トランペットの演奏音が小さな話声程度に

大建工業、60dB低減する木造住宅用最高グレードの防音室「スーパープレミアム防音」

2023/02/03 編集部:松永達矢
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大建工業は、木造住宅用防音の最高グレードとなる遮音性能60dB/500Hzを実現する「スーパープレミアム防音★★★★」を開発した。施工の目安価格(税別)は8畳の大きさで約530万円(防音建材のみの価格)としている。

「スーパープレミアム防音」施工イメージ

同社は、吸音天井や防音ドアなど、様々な建築音響製品の開発・製造・販売を手掛ける「音響事業」を1982年より展開している。この度提案を開始した「スーパープレミアム防音」では、周波数500Hz時で、60dB低減する性能を獲得。目安としては、トランペットの演奏音(約110dB)が小さな話し声程度(約50dB)にまで抑えられる性能になるという。

防音室を構成する上で必要となる同社の防音建材と一般的な材料を組み合わせることで性能を発揮する設計となっている。これまで同社が手掛ける防音室では、クラリネットなどの100dB〜105dB/500Hzの楽器は日中のみ使用可能としていたが、スーパープレミアム防音で施工した場合には夜間でも使用できる。対応不可としていたトランペット(約110dB)やドラム(約115dB)は、日中に限り演奏が可能となる。

同社の提案する防音室のグレード一覧

提案の対象は新築の木造住宅に限定され、1階にのみ施工可能。施工にはベタ基礎(床一面を鉄筋コンクリートで覆う)であることが必須の上、ベタ基礎の上に乾式二重床を施工するため、床仕上げ高さは240mm程度になるなどの基本条件を設けている。

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