リン、LP12用電源ユニット「KLIMAX RADIKAL」。サブシャーシ「KEEL SE」も
リンジャパンは、スコットランドのLINN(リン)ブランドより、アナログプレーヤー「LP12」用のモーター制御&電源ユニット「KLIMAX RADIKAL(クライマックス ラディカル)」、および強化サブシャーシ「KEEL SE(キール SE)」を10月より順次発売する。税込価格と発売時期はそれぞれ以下のとおり。
・「KLIMAX RADIKAL」(シルバー/ブラック):2,860,000円/11月
・「KEEL SE」:1,045,000円/10月
KLIMAX RADIKALは、LP12のターンテーブルを回転させるDCモーターの制御/駆動、およびフォノステージ「URIKA」への電源供給を担う外部パワーユニットの最上位モデル。
電源ユニット「UTOPIK」の最新世代を搭載し、前述した2系統それぞれに独立した専用出力電源レールを確保。モーターとフォノステージどちらかに電力供給の負荷変動が生じても、もう一方には影響をおよぼすことはなく、ターンテーブルの静粛性とフォノイコライザーの音質をさらに高めたという。
メイン基板についても最適化を行い、動作の正確性を向上。前述の2つの役割をスムーズに果たすため、アナログ/デジタルにまたがるノウハウを活かし、回路レイアウトを磨き上げたとしている。
シャーシにはパワーアンプ「KLIMAX SOLO 500」と同様のデザインを採用し、従来のシャーシよりも内部の電気的/機械的な絶縁性能を大幅向上。UTOPIK電源部は専用の切削チャンバーに収納し、分厚いアルミニウムの壁と入念に検討したレイアウトで、メイン基板との干渉を排除したとする。外形寸法は350W×88.5H×352Dmm、質量は13.85kg。専用モーター(33rpm/44rpm)が同梱する。
KEEL SEは、LP12内部でターンテーブルとトーンアームを支える役目を担うサブシャーシの上位モデル。コンピューターによる有限要素解析(FEA)を活用することで、剛性/共振特性/重量配分を最適化し、従来モデルよりも飛躍的に性能を高めたとする。
特別なブレーシング構造により、500Hzより上の音響エネルギーをスペクトル全体にわたって分散させることで、音楽信号への悪影響を排除。特にターンテーブルの軸となる「KAROUSEL」軸受とトーンアーム装着部との間の経路で、重点的に剛性増加と質量コントロールを強化。アームボードやサブシャーシのわずかな揺れ/たわみが、最終的にスタイラスのトラッキングに影響をおよぼすことを考慮したためとのこと。
一方で、各部の厚みと肉抜き量を綿密にコントロールすることで重心配置を最適化。トーンアーム、カートリッジ、プラッターなどをフル装備した際のバランスがより均等になり、スプリングサスペンションのアイソレーション効果を高めたとしている。質量は2.2kg。
ほか、トーンアームカラー(トーンアーム固定部)を別パーツとして加工することで、アームボード部の表面研磨の精度を改良。アノダイズ処理による黒の美しさを最大限に引き出した。また、ブランドロゴとモデル名をレーザーエッチングで鮮やかに刻印し、外観の印象をより強めている。
なお、KLIMAX RADIKAL/KEEL SE両モデルの発売にともない、従来モデルからのトレードイン・アップグレードサービスも開始。従来型のRADIKAL/KEELを所有済みのユーザーが、KLIMAX RADIKAL/KEEL SEを同時購入する場合に限り、440,000円割引される。
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