小社『季刊・オーディオアクセサリー』誌も審査に参加

『EISA AWARD 2019-2020』発表!―世界の一流メディア達から選ばれた受賞モデル達

公開日 2019/08/15 13:13 季刊・オーディオアクセサリー編集部
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1982年に欧州の専門誌によって設立された団体EISA(Expert Imaging and Sound Association)。5つの専門誌からスタートしたEISAは、やがて欧州全体へとその影響力を拡大し、2017年からは真にグローバルな団体としての歩みをスタートさせ、いまや全世界29カ国、61の専門メディアからなる団体にいたっている。原則として各カテゴリで1カ国1媒体の参加となるEISAには、英『HiFinews』誌、独『STEREO』誌、米『Stereophile』誌など日本でも知られる一流の雑誌が名前を連ねているが、ここ日本からは昨年より小社刊行媒体である『季刊・オーディオアクセサリー』誌が参加することとなった。


そんなEISAの代表的な活動のひとつが、「EISA AWARD」だ。もともと、その年に発売された最も優れたカメラを決定することからスタートしたEISA AWARDだが、やがて優れたオーディオ機器を選出するHiFi Expert GroupやHome Theatre Video&Display Expert Group、In-car Electronics Expert Groupなど幅広いエレクトロニクスの分野まで拡大。専門誌達によって選ばれたグローバルアワードとしての価値を高めている。

そして今年も、2019年6月にスロベニアにて行われた審査会を経て『EISA AWARD 2019-2020』の栄冠に輝いたモデルが発表された。本項では、受賞モデル達を『季刊・オーディオアクセサリー』誌が参加するHiFi Expert Groupを中心とした抄訳を一挙にご紹介する。

一部には日本で発売されていないモデルもあるが、本受賞一覧は全世界のオーディオのトレンドを知るには大変興味深い内容だ。ぜひ今後のオーディオの動向を探る意味でも参考にして欲しい。

【EISA AWARD 2019-2020受賞モデル】
※一部日本未発売の製品あり

■EISA ACTIVE STEREO SPEAKER 2019-2020
ELAC Navis ARB-51


ELACの新しい2つの強力なアクティブスピーカーのうちのひとつ。フロアスタンディング型の「ARF-51」もラインナップしている。このブックシェルフスピーカーは、カスタムドライバーとアナログ・クロス・オーバーデザインを組み合わせて、それらが内蔵されたアンプと完全に統合されることで、驚くほど正確で明瞭なサウンドを提供する。 各ドライバーに専用のアンプをひとつ(トゥイーターとミッドレンジはフォーカスに優れた同軸ユニット)を割り当てており、ELACはそれぞれの能力を最大限に発揮できるようにデザイン。 RCAまたはXLRケーブルでスピーカーをプリアンプに接続すると、完全かつ最適化されたシステムが完成する。 ELAC AirX2ハブを選択して、スピーカーをワイヤレスで接続することも可能。 ブリリアント!



■EISA ALL-IN-ONE SYSTEM 2019-2020
Naim Mu-so 2nd Generation


Naimは、Mu-Soの発売によりまったく新しい市場を開拓した。これは非常にクオリティの高いオールインワンのストリーミング・システムである。Mu-So 2nd Generationは、その勝利の方程式を採用した上でFocalと共同開発した新開発のドライバーを採用し、新しい機能とさらなる高音質の両方を詰め込んでふたたび生まれ変わらせたモデルとなる。部屋を音楽で埋め尽くすためのワン・ボックス・ソリューションで、Naimの「フューチャー・プラットホーム」の採用によって最大で384kHz/32bitへの対応やChromecast Audioを介した膨大な数のサービスへの対応を含む、幅広いストリーミングオプションの提供を実現。HDMI-ARC入力も備えたことで、テレビの音を新しいMu-Soでさらに良い音とできることも特徴だが、本当に驚嘆すべきはその音。広くオープンで、速く、ディテール表現にも優れながら実在感もあり、全ての他の一体型システムにとっての新たな基準となるクオリティを有している。



■EISA BEST BUY AMPLIFIER 2019-2020
Rotel A11


およそ60年前にさかのぼる歴史のなかで、手頃な価格帯でありながら多くの性能を詰め込んだアンプがRotelのストーリーの中心だった。A11はこの輝かしい歴史における最新のもので、絶対的にお買い得と言えるアンプである。その内容はクラシックなRotelのクラスABアンプを中心として構成されていて、チャンネルあたりの定格は50W。現在のユーザーの目的にあった入出力が装備されている。4つのライン入力とターンテーブル用のMM専用フォノ入力、そしてポータブルからのワイヤレス再生用となるaptX採用のBlueloothを持ち、配慮された設計とカスタムされたRotelコンポーネントによって実現した音質で、音楽再生を最優先した非常に魅力的なプリメインとなっている。



■EISA BEST BUY TURNTABLE 2019-2020
Pro-Ject X1


Pro-Jectという名前は、欧州で構築された価値あるターンテーブルと同じ意味を持っている。1991年以来、同社がレコード・リバイバルをリードしていることはほぼ間違いなく、X1はその全ての原点となるPro-Ject 1の最新系である。8層のペイントと幾度にもわたる手作業による研磨によって生み出されたグロスフィニッシュを見てもらえば分かる通り、リーズナブルなターンテーブルでありながら、MDFによる台座からプラッターにいたるまで、デザインでのほぼ全ての側面が改良されている。モーターサスペンションと速度設定、およびカーボンとアルミニウムをサンドイッチしたトーンアーム。同梱で装着されるカートリッジでさえPro-Jectによってチューニングされたオルトフォンによるものとなっている。これは間違いなく、市場における最高の1000ユーロ代のターンテーブルパッケージである。



■EISA BOOKSHELF LOUDSPEAKER 2019-2020
Monitor Audio Gold 100


Monitor Audio Gold 100は、大小さまざまなスピーカー成功を収めてきたブックシェルフ/スタンドマウント型のデザインで、コンパクトなサイズとは裏腹に大きなサウンドを備えている。同社のC-CAMドライバーテクノロジーの最新バージョンや、軽量さと剛性のために複合されたセラミック/アルミニウムマグネシウム構造を採用して、優れたドライブユニット間の音のつながりと驚くほどまでに深くチューニングされた低音を備えるなど、高速で詳細かつパワフルなサウンドを実現する。Monitor Audioの細部まで行き届いた構造と美しい仕上げを選択すれば、真に優れたスピーカーデザインを得ることが可能となる。



■EISA COMPACT STEREO SYSTEM 2019-2020
Marantz Melody-X (M-CR612)


そのスタイルとシンプルな操作性に、柔軟かつ印象的なパフォーマンスを組み合わせたMarantzのコンパクトシステム「Melody」シリーズは、長い間に渡って高い評価を獲得してきた。M-CR612(Melody-X)はなかでも、最高の存在である。グロスブラックまたはMarantzのクラシックなシャンパンゴールドから選ぶことができ、アナログおよびデジタル入力はもちろんCD再生、ネットワーク再生、Spotify、Tunein RadioおよびTIDAL、FM/DABラジオなどをストリーミングサービスやテレビのサウンドまでもより良い音で楽しむことを可能とした。また、HEOSにも対応しているので、マルチルーム・ワイヤレス・オーディオシステムの一部として使用することもでき、Amazon Alexa、Google Assitant、またはApple Siriを使用して音声制御をすることも可能となっている。パラレルBTLや2組のスピーカーの独立ボリュームコントロールなど非常に柔軟で、優れたサウンドを持つコンパクトなシステムとなっている。



■EISA DAC 2019-2020
Chord Electronics Qutest


2Quteに変わるものとして設計されたCHORDのQutestは、ヘッドフォンアンプを内蔵していない点で同社の他のコンパクトDACとは異なるが、これは最高のDA品質を提供することに全力を注いでいるということでもある。よく知られているHugo 2のFPGAによるDACアーキテクチャーに基づき、光TOSおよび同軸デジタル入力に加えて、パソコンを接続するためのアイソレートされたUSB-B入力を装備。これら全てはパワーアンプ、プリアンプ、ヘッドフォンアンプに合わせて調整できるアナログ出力を備え、CHORDの最高品質のアルミ製ケースに収められています。コンパクトなDACから大きく劇的なサウンドが必要ならば、本機が最適な選択となる。



■EISA DIGITAL SOURCE 2019-2020
Pro-Ject CD Box RS2 T/Pre Box RS2 Digital


ターンテーブルで最も知られているが、Pro-Jectはデジタルオーディオでも羨望の的である。この2つのボックスから成るCDトランスポートとDAC兼プリアンプは、これまでで最も印象的なコンポーネントだ。ゼロから設計されたCD Box RS2 Tは、カスタマイズされたCD-Pro 8トランスポートメカニズムを特徴とし、合金/カーボンファイバーシャーシと最先端のディスク読み取り機構を搭載。非常に柔軟なPre Box RS2 Digital DACへのデジタル接続には、同期クロックを備えたHDMI入力も含まれている。Pre Box RS2 Digital DACはBluetooth、USB-B、同軸および光TOSといったデジタル入力を備えているほか、ソリッドステート/チューブの2つのアナログ出力を選択可能。MQAサポートと7つのデジタルフィルターも備えるこの組み合わせは、CDとハイレゾオーディオのサウンドをさまざまな味わいで届けてくれる。



■EISA HEADPHONE 2019-2020
Focal Elegia


Elegiaは、Focalがオーディオマニアへ向けて開発した初のアラウンドイヤー密閉型ヘッドフォンであり、Focal独自のさまざまなテクノロジーを組み合わせてパワフルかつ正確なサウンドを備えたモデルである。より広い面積を獲得した同社のM-Profileドライバー、フレームレスの銅製ボイスコイルとドライバーをしっかり制御するための極薄のフレームを採用。Elegiaは駆動もしやすく、ノイズが混入しにくい密閉型設計によって深い低音から微妙なニュアンス再現まで、幅広い周波数範囲の再生を可能とした。自宅でも外出先でも、聴き心地がよく快適に着用できる。



■EISA HI-FI UPGRADE 2019-2020
IsoAcoustics GAIA


Hi-Fiエレクトロニクスを最大限に活用するという意味において、アイソレーションの価値は誰もが知るところだ。しかし、IsoAcousticsのGAIAを聴くまでは、このアイソレーションがどれほどの効果があるか分からないかもしれない。古典的なスパイクを超えたGAIAの「Pods」は、スピーカーのベースに装備されることでキャビネットの余計な動きを抑える効果がある。通常、これらのアイテムはノイズフロアを下げ、サウンドステージのフォーカスを改善し、低音を引き締める効果がある。ダーククロームに仕上げられた機械加工によるステンレススチールハウジングのGAIAは最大100kgまで支えることが可能。外観も素晴らしく、音楽への効果はまるで魔法とも言える。



■EISA HIGH-END AMPLIFIER 2019-2020
Hegel H390


一見すると、HegelのH390は、ノルウェーのブランドがリリースしたアンプ、H590をスリムかつ手頃な価格としたバージョンのように見える。ただし、H390にはそれ以上のものがある。上位モデルのほぼ全てのパフォーマンスが、およそ半分の価格で提供されるのである。つまり、チャンネルあたり250Wの出力、UPnPおよびAirPlay 2ストリーミング、RoonReady、MQA、DSDによって、ほぼ全てのスピーカーを驚異的な効果で駆動することが可能となっている。あとはストリーミングサービスにアクセスするか、デジタルソース、アナログソースを接続するか、あるいは携帯電話から音楽を送信するだけ。シンプルな外観のアンプが、全ての音楽再生を実現できるのである。



■EISA HIGH-END LOUDSPEAKER 2019-2020
KEF R11


KEFは、ほぼ60年にわたり優れたスピーカーを生み出してきたが、新しいRシリーズの登場によってスタイル、パフォーマンスおよびその価値においてさらなる高みへと登りつめた。R11は最高品質のキャビネット仕上げにマッチするようデザインされた最新世代のUni-Qドライバーや、音楽リスニングの「オン/オフ」を解決する小さな穴を開けたフロントグリルにいたるまで、これまでの成功の全てをまとめ上げたスピーカーである。その結果、ディテールが詰め込まれた豊かなサウンドが部屋いっぱいに満たされることを実現し、素晴らしい再生音を実現。音と同じくらい印象的なスタイルを備えるスピーカーといえる。



■EISA LOUDSPEAKER 2019-2020
Bowers & Wilkins 603


B&Wの600シリーズは何十年もの間、エントリー・スピーカーの基準となってきた。この最新バージョンはこれまでのなかでも最高の傑作だ。これはフロアスタンド型の603に特に当てはまる。603はフラグシップの800 Series Diamondから流用したテクノロジーを特に必要な部分のみを合理的に採用したことで、パフォーマンスと価格の見事なマッチングを実現している。デカップリング・ダブルドーム・トゥイーターとコンティニューム・コーンのミッドレンジは、ディテール、フォーカス、そして存在感を提供し、フロウポート・チューニングを備えたツイン・ベース・ドライバーは常に豊かでドラマチックなサウンドを実現。価格を超えた驚くほどの高度な設計のスピーカーである。



■EISA SMART AMPLIFIER 2019-2020
NAD M10


NADはオールインワン・ネットワーク・ソリューションの分野へ参入するには時間を要したが、「スピーカー」を追加するだけでシステムを完成させるこのセンセーショナルかつ小さなアンプを見れば、待った価値があったといえる。ドラマチックなまでの全幅のタッチスクリーンで、M10の全ての機能にアクセスできる。M10はBluOSによって制御され、Bluesound製品でのマルチルーム再生を可能としたストリーミングサービス、BluetoothおよびAirPlay 2、デジタルおよびアナログ入力、TVの音声用のHDMI-ARC接続、さらにサウンドを最適化させるDirac Liveにも対応する。NADのHybridデジタルアンプを搭載することで、M10は事実上全てのパートナーとなるスピーカーを駆動することが可能。M10は、現代の音楽再生における真のマスターである。



■EISA STEREO SYSTEM 2019-2020
Primare CD35/I35 Prisma


Primareは以前もEISAを受賞しているが、このI35とCD35で再び受賞することとなった。アンプのI35はシンプルでありながら素晴らしいサウンドを約束する全段アナログ設計で、同社のUFPD 2増幅を使用して十分な電力を供給。モジュール設計を採用したことによって、必要に応じてPrimareのDACステージとPrismaネットワーク/マルチルームモジュールを追加することができる。CD35は完全にネットワーク化されており、AirPlay、Bluetooth、Spotify Connect、および何千ものストリーミングサービスにアクセスするためのChromecast built-inといった有線/無線で提供します。これは単純なCDプレーヤー/アンプシステム以上のもので、ハイレゾリューション・ホーム・ハイファイの未来を示している。



■EISA STREAMING DAC 2019-2020
Mytek Brooklyn Bridge


Mytekから登場したこの製品は、その名前が示すとおりネットワークオーディオとハイファイシステム間のブリッジを形成するように設計。しかし、その内容は名前から想像するよりも遥かに優れたものとなっている。Brooklyn Bridgeは、同社のBrooklyn DAC+で培った技術に基づいて、ネットワークプレーヤー、DAC、プリアンプをひとつのコンパクトなユニットに統合し、デジタル、アナログ、フォノ入力、RCA、XLR、ヘッドフォン出力を装備する。スマートフォンアプリによってコントールすることが可能で、ネットワーク再生、Roon、QobuzやTIDALなどのストリーミングサービス、パソコン、さらにはUSBストレージデバイスからも音楽を再生することができる。コンパクトではあるものの非常に柔軟で、素晴らしいサウンドのネットワークプレーヤーである。



■EISA TURNTABLE 2019-2020
MoFi UltraDeck+M


Mobile FIdelity Sound Labのレコードプレスを行っている会社から登場したUltraDeck+Mは、優れたターンテーブルであるだけではなく、レコードを再生するための完全な「プラグ・アンド・ゴー」ソリューションでもある。あらかじめMoFiブランドの高品質なMMカートリッジMaster Trackerが取り付けられているので、手元に届いてから数分でレコードを楽しむことが可能となる。レコード再生における一流の専門的知識のもとで、全体にわたって高い精度と高い品質で設計されている。非常に安定したピッチを実現し、あなたが選んだレコードの「皮膚の下」までアルミボディのMaster Tracketが拾うという点も、本機が高いエンジニアリングに基づいた価値ある製品であることを強調している。



■EISA WIRELESS STEREO SPEAKER 2019-2020
KEF LSX


KEFはEISA AWARDを受賞したスピーカーシステムLS50のワイヤレスバージョンを発売し、「スピーカーの中のハイファイシステム」としてのソリューションを印象的なデザインに落とし込んだことは大きな反響を呼んだ。LSXはドライバー、アンプ、ワイヤレス再生テクノロジーにおける同社の専門知識と、人の目を惹きつけるカラーを採用したスタイリッシュなデザインを組み合わせて、そのコンセプトをよりコンパクトでより手の届きやすい価格帯としたモデルである。Apple AirPlay 2とBluetoothが組み込まれ、さらにSpotifyとTIDALも完成度の高いアプリからコントールできる。これは、多くのユーザーが必要とする全てを盛り込んだハイファイシステムである。



■EISA AV ACCESSORY 2019-2020
IsoTek SMART Delta
※Home Theatre Audio&Home Theatre Video&Display Expert Groupと同時受賞


全てのAVシステムには多くの電力が必要となるが、この電力こそがオーディオとビデオ、全てのコンポーネントの最高のパフォーマンスを発揮させる。IsoTekのSMART Power Deltaは、電源ラインのクリーニング、外部ノイズの除去および電力サージとスパイクの保護だけではなく、システム全体の電源投入とシャットダウンを可能とする。LAN、またはWi-Fiによるコントロールを使用して、電源のオン/オフの順番を決定するほか、ユニットの各コンセントに名前を割り当て、全てのセットアップを行なうことが可能で、スマートフォンに用意されたアプリから「ドライヴ」させることができる。そのシステムのパフォーマンスは非常に印象的だ。

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