7本の異径導体を複合した「ヴァリストランド・カッパー」を採用

KIMBER KABLE、スピーカーケーブル「New 4PRシリーズ」を発売。ヘリックス・ブレイド構造を踏襲しさらに進化

公開日 2022/08/16 11:00 ファイルウェブオーディオ編集部・筑井真奈
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(株)ディーアンドエムホールディングスは、同社が取り扱うアメリカKIMBER KABLEブランドより、スピーカーケーブル「New 4PRシリーズ」を発売する。切り売り用のほか、端末処理についてバナナ/スペード/BARE(プリストリップド)の3種類を用意する。

KIMBER KABLE「New 4PRシリーズ」

価格は以下の通り(すべて税込)。
切り売り用(30mまたは50mのバルク)
N4PR 3,960円(1.0m)

BARE(プリストリップド)
N4PR/2.0 27,500円(2.0mペア)
N4PR/2.5 31,900円(2.5mペア)
N4PR/3.0 34,100円(3.0mペア)

端末処理:BARE(プリストラップド)

KIMBER標準バナナプラグ
N4PR/2.0M/SBAN 39,600円(2.0mペア)
N4PR/2.5M/SBAN 44,000円(2.5mペア)
N4PR/3.0M/SBAN 48,400円(3.0mペア)

端末処理:バナナプラグ

KIMBER標準スペードプラグ
N4PR/2.0M/PM 53,900円(2.0mペア)
N4PR/2.5M/PM 56,100円(2.5mペア)
N4PR/3.0M/PM 60,500円(3.0mペア)

端末処理:スペードプラグ

「New 4PRシリーズ」は、KIMBER創業時からの伝統である導体を螺旋状に編み込む「ヘリックス・ブレイド」構造を踏襲しながらも、7本の異なる径の導体を複合した撚線導体「ヴァリストランド・カッパー」に変更。サウンドの方向性は従来の延長線上ながら、「鮮度・実在感ともに向上し、低域の力感が増し音場も広く」なったと解説する。また被覆色も赤と黒に変更されている。


New 4PRシリーズの構造。7本の異なる線径の線材による撚線を8本編み込んだ構造となっている
導体は102%の導電率を誇る19.5AWGの無酸素銅(OFE)を8本使用。「ヘリックス・ブレイド」構造を採用することで、外部からのRFノイズをキャンセルし、ケーブルそのもののノイズ輻射を防止する。±のペア導体を4組反対方向に撚り合わせているため、ケーブルの直列インダクタンスも低減、伝送特性を向上させるとしている。

また「ヴァリストランド・カッパー」を採用することで、ワイヤー内部から発生する共振や外部からの振動の影響を最小限に抑え、「音の調性感、実在感に優れ、自然な減衰感のあるサウンドを実現」とアピール。単線に比べ柔軟性があり取り回しがしやすいほか、表皮効果も少ないため、インダクタンスや高域のインピーダンスもコントロールしやすいとしている。

端末は、酸化を抑える窒素ガスを使用した手作業はんだ付けの処理を行っている。

KIMBER KABLEは、1979年にレイ・キンバー氏が設立。現在はアメリカユタ州ソルトレイクシティ付近のオグデンに本社、工場、研究所施設を置いている。なお、今回のNew 4PRシリーズの発売により、従来のPR、VS製品はすべて完了となる。

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