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JJ製E88CC搭載。160万円

ラックスマン、新開発のトランス式アッテネーター採用の真空管プリアンプ「CL-1000」

編集部:小澤貴信
2019年03月29日
ラックスマンは、真空管プリアンプ「CL-1000」を4月下旬より発売する。価格は1,600,000円(税抜)。

CL-1000

ラックスマンは、2015年に90周年記念モデルとして、直熱3極管300Bを採用した真空管ステレオパワーアンプ「MQ-300」(関連ニュース)を発売。今回登場するCL-1000は、このMQ-300とペアになるプリアンプとなる。昨年11月開催のTIASにて初披露された製品が今回発表されたかたちだ(関連ニュース)。

真空管は、同社初採用というスロバキアJJ製 高信頼管「E88CC」を合計6基使用。これを用いた2段増幅NFタイプの回路構成としている。E88CCについては高S/Nと中域の厚み、抜けの良さが魅力だという。カップリングコンデンサーには、MQ-300の開発過程で新開発された同社オリジナルのオイルコンデンサーを使用する。

プリアンプとしての基幹となる音量調節機構は、同社が新開発したトランス式アッテネーター「LECUTA(Luxman Electric Controlled Ultimate Transfomer Attenuator:レキュタ)」を採用。入力された音楽信号は、E88CCを2基使用したアッテネーター・ドライバーアンプ(ゲイン+6dB)を経て、ファインメットコアを採用する34タップのトランスアッテネーターと、対を成す34個のリレー、同じくE88CCを2基使用するフラットアンプ回路で増幅される。

こうした構造をとっているため、フロントパネルのボリュームノブは音楽信号を一切通さず、リレーを切り替えるための位置情報を選択する34接点構造となってる。これにより、小音量時も音痩せを起こさないトランスによる音量調整の利点を発揮できるとしている。

背面端子部

出力には、高い透磁率を誇るスーパーパーマロイコアのトランスをL/R独立で配備。バランス入力に関しては同一のトランスをやはりL/R独立で採用。信号系統に抵抗を直列に挿入しない構成をとしている(ラインストレートON時)

また、トランスの弱点という帯磁による性能劣化に対しては、電源投入時に常に動作するアーティキュレーター(消磁機能。マニュアルでも操作可)を備え、万全の対策を施したとアピールしている。

アンプ回路の電源は、L/Rをブロックコンデンサーから別系統で分離する強力な定電圧回路構成としたとのこと。セパレーションに優れ余裕ある供給を実現するという。

トーンコントロールも備えており、こちらはE88CCを使用するBASS/TREBLE独立の3段階周波数切替LUX式となっている。

フロントパネルは1975年発売の名機C-1000もモチーフに、3枚の肉厚アルミパネルを組合せた立体的なデザインを採用。「コの字」のウッドケースは、ローズウッドのピアノ塗装仕上げを施している。

脚部には、グラデーション鋳鉄製レッグを装備。RCA端子には、銅の導電率と真鍮の硬度を併せ持った新素材カッパーアロイ製端子を採用する。

ACインレットには、非磁性ニッケル処理と金メッキを施している。電源ケーブルには、ノンツイスト構造の高純度OFC線と金メッキ仕上げのプラグを採用した同社「JPA-15000」が付属する。

入力はアンバランスRCAが4系統、バランスXLRが1系統を搭載。出力はアンバランスRCAが2系統、バランスXLRが2系統を搭載す。出力はアンバランス・バランス切替式となる。

入力感度/入力インピーダンスは180mV/50kΩ(ライン・バランス)、周波数特性は20Hz〜20kHz(±3dB、LINE STRAIGHT ON)、全高調波歪率は0.02%以下 (1kHz/1V/50kΩ)、S/N比(IHF-A)は100dB。消費電力は38W、外形寸法460W×166H×454Dmm、質量は24.4kg。

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