最新ヘッドホン情報その1
<HIGH END>FOCALやMEZE Audioが新ヘッドホン披露/プロ機譲りの技術で魅せるViolectric
ミュンヘン・ハイエンドには、スピーカー再生はもちろんこだわりのヘッドホン再生メーカーも多くブースを出店している。特に今年からはホール1に新たに「WORLD OF HEADPHONES」という専門エリアを新設。年々ビッグマーケットになるヘッドホン市場の最新情報をお届けしよう。
FOCAL(フォーカル)は、新たに開放型ヘッドホン「HADENYS」と密閉型ヘッドホン「AZURYS」を同時に発表した。おそらく同社のエントリークラスのヘッドホンになるとみられる。FOCALは毎年イギリス・Naimと共同で出展しているが、今年はより一層ヘッドホン再生に力を入れたブースを展開していた。
HADENYSとAZURYSの外観上の違いは、HADENYSがブラウン、AZURYSはブルーである点、またHADENYSはイヤーカップにサイズ違いの六角形の穴が空いているのに対し、AZURYSは丸型の穴が空いているといった違いもある。
共通点としては、いずれもFOCAL製ヘッドホン伝統であるM字ドーム型のアルミニウム/マグネシウムドライバー(40mm径)を搭載。BATHYSに使われていたレザーバンドやイヤーパッドの材質感も共通だ。なお、有線オンリーのヘッドホンとなっており、HiFiを指向したサウンドチューニングがなされていることが窺える。
気になる音質の違いだが、いずれも解像感高く明るく切れ味のよいサウンドと感じた。HADENYSの方が高域の伸びやかさや肩の力の抜けたストレスのない音場表現に魅力を感じ、AZURYSはよりタイトで引き締まった印象だ。
ルーマニアのヘッドホンメーカーとして近年注目の高まるMEZE Audio。今回は大掛かりな単独ブースを設営、代表のアントニオ・メゼさんも来場していたので話を聞いてみた。
今回のショウでは、イヤホンとヘッドホン、それにゲーミングなどに活用できるマイク、ヘッドホンスタンドの4製品を新たに披露。ヘッドホンは「105 aer」(aerはルーマニア語で空気)という開放型モデルで、「109 pro」の技術を搭載しつつ価格は半分程度に抑えたモデルとのこと。
「105 aerはダイナミックドライバー搭載のヘッドホンで、ヘッドバンドや人間工学的なデザインは109 proと共通ですが、ドライバーユニットのベリリウムコーティングを簡略化するしてコストを抑えています」とのこと。
実際に試聴してみると、ヒラリー・ハーンのバイオリンの密度感や鮮やかな色彩感は実に魅力的。女性ボーカルの艶やかさも胸に迫るようで、MEZEの入門モデルとしても楽しめそうだ。
他にも、「ALBA」というホワイトを基調にしたイヤホンと、ゲーミングなどで使用できる小型マイク「Boom Mic」も登場。さらに重量感のあるヘッドホン専用スタンドも披露していた。
また、日本ではタイムロードが取り扱いを開始したドイツのViolectricも大型ブースを出展。ViolectricはLake Peopleというカンパニーが運営するエレクトロニクスのブランドで、もともとプロフェッショナル向け機材を多く展開していたが。その技術を活かしてHiFiマーケットにも力を入れている。エンジニアのフリードさんが同社の製品について熱く語ってくれた。
今回はヘッドホンアンプ「HPA V322」と「HPA V324」のプロトタイプを展示。まだ外観のみで試聴はできなかったが、VUメーターを搭載、トグルスイッチなどオーディオマインドをくすぐるデザインも特徴で、4pinXLR、6.3mmと4.4mmPentaconの3種類のヘッドホン出力を搭載する。「HPA V324」はアナログ出力も搭載しており、パワーアンプ等への出力も可能。
フルバランス構成、低ノイズ電源、細かなゲイン設定などプロ機譲りの性能の高いアンプ構成と見受けられ、音質面でも大いに期待ができそうだ。
昨年日本でも披露されたヘッドホンブランドseasideも、Lake People傘下で新しく立ち上げられたブランド。第一弾モデル「ARUNA」についても音質を最終チューニング中とのことで、近日の正式発表を待ちたい。
FOCAL:開放型/密閉型のヘッドホン2モデルを同時展開
FOCAL(フォーカル)は、新たに開放型ヘッドホン「HADENYS」と密閉型ヘッドホン「AZURYS」を同時に発表した。おそらく同社のエントリークラスのヘッドホンになるとみられる。FOCALは毎年イギリス・Naimと共同で出展しているが、今年はより一層ヘッドホン再生に力を入れたブースを展開していた。
HADENYSとAZURYSの外観上の違いは、HADENYSがブラウン、AZURYSはブルーである点、またHADENYSはイヤーカップにサイズ違いの六角形の穴が空いているのに対し、AZURYSは丸型の穴が空いているといった違いもある。
共通点としては、いずれもFOCAL製ヘッドホン伝統であるM字ドーム型のアルミニウム/マグネシウムドライバー(40mm径)を搭載。BATHYSに使われていたレザーバンドやイヤーパッドの材質感も共通だ。なお、有線オンリーのヘッドホンとなっており、HiFiを指向したサウンドチューニングがなされていることが窺える。
気になる音質の違いだが、いずれも解像感高く明るく切れ味のよいサウンドと感じた。HADENYSの方が高域の伸びやかさや肩の力の抜けたストレスのない音場表現に魅力を感じ、AZURYSはよりタイトで引き締まった印象だ。
MEZE Audio:109 Proの技術を採用しつつコストダウンを実現した新ヘッドホン
ルーマニアのヘッドホンメーカーとして近年注目の高まるMEZE Audio。今回は大掛かりな単独ブースを設営、代表のアントニオ・メゼさんも来場していたので話を聞いてみた。
今回のショウでは、イヤホンとヘッドホン、それにゲーミングなどに活用できるマイク、ヘッドホンスタンドの4製品を新たに披露。ヘッドホンは「105 aer」(aerはルーマニア語で空気)という開放型モデルで、「109 pro」の技術を搭載しつつ価格は半分程度に抑えたモデルとのこと。
「105 aerはダイナミックドライバー搭載のヘッドホンで、ヘッドバンドや人間工学的なデザインは109 proと共通ですが、ドライバーユニットのベリリウムコーティングを簡略化するしてコストを抑えています」とのこと。
実際に試聴してみると、ヒラリー・ハーンのバイオリンの密度感や鮮やかな色彩感は実に魅力的。女性ボーカルの艶やかさも胸に迫るようで、MEZEの入門モデルとしても楽しめそうだ。
他にも、「ALBA」というホワイトを基調にしたイヤホンと、ゲーミングなどで使用できる小型マイク「Boom Mic」も登場。さらに重量感のあるヘッドホン専用スタンドも披露していた。
プロ機譲りの技術で魅せるViolectric
また、日本ではタイムロードが取り扱いを開始したドイツのViolectricも大型ブースを出展。ViolectricはLake Peopleというカンパニーが運営するエレクトロニクスのブランドで、もともとプロフェッショナル向け機材を多く展開していたが。その技術を活かしてHiFiマーケットにも力を入れている。エンジニアのフリードさんが同社の製品について熱く語ってくれた。
今回はヘッドホンアンプ「HPA V322」と「HPA V324」のプロトタイプを展示。まだ外観のみで試聴はできなかったが、VUメーターを搭載、トグルスイッチなどオーディオマインドをくすぐるデザインも特徴で、4pinXLR、6.3mmと4.4mmPentaconの3種類のヘッドホン出力を搭載する。「HPA V324」はアナログ出力も搭載しており、パワーアンプ等への出力も可能。
フルバランス構成、低ノイズ電源、細かなゲイン設定などプロ機譲りの性能の高いアンプ構成と見受けられ、音質面でも大いに期待ができそうだ。
昨年日本でも披露されたヘッドホンブランドseasideも、Lake People傘下で新しく立ち上げられたブランド。第一弾モデル「ARUNA」についても音質を最終チューニング中とのことで、近日の正式発表を待ちたい。
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