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<HIGH END>メモリーテックがUHQCDをヨーロッパ市場にもアピール

季刊AudioAccessory編集部
2019年05月17日
日本のCDプレス企業であるメモリーテックは、今年のミュンヘンハイエンドに初めて出展を行った。2016年に発売を開始した高品質CD、UHQCDの魅力を世界に向けて発信するのがその大きな目的だという。

UHQCDとノーマルCD、それにマスターとの聴き比べをデモ

UHQCDは、ポリカーボネートという素材を活用することで、CDの音溝(ピット)を正確に複写し、よりマスターに近い音源を実現するというメモリーテックの特許技術である。すでに日本の大手レーベルから旧譜はもちろん、新譜もどんどん発売されてきている。また香港ではFUNG HANG RECORDなどすでにUHQCDを発売している会社もあるが、ヨーロッパや北米ではまだまだこれからというのが現状だ。

メモリーテックの上田 豊社長も「UHQCDの魅力を世界中の音楽好きに知ってもらいたい」と意気込みを燃やす。世界中の音にこだわる音楽レーベルやプロデューサーにUHQCDを知ってもらいたい、という大きな目的を持って出展を決意したという。

メモリーテック 社長の上田豊氏(左)と、香港でUHQCDのリリースを手がけるアンディ・ラム氏(右)

実際のデモンストレーションでは、レーベルから納品されたマスターデータと、UHQCD、ノーマルCDの3種類を聴き比べを行った。UHQCDの開発から携わり、現在もUHQCDの推進を担当する沼能 隆氏も、「聴き比べをしてくださった方全員が、はっきり違いがある、とおっしゃってくれました。お金は出すから今すぐにでもUHQCDを作ってくれ! というような方もいて、私達の製品クオリティが世界レベルでも認められたことを嬉しく思います」

ただ今後の課題として、そもそも「何をやっている会社なのか?」ということが伝わりにくかった、という問題点も指摘する。「他のブースを見回してみても、CDのプレス工場が出展しているという例はほとんどありません。日本国内ではすでにメモリーテックやUHQCDの名前を知ってくださっている方は多くいますが、ヨーロッパ圏ではまったく知名度がありません。CDレーベルなのか、とか質問されることも多くありました。あくまでCDの製造者=マニュファクチャラーである、ということをよりアピールする必要があることを感じましたね」

テクニクスのシステムでヘッドフォンでの音の違いも体験できる

T+Aの小型システム(MP8+DAC8)とフォーカルのSTELLIAのシステムも設置

香港でUHQCDを発売するレーベルを主催する林錫堅(アンディ・ラム)氏も、「ガラスCD、そしてUHQCDはお客様から非常に熱い注目を浴びています。ハイエンドの会場で実際にCDも販売していますが、ガラスCDは10万円以上するにもかかわらず、しっかりとした売れ行きがありました」とUHQCDへの注目の高さを語ってくれた。

香港でUHQCDを含む高品位CDをリリースするAQCDのブース

今回の出展で大きな手応えを感じたというメモリーテック。世界中のCDレーベルからUHQCDが登場してくる日も近いかもしれない。