウェアを手掛けるDSP Concepts(ディーエスピー・コンセプツ)は、同社のオーディオ開発プラットフォーム「Audio Weaver」が、マツダの新型「Mazda CX-5」の次世代ソフトウェア・デファインド・オーディオ・プラットフォームとして採用されたことを発表した。
同社によれば、今回の採用は、日本の自動車OEMが従来の固定機能型DSPオーディオ・アーキテクチャーからより柔軟なソフトウェア・デファインド型へ移行する主要事例の1つになるという。
Audio Weaverは、自動車やコンシューマー機器、エッジAIデバイスなどさまざまな機器のオーディオ/音声システムを、従来よりも容易に構築可能にすることを目指した開発プラットフォーム。ドラッグ&ドロップで直感的に操作できるグラフィカルユーザーインターフェース(GUI)を通じて、ソフトウェア上から音響処理や信号チェーンの設計、チューニング、検証を行えることが特徴だ。
また「ソフトウェア・デファインド・オーディオ」とは、音響処理や音づくりにおいてハードウェアとソフトウェアを切り離し、機能の多くをソフトウェアで制御・更新できる仕組みを指す。Audio Weaverは、開発に携わるすべてのメーカーやエンジニアを結びつける、ソフトウェア・デファインド・オーディオの共通プラットフォームとして機能すると謳っている。
新型Mazda CX-5に採用された次世代アンプ・プラットフォームにより、マツダはAudio Weaverのリアルタイム・オーディオ開発インフラストラクチャー(機能を動かすための土台)を活用し、完全にカスタマイズされたアンプ信号チェーンを構築可能になる。マツダのエンジニアは、各車両キャビンに最適化された高度なオーディオ体験を、迅速に設計/チューニング/検証し、量産化できるのだという。

同社では、自動車メーカーがAudio Weaverを導入することで、ソフトウェアを通じてキャビン体験を継続的に改良・パーソナライズできると説明。将来的には、より明瞭な音声インタラクション、没入感のある空間オーディオ、座席位置や走行条件に応じた適応型サウンド・チューニング、ハンズフリー通話の品質向上、AI主導のキャビン体験の実現などにつながるとしている。

マツダ株式会社 EMC/AVC実研グループのマネージャー 若松功二氏は、「今後の車両は、車両のライフサイクル全体を通じて進化できるソフトウェア・デファインド・アーキテクチャへの依存をますます高めていくでしょう」とコメント。
「オーディオはインテリジェントなキャビン体験の中核を担いつつあり、Audio Weaverは、当社の各車両プラットフォームにわたるイノベーションを加速させるために必要な、柔軟性、スケーラビリティ、そして開発環境を提供してくれます」としている。
また、DSP ConceptsのCEOであるチン・ベックマン氏は、「私たちはマツダと協業できることを大変誇りに思います。マツダは、イノベーションをいち早く取り入れる、最も動きの速い日本のOEMの一つとして台頭してきました」と述べている。
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