スリムモデル「EVO3 NOVA ONE」も発売

IsoTek、細部までグレードアップした重量級パッシブ電源フィルター「EVO3 SUPER NOVA」

2020/09/07 編集部:成藤 正宣
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
ナスペックは、同社が取り扱うIsoTekブランドから、パッシブ型の電源フィルター「EVO3 SUPER NOVA」および「EVO3 NOVA ONE」を9月10日より発売する。

●「EVO3 SUPER NOVA」:2,000,000円(税抜)
※受注生産(納期1〜2ヶ月)

「EVO3 SUPER NOVA」

●「EVO3 NOVA ONE」:250,000円(税抜)

「EVO3 NOVA ONE」

「EVO3 SUPER NOVA」は、前段機用のパッシブ型電源フィルターとして、従来モデル「EVO3 NOVA」をベースに細部まで大幅なグレードアップを図ったモデル。制震構造「ISIS(インデペンデント・システム・アイソレーション・サポート)」を採用した大型のキャビネットに8系統/定格電流20Aの出力を搭載する。

前段機用パッシブ電源フィルターとして開発された重量級モデル

同社では、同じくISISキャビネットを採用する従来モデル「EVO3 SUPER TITAN」と組み合わせれば、「前段用/後段用とパッシブ型電源フィルターのみで構成された究極の電源システム」が構築できるとしている。

電源などから混入するディファレンシャル・モード・ノイズとWi-Fiなど空気中を飛び交う電波によるコモン・モード・ノイズ両方に対応する独自のDCDフィルターには、従来モデルの4倍のインダクタンスを実現するという新型チョークコイルを直列型フィルターとして採用。フィルタリング性能を向上すると共に、同社のパッシブ型電源フィルターの特徴である音の力感/色彩感にも磨きをかけたとする。

また、新型チョークコイルは大きな電気エネルギーを蓄えて瞬時の電力供給が可能なため、コンポーネントが必要とする負荷電流を常に安定供給できるという。

さらに、2つの高周波チョークコイルとコンデンサーで構成されたハイクオリティなPiフィルターも追加。高周波ノイズ対策を強化している。

8系統の出力はそれぞれ絶縁/セパレーションされると共に、独自技術「Adaptive Gating回路」を1個ずつ搭載。接続された機器のインピーダンスに応じて最適なパフォーマンスを発揮するという。

内部配線材には高品位なSilver Plated Ultra-Pure OCC導体、導体の絶縁にはフラグシップ電源ケーブル「ASCENSION」と同じ、真空に限りなく近い誘電率を誇るという「仮想真空/FEP絶縁体」を採用する。また、内部PCBは通常より基板パターンを厚くすることで、限界まで伝導率の低下を抑制している。

その他、AC電源ライン経由のノイズの流出入を抑制する「BNR Technology」、アースラインの独自フィルター、サージフィルターも搭載。電源ケーブルとして、並列ツイスト構造の6N OFC導体を採用する「GII INTENSE」(長さ1.5m)が付属する。

外形寸法は500W×300H×500Dmm、質量は46.2kg。

「EVO3 NOVA ONE」は、従来モデルEVO3 NOVAの前段用出力と同等のフィルタリングを備えつつ、出力を1系統に減らすことで大幅なスリム化を図ったモデル。コンパクトなサイズを活かして柔軟な設置ができるほか、別売りのリンクケーブルにより本機を最大6台まで連結することも可能。

最大6台まで連結も可能な、スリムで柔軟に設置できる1口モデル

DCDフィルター、AdaptiveGating回路、BNR Technologyといった独自技術を採用する他、Solid Core Silver Plated PCOCC製内部配線材、機器を守るサージフィルターなども搭載する。電源ケーブルは6N OFC導体を採用し柔軟性にも優れた「EV03 PREMIER」(1.5m)が付属。また専用スパイク/スパイク受けも付属する。

外形寸法は75W×125H×470Dmm、質量は4.6kg。

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE

関連リンク