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ダンピングファクター、安全回路も改良

アキュフェーズ、サイズ据え置きで出力20%向上のプリメインアンプ「E-380」

編集部:成藤 正宣
2019年10月15日
アキュフェーズは、従来モデルとほぼ同等の筐体サイズで、定格出力を20%、ダンピングファクターを25%増強したプリメインアンプの新モデル「E-380」を、11月上旬より発売する。価格は450,000円(税抜)。

「E-380」

2015年に発売した「E-370」のフルモデルチェンジとなるプリメインアンプ。筐体サイズは従来モデルとほぼ同一ながら、パワーアンプ部ならびに電源部の強化によって定格出力の20%向上を実現。180W(4Ω)/120W(8Ω)を確保した。また、基板や部品の配置を見直したことで、スピーカー駆動に影響を及ぼすダンピングファクターも25%向上している。

内部構造はセパレートアンプの技術ノウハウを活用し、プリ部/パワー部を分離。それぞれ個別に性能/音質を高めると共に、独立した活用も可能としている。

パワー部はNPNおよびPNPのバイポーラトランジスターを2パラレル・プッシュプル構成で採用し、素子を大型ヒートシンク上に取り付けることで効率的な放熱を実現している。また、パワー部全体でバランスアンプを構成する「インスツルメンテーション・アンプ構成」を導入することで、ノイズ耐性、低歪率に優れ、また周囲の環境変化への耐性も向上。機器としての安定性や信頼性も高めている。

加えて、出力信号を電流の形で帰還する「カレント・フィードバック回路」を採用。ゲインが変化しても周波数特性の変化がほとんど無く、高域の位相特性にも優れるとしている。

プリ部には、同社独自の音量調整機構「AAVA(Accuphase Analog Vari-gain Amplifer)方式ボリュームコントロール」を搭載。一般的なボリュームと異なり入力信号の減衰はせず、ゲインの異なる複数の「V-I変換アンプ」の出力を組み合わせて音量調整を行う。これにより高S/N、低歪率の実現に加え、回路全てを電子部品で構成することによる長期に渡る高い信頼性も獲得している。

電源部には、従来モデルよりも容量が10%大きい33,000μF 平滑用アルミ電解コンデンサー、および大電力容量のトランスを新開発して搭載。小信号を扱うプリ部には別個に専用電源回路を設けており、パワーアンプ部との干渉を防ぐ設計としている。

アンプの異常時に働くプロテクション回路は、接点のない「MOSFETスイッチ」を採用することで、接点の増加や経年劣化による音質低下を防止。また、プロテクション基板を極めて太く短い金属中でスピーカー端子と直結することで、インピーダンスをより低く抑えている。さらに、スピーカーケーブルの接続不良で起きるショートなど、スピーカーの過電流を検知する新保護回路も搭載した。

背面には、オプションボードを接続できる増設スロットを2基搭載。USB/同軸デジタル/光デジタル入力を増設できるデジタル入力ボード「DAC-50」(80,000円/税抜)、MM/MCフォノイコライザーを内蔵したアナログディスク入力ボード「AD-50」(60,000円/税抜)、ライン入力を増設するライン入力ボード「LINE-10」(8,000円/税抜)といったオプションボードを装着し、機能を増強できる。

その他、本格的なグラフィック・イコライザーでも採用される加算型アクティブフィルター式トーンコントロールや、小音量時に低域の量感を補うコンペンセーター、出力電力を-50dBまで表示できるアナログ式ピーク・パワーメーターなどを搭載。AAVAでボリュームコントロールを行うヘッドホン専用アンプも内蔵し、ヘッドホンによる音楽鑑賞も高品質に楽しめるとしている。

消費電力は待機時で46W、8Ω負荷定格出力時で423W。外形寸法は465W×171H×422Dmm、質量は22.8kg。

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