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ペトレンコ&ベルリン・フィルの豪華ボックスセットが登場! 今後の方向性を示唆する貴重な録音

公開日 2020/10/23 12:18 ファイルウェブオーディオ編集部・筑井真奈
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ベルリン・フィル・レコーディングスは、首席指揮者キリル・ペトレンコのライブレコーディングを集めた豪華ボックスセット「ファースト・エディション」を発売する。CD5枚+Blu-ray2枚セットで13,000円(税抜)。日本での取り扱いは(株)キングインターナショナル。ファイルウェブで注文を受付中である。

アートワーク:ローズマリー・トロッケル(表紙「キャンディード」)

ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団、キリル・ペトレンコ指揮/ベートーヴェン、チャイコフスキー、シュミット、シュテファン
レーベル:BERLINER PHILHARMONIKER RECORDINGS
品番:KKC 9600/6
内容:CD5枚組+ブルーレイディスク・オーディオ1枚,ブルーレイディスク・ビデオ1枚
価格:13,000円(税別)
初回特典:ベルリン・フィル特製写真集 (カラー16ページ)
輸入盤・日本語帯・解説付
ご注文はこちら ※送付手数料500円(別途)

CD5枚とBlu-ray2枚、それに豪華写真集が同梱される

収録曲は、ベートーヴェンの交響曲第7番、9番などのコンサートの定番曲に加え、フランツ・シュミットやルーディ・シュテファンといった20世紀の作曲家も取り上げ、ペトレンコにとって貴重なレパートリーが収められている。

また、2枚のBlu-rayが同梱され、1枚には96kHz/24bitのステレオ音源と5.1chのDTS-HD音源、もう1枚には全曲のコンサート映像が収められている。また、ボーナス映像としてペトレンコの談話も収録。

さらに、192kHz/24bitのハイレゾ音源ダウンロードコードと、デジタル・コンサート・ホール7日間の無料チケットも封入される。日本版には日本語解説、帯付き。

なお初回特典として、20/21シーズンを記念した写真集(16ページ)が付属。フルトヴェングラー、カラヤン、アバドといった多くの巨匠たちによって作り上げられベルリン・フィルの135年以上の輝かしい伝統。サー・サイモン・ラトルの後を引き継いで、キリル・ペトレンコがこの歴史に加わることとなり、両者のこれから続く音楽的コラボレーションの第1歩を本拠地フィルハーモニーで撮影されたこの写真集で楽しむことができる。

ベルリン・フィルとペトレンコの今後の方向性が示唆

キリル・ペトレンコ(c)MonikaRittershaus
ベートーヴェンやチャイコフスキーのコンサート・レパートリーの礎石となる交響曲や、フランツ・シュミットやルーディ・シュテファンといった現代において正当な評価を受けていない20世紀の作曲家の作品など、ペトレンコにとって重要なレパートリーが収録されており、ベルリン・フィルとペトレンコ両者の今後の方向性が示唆された内容となっている。なお、ベルリン・フィル・レコーディングスは本作など新作タイトルを紹介する発表会も開催した。

各収録内容は以下のとおり。
また、本作品についての動画も公開されている。動画はこちら

CD1:ベートーヴェン「交響曲第7番」収録:2018年8月24日
CD1に収録されているのは、ベートーヴェン交響曲第7番。これは、2018/19年シーズン開幕演奏会で、翌シーズンからの就任に先駆けてキリル・ペトレンコがタクトを取りました。冒頭は整然とした演奏にオケの美しさや鮮やかなテクニックが随所に感じられますが、第3楽章の後半から一気に終楽章へと頂点を持っていき、爽快なテンポで駆け抜け、圧巻のフィナーレへと到達します。今後への期待と高揚感が聴衆を熱気の渦へと包み込みます。

CD2:ベートーヴェン「交響曲第9番」収録:2019年8月23日
CD2には、キリル・ペトレンコが正式に首席指揮者に就任した2019/20年シーズンの開幕公演からベートーヴェン「交響曲第9番」を収録。ペトレンコはシーズン開幕前の記者発表で「第9」を取りあげたことについてこう述べています。「就任演奏会でベートーヴェンの「第9」を選んだことには、非常にシンプルで、しかし真摯な理由があります。というのは、もし人類を代表する音楽、人間の酸いも甘いもを包括し、表現した音楽というものがあるならば、それは「第9」だと思われるからです。それが、私とベルリン・フィルの新しい時代のスタートになるべきだと考えました。」

本来であれば、19/20シーズンでは、ベートーヴェン生誕250周年を祝したプログラムとして歓喜(Freude)を表現した「第9」、自由(Freiheit)を表現した「フィデリオ」、平和(Frieden)を表現した「ミサ・ソレムニス」の3つの作品が演奏される予定でした。

CD3:チャイコフスキー「交響曲第5番」収録:2019年3月9日
CD3は、2019年3月、ペトレンコ就任前の最後の演奏会から、チャイコフスキーの交響曲第5番。濃厚なロマン性をもつ「第5」。チャイコフスキー独特の抒情的な旋律の歌い方、ベルリン・フィルの重厚感、ペトレンコのシリアスでドラマティックな解釈は、期待に違わぬ 圧倒的な演奏となりました。

CD4:チャイコフスキー「悲愴」収録:2017年3月23日
CD4には、単独でリリースしたチャイコフスキー「悲愴」。これは、2015年夏に彼が首席指揮者に選出された後、最初に客演した機会(2017年3月)に収録されたもので、ペトレンコの真価が発揮された演奏となっています。

CD5:フランツ・シュミット「交響曲第4番」収録:2012年12月21日
そしてCD5には、ペトレンコならではのレパートリーといえる作曲家フランツ・シュミット、ルーディ・シュテファンの作品が収録されています。愛娘の死を悼んで書かれたフランツ・シュミットの交響曲第4番。そして第1次大戦で悲劇的な死を遂げたルーディ・シュテファンの1楽章の管弦楽のための音楽です。これまでのベルリン・フィルではあまり取り上げられてこなかったドイツ・オーストリア系の重要な作曲家たちを取り上げることにより、新たなレパートリーを開拓していくことになります。

Blu-ray 1(ブルーレイディスク・オーディオ)
このブルーレイ・ディスクには、上記全曲の音声トラックが収録されています。
2.0PCM Stereo 24 bit/96kHz
5.1DTS-HD MA 24 bit/96kHz
収録時間:245 分

Blu-ray 2(ブルーレイディスク・ビデオ)
このブルーレイ・ディスクには、上記全曲のコンサート映像が収録されています。
ボーナス映像:キリル・ペトレンコによる談話
画面:Full HD 1080/60i 16:9
音声:2.0PCM Stereo、5.1DTS-HD Master Audio 字幕:独、英、日本語
リージョン:All
収録時間:285 分

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