【香港ショウ】フォステクス、30万超の旗艦ヘッドホン「TH-910」「TH-919」/Lotoo「Gungnir」やブリスオーディオ「WATATSUMI」も注目
香港オーディオショウは、本格的なHiFiオーディオエリア(高いものは数億円クラスまで!)と、イヤホンやヘッドホン(ポータブルから据え置きまで)、CDやレコードなどのソフト販売ブースまで非常に幅広いことが大きな特徴でもある。
今年は特に、イヤホン・ヘッドホン関連のエリアが非常に拡大したことが大きな特徴として感じられた。オーディオメーカーや香港代理店が出展するブースはもちろん、現地のショップも数多く出展しており、会場内で特別セールも開催されている。
日本国内のイベントで先行出品されていたモデルが改めて香港で正式発表されるものも多い。フォステクスからは密閉型ヘッドホン「TH-910」&開放型「TH-919」の2モデルが登場、LotooからはUSB-DACの「Gungnir」などが改めてお披露目された。
フォステクスの「TH-910」「TH-919」は、7月の国内イベント・ヘッドフォン祭にてプロトタイプとして発表されていたトップモデルが、改めて型番も発表されたもの。“TH900シリーズ” の後継機種となり、バイオダイナミック振動板もさらなる改良が加えられている。真っ赤なイヤーカップは漆仕上げで、ハードメイプルウッドを使用。日本産のモノづくりの強さもアピールする。
密閉型、開放型それぞれで音の仕上げも微妙にチューニングされているとのこと。開放型のイヤーカップデザインも再検討し、より伸びやかなサウンドに仕上がっている模様。「TH-919」が1万9880香港ドル(日本円で約38万円)、「TH-910」が1万7880香港ドル( 約34万円)。molamolaのDAC内蔵ヘッドホンアンプ「Tambaqui」と組み合わせて試聴できるようになっていた。
Lotooは最新USB-DAC/ヘッドホンアンプの「Gungnir」(グングニル)をプッシュするとともに、10周年記念のDAPなどが披露された。こちらも国内のポタフェスで先行披露されたものが改めて登場したかたちだ。
GungnirはUSB-DACとヘッドホンアンプが一体化したもので、既発売の「Mjolnir」(ミョルニル)からストレージやデジタル再生機能を省いたもの。北欧神話の主オーディンの武器の名前から取られている。独自のデジタル伝送規格「LTTPロスレスオーディオ」にも対応しており、LotooのDAP等と組み合わせて高音質が狙えるものとなっている。
ブリスオーディオは現地代理店SoundWaveのブースにて出展。フラグシップポータブルイヤホン再生システム「富岳 -FUGAKU-」はアジア圏でも人気が高く、実機を携えてブースに来場するオーディオファンも見かけた。その技術を踏襲しながらも、より汎用性を高めたポータブルアナログアンプ「WATATSUMI」は香港ショウ初登場。来場者の関心も高く、つねに試聴列は満員状態。
またブランド10周年を記念して発売したリケーブル「NISHIKI」も登場。全世界100本限定となっているが、アジア市場からの注文もすでに届いているという。ブリスオーディオの開発チームも香港ショウの視察に来ており、日本ではなかなか試聴できないモデルに触れ、次なる音作りの参考にしたいと話してくれた。
城下工業のオーディオブランド・Sound Warriorも海外進出に力を入れている。メイド・イン・ジャパンで、小型で高品質なプロダクトは、人口密度の高い香港の街では非常に愛されるよう。OTOTENでも出展されていたヘッドホンアンプ「SWD-BA30」や、真空管アンプ&キュービックデザインの小型スピーカーなどを展示していた。
プロ向けオーディオで世界的にも知られるマス工房も出展、「model 485」など新製品を中心に披露していた。増田さんはCanJamなど世界中のオーディオショウにも積極的に出展しているが、「香港のオーディオショウも熱いね」と来場者の反響にも大きな手応えを得た様子。model 485も早速注文が入ってきたそうだ。
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