「CM-2000」の後継モデル

フェーズメーション、ゲイン増幅機能を搭載したパッシブアッテネーター「CM-2200」

2022/09/08 編集部:伴 修二郎
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協同電子エンジニアリング(株)は、自社ブランドPhasemation(フェーズメーション)から、パッシブアッテネーター「CM-2200」を11月初旬に発売する。価格は1,980,000円(税込)。

「CM-2200」

2018年発売のハイブリッド パッシブアッテネーター「CM-2000」の後継機種にあたるモデル。バランス仕様のアッテネータートランス巻線の見直しを図り、トランスの利点を生かして新たに+6dBのゲイン増幅機能の搭載を実現したと説明する。

後面パネル部にゲイン切り換え(0/+6dB)スイッチが追加され、アッテネーターの可変範囲を0dB時(0dB〜-70dB)、+6dB時(+6dB〜-64dB)の2種類から選択可能。なお、どちらを選択してもワイドレンジの周波数特性、インピーダンス特性を確保できるようトランスの巻き線構造を見直したことで、いずれのゲインでも本機が備える明確な音像定位が楽しめるとアピールする。

ゲイン切り換えスイッチが後面パネル部に追加

そのほか基本仕様は前モデルCM-2000から踏襲しており、コア材には0.1mm厚の「極薄スーパーマロイ材」を採用。また巻き線材料も、オーディオ用線材として最適とするPC-Triple Cの特注ポリウレタン線を使用することで、高い低域のリニアリティと、繊細で伸びやかな高域を実現するという。

アッテネータートランス巻線は、バランス接続のホット側とコールド側の2つのATT用巻き線を、1個のトランスに巻いたバランス用ATTトランスを採用する。これにより、アンバランス入力に対してもコールド側信号をトランス内部で生成し、完全なバランス出力に対応する。

また、バランス対応の音量調整回路用トランスが、片チャンネル1個で構成されることにより、広帯域で優れた周波数特性と位相特性を獲得し、可聴帯域内の位相歪が減少することで、より明確な音像定位を実現するという。

外部誘導ハム対策として、2mm厚鋼鈑に銅メッキを施したシャーシベースと、誘導ハムシールドを配したケースカバーを採用。加えて、トランス付近に配置された磁気シールド材によって2重構造としている。また、ATTトランスはハイダンピングラバー材で本体からフローティングされることで、外部振動が伝播するのを防ぐ設計とした。

フロントパネルには、コントロールアンプ「CA-1000」と同等の20mm厚スラントアルミパネルを採用。筐体下にはウォルナット材を追加して異種素材を組み合わせることで、不要振動が効果的に排除され、S/Nの良い再生音を実現するとのこと。

入出力端子には、FURUTECH社製のロジウムメッキ端子を装備。フットには、TAOC社製のハイカーボン鋳鉄インシュレーターを採用し、より音の解像度を向上させるという。

周波数特性は10Hz - 100kHz(+0、-3dB)、入力インピーダンスは47kΩ以上、チャンネルセパレーションは100dB以上(20Hz〜20kHz)、出力インピーダンスは250Ω以下。入力端子はRCA×3、XLR×3、出力端子はRCA×2、XLR×2を装備する。外形寸法は434W×117H×289Dmm、質量は10kg。

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