リン、薄型パワーアンプ「KLIMAX SOLO 500」。FPGAによる新冷却システムを採用
リンジャパンは、同社が取り扱うスコットランド・LINN(リン)のモノラルパワーアンプ「KLIMAX SOLO 500」を発売する。価格は5,500,000円(1台)、11,000,000円(ペア)で、6月出荷開始予定。ブラックとシルバーの2色展開となる。
「KLIMAX SOLO 500」は、同社のフラグシップモデル「KLIMAX SOLO 800」に搭載された最新技術を、コンパクトな筐体に凝縮したパワーアンプとなる。高さは約8.8cmとKLIMAX SOLO 800の1/3程度に抑え、省スペースなセットアップが実現できる。
フラグシップ機やアクティブスピーカー「360」にも搭載される「Adaptive Bias Control」機能は本モデルにも搭載。強力なFPGAによって、8つのバイポーラトランジスタに最適な電流値を、温度や音量、再生信号に応じて瞬時に計算。リアルタイムで最適なバイアス電流を供給し、常に理想的なパフォーマンスを維持する。そのことで、従来のクラスABアンプで課題となっていたクロスオーバー歪みを大幅に低減している。
また、新たな冷却システム「ハイブリッド冷却マトリクス」を採用。内部には、複雑に削り出されたアルミニウムの冷却サブシャーシが設けられており、エレクトロニクスはこのサブシャーシ下面に直接マウント。
アンプに高い負荷がかかる状態では、製品フロント側に配置される2基のファンがアクティブ冷却を担当、取り込んだ冷気は放熱フィンに沿って循環し、最も高温になる領域を効果的に冷却する。高負荷時以外の通常時はこのフィンから製品天面のスリットより外部に自然に排熱される。
このファンのリアルタイム制御にもFPGAプロセッサが用いられており、内部温度や入力音声信号を計測、必要最小限の回転数でファンを回転させ、極静音で動作しながら加熱を防止するとしている。
電源部には、新開発の「UTOPIKパワーサプライ」を搭載。本機に最適化されたUTOPIK電源で、オート・ボルテージ・レール技術(自動電圧調整回路を搭載しており、ボリュームに応じて必要な電力を供給する。
筐体はベースプレート、エンクロージャー、リアパネルの3つのアルミパーツで構成。天面のスリットはサメのえらのような形状で、光を反射しアクセントとなるようにデザインされている。また脚部は3点のスティール製となっている。
サイズは350W×88.5H×364Dmm、質量は10.6kg。出力は500W(4Ω)、250W(8Ω)。入力はRCA/フォノ1系統とXLRバランス1系統。
なお、「KLIMAX SOLO 500」は、先日ドイツにて開催されたミュンヘン・ハイエンドにても先行展示されていた。
また、従来モデルKLIMAX SOLOのユーザーを対象とした「トレードインサービス」も実施。KLIMAX SOLOユーザーがKLIMAX SOLO 500へアップグレードする際に、最大1,100,000円(税込)の下取りサポートが提供される。詳しくは販売店までご相談を。
旧KLIMAX SOLOは2025年8月末をもって受注終了となる。
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