[連載]高橋敦のオーディオ絶対領域【第254回】

AirPods Proの “音・装着性” を徹底強化! 他社製イヤーピース5モデルを着け比べた

高橋 敦

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2020年08月21日
純正イヤピの弱点は互換性のなさとサイズの少なさ

iPhoneを中心としたApple製品との組み合わせにおいて、圧倒的な使い心地のよさはそのままに、カナル型スタイル+ノイズキャンセリングによる静音性も確保してきた「AirPods Pro」。大人気も当然だ。

説明不要のAirPods Pro

音質面についての不満はちょくちょく見かけるが、レベルとして高音質ではなくとも、方向性としては好音質というか、普通に素直な音調ではあると思う。音質で勝負してるわけじゃないこのイヤホンに対して、その音質のみを抜き出してあまり過剰な文句をつけるのは、無茶というものだろう。

一方、不満を持たれても当然だろうという部分もある。使い心地の一部である装着感、それを大きく左右するイヤーピースの選択肢の狭さだ。

まず前提として、AirPods Proのイヤーピースとイヤホン本体との取り付けは独自の特殊な構造となっている。Appleとしては、イヤーピースが外れて耳の中に残ってしまう可能性を徹底的に低減することを、他の要素よりも重視し、より強固に固定できるこういった仕組みを開発し採用したのだろう。

イヤーピース側にプラスチックのパーツが一体化されており、イヤホン側の特殊な形状でそれを受ける形

それはそれで理解はできるのだが、トレードオフで切り捨てられてしまった「他の要素」の中に、先にも述べた「使い心地の一部である装着感、それを大きく左右するイヤーピースの選択肢の狭さ」がある。

AirPods Proのイヤーピースには、既存の従来型イヤーピースとの互換性が全くない。しかも純正イヤーピースのサイズはS/M/Lのみ。つまりそのどれもがしっくりこない場合でも、そのどれかで妥協するしかなかったのだ。

純正イヤーピースは出来の悪いものではないが、シリコンのS/M/Lのみでは耳のサイズへの対応力は微妙

ちなみにiOSには、AirPods Proのイヤーピースのフィッティングをチェックしてくれる機能が用意されている。しかし筆者の場合、その機能で確認するとMとLどちらもOK判定。…いやどちらもジャストなんてわけはないんだから、これって本当はどちらも微妙に合ってないのでは? MとLの中間に本当のジャストサイズがあるのでは? と思わずにはいられない。

Bluetoothの設定メニューでAirPods Proの詳細設定項目に入り「イヤーチップ装着状態テスト」を実行

MでもLでも「装着状態は良好です」「密閉されてます」と判定されたりする場合も……

ただ救いは、イヤーピースがジャストフィットしないことで遮音性が多少不足しても、優秀なノイズキャンセリング機能がある程度は補ってくれること。例えば筆者は「Mは少し緩いけどLは少しきつい。少し緩めのイヤーピースで遮音性が落ちても、ノイキャンのおかげでそんなにうるさくはないから、Mにしとくか」みたいな感じでMを使っている。いや、使って “いた”。

前述のように、AirPod Proのイヤーピースには既存イヤーピースとの互換性は全くない。

しかし!既存ではなく新たに、AirPods Pro用として設計されたサードパーティー製イヤーピースが続々と登場してきているのだ!

今回紹介するのはこちらの5製品!

何個入りとかのパッケージ展開もそれぞれ異なる(なお、写真左側の赤色「ADV.」のシングルパッケージは9月発売予定)

ADV.「Eartune Fidelity UF-A」:S/M/L各サイズごとの3ペア1パックで税込実売1,800円弱
SOSO.LABO「S-EPS01」:S/M/L各サイズごとの2ペア1パックで税込実売1,600円前後
Dekoni Audio「Bulletz AirPods Pro」:S/M/L各サイズごとの1ペアで税込実売1,000円弱
NOBUNAGA Labs「NL-APF」:S/M/L各サイズごとの1ペアで税込実売1,000円弱
AZLA「SednaEarfit XELASTEC for AirPods Pro」:SS/S/MS/M/ML/Lの各サイズごとの2ペア1パックの直販税込2,680円、または近接3サイズ各1ペアずつのパッケージで直販税込3,980円。

サードパーティ製AirPod Proイヤピはここに注目!

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