120万円

アキュフェーズ、純A級ステレオパワーアンプ「A-75」ー 歴代最高S/N、ダンピングファクター1,000

2018/07/06 編集部:小澤貴信
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アキュフェーズは、純A級ステレオ・パワーアンプ「A-75」を7月中旬より発売する。価格は120万円(税抜)。

A-75

同じく純A級のステレオ・パワーアンプ「A-70」の後継モデルで、昨年登場した純A級モノラル・パワーアンプ「A-250」で開発された技術を惜しみなく投入。従来モデルから性能と音質を大幅に向上させたとする。

性能面では、同社のA級ステレオ・パワーアンプ歴代で最高というS/N 122dB(ゲインMAX時)を実現。また、A-70を大きく上回るダンピングファクター 1,000を達成している。

定格連続平均出力は4Ω負荷で120W/ch、8Ω負荷で60W/ch(ステレオ使用時/両チャンネル駆動時)となる。

背面端子部

アンプ部の出力素子にはパワーMOSFETを採用。10パラレル・プッシュプル構成のA級動作として出力を強化。また、複数の素子を並列駆動させることで、リニアリティの改善、安定した動作や大電流に対する余裕をもった対応を実現する。また、アンプ出力の低インピーダンス化も可能にしたという。

信号入力段にはディスクリート構成によるフルバランス回路を搭載。最高品質の素子を使用して高い電圧で動作させ、初段で大きなゲインを持たせることで高いS/Nを実現したとのこと。

また、信号経路に完全ディスクリート構成による最新のインスツルメンテーション・アンプ方式を導入。この方式は信号入力段を含めたパワーアンプ全体でバランス・アンプを構成しており、入力端子からアンプ内部の信号経路をフルバランス化する。このため、内部で発生する雑音の除去や歪み率などに優れており、さらには安定度・信頼度も極めて高いという。

信号入力段および電力増幅段には、出力信号を電流の形で帰還するカレント・フィードバック増幅回路を採用。広い帯域にわたって一定の特性が得られる。電力増幅段の入力部には、独自の「MCS+」回路を採用。入力信号を増幅するユニットを2回路並列接続することで低雑音化を図り、S/Nや歪み率などの特性を大幅に改善。前述の122dBというS/Nも実現させた。

信号入力段には直流安定化電源を搭載。電量増幅段で大振幅に増幅された信号が、信号入力段に電源を通してノイズとして混入しないように、信号入力段を一定電圧で固定する。これにより、小信号増幅における電源の質が改善され、S/Nを一層高めることが可能になるとする。

プリント基板には低誘電率・低損失のガラス布フッ素樹脂素材を採用。電源部は、放熱フィン付アルミケースを用いた大型トロイダルトランスと、大容量フィルターコンデンサー(100,000μF×2)で構成。低インピーダンス負荷ドライブに求められる強力な電源供給を実現する。

メーター部は、デジタル・パワーメーターとバーグラフ・メーターを搭載。表示の保持時間の切替ボタンも備える。

本機を2台用いてのブリッジ接続、バイアンプ接続にも対応。背面部には大型スピーカー端子を2組搭載しており、バイワイヤリング接続も可能となる。

消費電力は370W(無入力時:260W)。外形寸法は465W×238H×515Dmm、質量は43.9kg。

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