「EVO3 Sigma」がスマートなシェイプに

IsoTeK、パワーコンディショナー「V5 SIGMAS」。7つの独立フィルターを搭載

公開日 2023/10/13 10:00 編集部 : 伴 修二郎
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ナスペックは、IsoTeKのパワーコンディショナー「V5 SIGMAS」を10月16日より発売する。価格は880,000円(税込)。カラーバリエーションはシルバー/ブラックの2色を展開し、ブラックは受注生産のみとなる。

「V5 SIGMAS」シルバー

「V5 SIGMAS」ブラック

同ブランドの人気パワーコンディショナー「EVO3 SIGMAS」がスマートなシェイプになったリニューアルモデル。基本性能は継承しつつ、全ての要素を慎重に検討して改善を図り、大幅なグレードアップを実現したとアピールする。

1つの筐体に7つの独立したフィルターを搭載。「EVO3」と比較して、後段用で高電流機器用の出力を新たに2系統から3系統に増設、前段用でソース・コンポーネント用に設計された中電力用の出力は「EVO3」と同様の4系統を装備する。これらを複数の独立したパワークリーニングフィルターを使用することで、出力ソケット間で起きやすい「ディファレンシャルモード・ノイズ(ノーマルモード・ノイズ)」の相互汚染を低減すると説明する。

後段用の高電流機器用の3系統のフィルターは、「V5 TITAN」で使用する「DCD(Direct Coupled Design)」を本モデル用に軽量化を図って搭載。DCDには独自設計の大電流チョークを採用し、電力伝送を向上させている。

各コンセントはそれぞれ専用のクリーン・パワー・ネットワークを備える。ハイエンド・オーディオ・システムを完全にアップグレードするだけでなく、危険な電源サージや電圧スパイクから保護することができる。

新しいPCBの銅損は35%以上改善し、アンペア数の向上とシグナルパスの抵抗の減少を実現。新しい回路ではインダクタンスが向上し、電流処理能力も40%向上したため、余裕をもったフィルタリングとサウンドを実現するとのこと。

DCR(直流抵抗)は、前モデルと比較して35%の改善に成功したとアピールする。このアップグレードにより、家庭内電源をソースにしながら高いパワー出力を実現するという。2つの熱磁気ヒューズを新たに搭載(後段用の3つのソケットには16A 、前段用の4つのソケットには10A)し、標準的なヒューズの1,000倍以上の接触面積を備えるアップグレードを実現した。

並列接続されるフィルター群と出力コンセント群は、1点から放射状に分岐して共通インピーダンスを追放した「STAR CONNECTION(スター結線)」を採用する。これにより、フィルター間や出力コンセント間の相互干渉を防いでいる。

双方向のノイズ低減を実現する「BNR (Bidirectional noise reduction) TECHNOLOGY」を採用する。各機種が出す整流ノイズやデジタルノイズを低減し、AC電源への汚染を防ぐ電源汚染低減効果も備えている。出力ソケットには16AのRCBO(過電流保護装置付き漏電ブレーカー)回路を採用する。

出力全てに安定した電力を供給する「KERP(Kirchhoff’s Equal Resistance Path)」 を搭載。内部配線は超高純度OCC単線に銀メッキが施され、低抵抗・高電流を実現する。さらに、フッ素化エチレンプロピレン(FEP)ヘリックスを巻いて導体を保護する構造により、高性能な内部電源供給システムを実現できたとしている。

付属するケーブル「EVO3 PREMIER」は、導体に純度99.9999%(6N)のSilver-Plated OFCを採用。内部緩衝材のコットン、絶縁体のFEP、柔軟性と強度を両立したPVCジャケットの組み合わせによる高いパフォーマンスを備える。コネクターには高純度24金ゴールドメッキを施したOFCコネクターを装備。長さは1.5m。発注時に限り、上位グレードの電源ケーブルにアップグレードも可能だ。

瞬間最大耐量121,500Aの保護回路を搭載。定格出力容量は最大1,600VA。外形寸法は445W×150H×350Dmm、本体質量は15.0kg。

背面の端子部

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