ブランド伝統の工法で組み上げ

ルーメンホワイト、流線形キャビネットの2.5ウェイスピーカー「ALTAI」。税込528万円

2022/07/07 編集部:杉山康介
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アクシスは、同社が取り扱うlumenwhite(ルーメンホワイト)のスピーカー「ALTAI(アルタイ)」を8月より発売する。価格は5,280,000円(ペア/税込)。

ALTAI

ルーメンホワイトの第1号機「white light」を彷彿とさせる、流線形キャビネットを採用した2.5ウェイスピーカーシステム。キャビネットは、厳選された楽器グレードの木材を積層して曲げ加工するという同ブランドの伝統的工法により製造。内部には構造強化のためのブレースだけを組み込み、吸音材を一切使用しないことで、損失のない自然な音響バランスを追求しているという。

また、キャビネットの後部にはエアーフローと呼ばれるスリットを用意。内部での空気力学と波動伝播の解析によって計算されたメカニズムで、振動板の背圧だけを効率的に逃し、背圧の反作用から来る振動板のモーション抵抗を抑制する。

これにより、ダイヤフラムの振動エネルギーが全面的に解放され、素早いライズタイムとセットリングタイム、共振パターンの最小化と均一化を同時に達成し、クリアで俊敏な音の反応を引き出すとしている。

背面のスリットにより、振動板の背圧を効率的に逃がす

ドライバーは、最新世代のカスタム設計による1.2インチ径CELLセラミックドームトゥイーター1基と、6.7インチ径のセラミックドライバーを3基搭載。

トゥイーターは、ベントを設けたチタン製ボイスコイルフォーマーとダブルネオジウム・マグネットによる磁気回路を採用することで優れた熱伝導特性を実現。エネルギー効率が高く、大振幅を低歪みで駆動できるという。

また、3基の6.7インチセラミックドライバーは、1基がミッド/ベース、2基がウーファーとなる。この2.5ウェイ構成により、高いリニアリティーや広帯域特性、低歪率を備えたとしている。

クロスオーバーネットワークは同ブランドの伝統的設計手法により最小限のパーツで構成し、L/C/R全てにカスタマイズされたムンドルフ製のパーツを採用。中高域用のインダクターには超幅広の銅箔を巻きつけた特製品、ローパス回路には極太銅線による巨大な空芯コイルを使用する。また、リアパネルにはベースブーストスイッチを搭載する。

周波数特性は33Hz - 36kHz/-3dBで、公称インピーダンスは5Ω、感度は91.5dB(1W/1m)、推奨アンプ出力は10 - 130W。クロスオーバーは240Hz/6dB、2kHz/12dB、2kHz/12dBとなる。

1台あたりの外形寸法は290W×1150H×575Dmmで、質量は50kg。ターミナルにはWBT nextgen シングルワイヤー端子を用いている。

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