ブランド初のターンテーブルシートも同時発売

ZYX、新たに5N銀線ボイスコイルを採用した約20万円のMCカートリッジ「Ultimate100S」

公開日 2020/01/31 16:52 編集部:成藤 正宣
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ヒノ・エンタープライズは、同社で取り扱うZYXブランドの新製品として、銀線コイルを採用したMCカートリッジ「Ultimate100S」を2月3日より発売する。価格は187,000円(税込)。

「Ultimate100S」

ZYXブランドの基幹技術を組み込みつつ、価格を20万円以内におさめて入手性も考慮したカートリッジ“100番”シリーズの最新モデル。これまでのモデルに採用していた6N銅線コイルに換えて5N銀線コイルを採用し、従来モデルの特徴だったフラットな特性に、鋭い低音と伸びやかな高音を加えたという。同社では「JAZZ、POPS、ROCKといったポピュラー系音楽のファンにもよりご満足いただける」と紹介している。

カンチレバーには、直径5ミクロンの炭素繊維1,000本を固めた「収束カーボンファイバー」を採用。チタンの1.5倍の硬度、ダイヤの1/6の比重、ボロンの半分の質量を兼ね備え、さらに振動が1,000本のカーボン繊維で分散されるため、一段と高いレベルの音を実現できたとしている。発電機構もカーボンカンチレバーの特性に合わせ、コイルの巻き方やパーツの取り付け方等を改善している。

筐体素材には半透明のポリカーボネイトを採用。内部構造は共振対策を重ねて再設計しており、低ノイズ、音のクリアー感の向上を図っている。その他、ダンパーにはピュアラバー、マグネットにはサマリュウムコバルトを採用。スタイラス形状はマイクロリッジとしている。

周波数特性は10Hz〜80Hz、出力電圧は0.24mV、チャンネルセパレーションは30dB(1kHz)、内部インピーダンスは4Ω。適正針圧は2.0g、本体質量は5.0g。

2種の素材を組み合わせたブランド初のターンテーブルシート「VRT-12」も発売

また、ZYXブランド初となるターンテーブルシート「VRT-12」を、同じく2月3日より発売する。価格は132,000円(税込)。

「VRT-12」

先立って海外市場に投入したところ好評を博したため、国内でも取り扱いを決定したという製品。直径30cm/厚み約2mmの硬質プラスチックの上に、厚み約0.6mmで細長い形状の特殊ゴム材パーツを24個、放射状に配置している。

硬質プラスチックはターンテーブルの駆動系で生まれる各種摩擦振動を制振し、特殊ゴム材は複数の点で均一にレコード盤と接触、広い周波数帯域で音声ノイズを取り除く。これによりレコード盤の振動ノイズを大きく取り除き、記録された音声信号をストレートに再生することが可能だとしている。質量は約175g。

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