使用環境に応じてベストな設定を選んでほしい

完実電気、「PERFECTION」ブランド再始動。“セレクター機能”つき仮想アース「PFT-ES1」発表

公開日 2023/05/16 00:00 ファイルウェブオーディオ編集部・筑井真奈
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完実電気(株)は、自社ブランド「PERFECTION」を5月より再始動させる。PERFECTIONブランドは、1950年代から70年代にかけて活動していた完実電気の自社ブランドで、スピーカーシステムや3Dフィルターアンプなどを開発、国内外への販売を行っていた。その後、輸入ならびに卸業務に注力するために長くブランドを休止させていたが、新たに「Reborn=再始動」させる形。

「PERFECTION」ブランドを再始動

今回の再始動にあたり、完実電気の長年に渡るオーディオ市場における知見を活かしながら、「新たなコンセプト」を取り入れた製品開発を行うとしており、第一弾製品として、電源タップ2機種とアーススタビライザー1機種を展開。また今後も「オリジナリティに溢れた新発想のオーディオアクセサリーを順次開発」していくとしている。

ここでは、第一弾製品となる仮想アース「PFT-ES1」について詳しく解説する。「PFT-ES1」は297,000円(税込)、6月下旬発売予定。

仮想アース「PFT-ES1」

「PFT-ES1」は世界初となる“セレクター機能”つきの仮想アースとなり、ローカット/ハイカット/フィルターなしの3種類の選択と、アースのマテリアルについて、「12層PCB基板」「8層金属板」あるいはその「Mix」の3種類から選択できる。

正面のスイッチで切り替えが可能。左から「Position」「Mode」「Earth」「Material」がそれぞれ選択できる

製品の開発を進めていく中で、「接続機器によってアース材質の相性がある」ことが判明、お客さまの環境に合わせて試聴を通じてベストな設定を選んで欲しいという考えから、今回のようなセレクター機能を搭載したとしている。

アースマテリアルについては、高周波ノイズを多く発生させるデジタル機器については、表面積を大きく稼ぐことができる6層基板2枚による「12層PCB基板」を推奨、アナログ機材については、異種金属を積層した「8層金属板」を推奨している。さらにアースノイズを抑えたい場合は、計20層の「Mix」が推奨となる。

フィルター回路は、機器に帯電しているアースノイズの帯域を選択してマテリアルに接続できる機能。ローカット(ハイパス)は低域遮断型フィルターで、数百キロヘルツ以上の帯域をマテリアルに接続、ハイパス(ローカット)は数百キロヘルツ以上の帯域のノイズを減衰させ、それ以外の低い周波数帯域のノイズをマテリアルに接続する。

また背面にはAdd Earth端子を搭載しており、追加で仮想アースを連結することも可能となる。

外形寸法は430W×61.5H×290Dmm、質量は約10kg。アース接続端子はオリジナルのロジウムメッキ端子で、足元は内部にハネナイトを採用したアルミのインシュレーターとなっている。また、KOJO TECHNOLOGYのアースケーブル「CLONE 1R」(1.2m)が1本付属する。

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