<OTOTEN>300万円クラスのCDプレーヤー、ガラス振動板、デジタルアンプ……B1Fロビーにも多彩な展示
国内最大級のオーディオ/ホームシアターイベント「OTOTEN2025」が、本日6月21日(土)と明日22日(日)の2日間、東京国際フォーラム(有楽町)にて開催中。本稿では多彩な出展内容のうち、300万円クラスのCDプレーヤーや発売直後のヘッドホン/イヤホン、超薄型ガラス振動板やデジタルアンプ技術といったテクノロジーまで、一際バリエーション豊かなB1Fロビーの展示をご紹介する。
SHANLING、ONIX、TOPPING Professionalなどのオーディオブランドを取り扱うMUSINのブースでは、最前面でSHANLINGのハイエンドCDプレーヤー「CD-T35HP」を展示。世界99台限定、日本円にして300万円を超える製品であり、同社では現時点で取り扱う予定は無いが、イベントということもあり参考出展したという。
真空管回路や厳選した高品位パーツで音質を追求したのはもちろん、タッチディスプレイやネットワークプレーヤー機能を装備。ヘッドホンアンプも内蔵しており、会場ではヘッドホンでサウンドを体験することが可能だった。
ONIXはSACDトランスポート「Zenith XST20」(約32万円)を展示。SACD/CDの音を高品位に読み取り、デジタル出力するための製品で、HDMIコネクターを流用したI2S接続によりSACDのDSDデータをダイレクトに送り出せることが大きな特徴。会場ではI2S接続に対応したSHANLINGの卓上USB-DAC/ヘッドホンアンプ「EH3」(約13.9万円)を組み合わせ、その利点を紹介していた。
ほか、TOPPING Professionalは、DAC/ヘッドホンアンプ「DX5 II」や、プロフェッショナルUSB-DAC「D900」/ヘッドホンアンプ「A900」といった取り扱い予定の製品を参考出展。D900は過去のオーディオイベントで展示した際からブラッシュアップを重ねたといい、今夏〜秋ごろに発売できる見込みとのことだった。
CRI・ミドルウェアは、同社のソフトウェア技術を活かしたオーディオ関連製品や開発ツールをデモンストレーションした。同社のフルデジタルアンプ技術の「CRI D-Amp Driver」は、高効率/省電力/低発熱のGaN(窒化ガリウム)半導体と組み合わせたアンプデバイスとしてサンプルを展示。500円玉大の基板で20W、ふたまわりほど大きな基板で100Wもの出力が可能だといい、コンパクトかつ省電力にも関わらずブックシェルフスピーカーを充分な音量で駆動できることを実演していた。
また、オーディオ製品の機能や音響設計のデザインから、動作のために必要なプログラム開発までをひとつのソフトウェアで一貫制作できるソリューション「SOLIDAS Suite」、音楽ゲームの制作に活用される楽曲解析ミドルウェア「CRI BEATWIZ」などが実際の画面をふくめ紹介された。
台湾のGlass Acoustic Innovations Co., Ltd.(GAIT)は、日本電気硝子の超薄板ガラスを同社が加工することで実現した「ガラス振動板」を出展。軽くしなやかで、高い内部損失により歪みも少なく、既存の紙や金属製振動板よりも鮮明でクリアなサウンドが再生できる上、特殊な化学処理を施すことで重低音の振動でも破損することはなく、経年劣化にも強いという。


会場ではイヤホンやネックバンドスピーカーのような小型製品から、卓上スピーカー/車載用スピーカーまでさまざまな製品サンプルを取りそろえ、活用の幅広さをアピールしていた。




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