ドライバーをはじめ全面刷新

【TOKYO AUDIO BASE】DYNAUDIO、新Contourシリーズを日本初披露。年内発売予定

公開日 2016/10/15 17:30 編集部:風間雄介
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「大人の秘密基地」をコンセプトにしたオーディオイベント「TOKYO AUDIO BASE」が、10月15日・16日の2日間、東京・千代田区神田淡路町で開催されている(イベント詳細)。

同イベントでDYNAUDIO(ディナウディオ)は、同社主力スピーカー「CONTOUR」(コンター)シリーズの新モデルを国内初披露した。

「CONTOUR 30」を中心としたデモシステム

DYNAUDIO JAPANのブースには多くの来場者が詰めかけていた

新CONTOURシリーズは、今年5月にドイツで行われた「HIGHEND」で発表された(関連ニュース)。日本でもまもなく導入が開始される。

新たなCONTOURシリーズは価格が安い方から「CONTOUR 20」「CONTOUR 30」「CONTOUR 60」「CONTOUR 25C」の4製品がラインナップされている。

このうちCONTOUR 20はブックシェルフ、CONTOUR 25Cはセンタースピーカーで、CONTOUR 30とCONTOUR 60はフロアスタンド型となる。日本でも12月中旬〜下旬にかけて発売を開始する見込みだ。

CONTOUR 20と別売りのスタンド

価格は調整中とのことだが、CONTOUR 20は64万円前後、CONTOUR 30は100万円前後、CONTOUR 60は130万円前後での販売を予定している。なおセンタースピーカー「CONTOUR 25C」の発売はかなり遅れる見込みとのことで、現段階では日本での販売価格も未定となっている。

今回のイベントに出展されたのはこのうち「CONTOUR 20」「CONTOUR 30」で、イベントの1週間ほど前に日本に届いて、そこからエージングを始めたという、到着したての個体だった。なお取材時にはフロアスタンド型のCONTOUR 30が音出しを行っていた。

今回の製品はウーファーやトゥイーターなどのドライバーを一から新開発し、デザインやキャビネットなども刷新したフルモデルチェンジという位置づけ。

なかでもトゥイーターに、最新のCONFIDENCEシリーズにも採用された「ESOTAR2」を採用していることが特筆される。これにより高域特性がこれまでのCONTOURに比べて大幅に改善したという。

またミッドレンジ/ウーファーユニットも新開発。ミッドレンジユニットは15cm径で、マグネットにはネオジウムを採用。またボイスコイルはピュアアルミのショートタイプとした。

ウーファーユニットは18cmと24cmの2タイプが用意されているが、どちらもダブルフェライトを採用し、振幅幅を70%程度高めたロングスロー設計としたことも特徴だ。

ミッドレンジ/ウーファーユニットも新開発

これまでのユニット(左)と新型の比較。ロングスロー設計となり、マグネットも強化されていることがわかる

またミッドレンジユニットにはネオジウムマグネットが用いられており、ボイスコイルのボビンにもグラスファイバーを混ぜたカプトンをを採用した。振動板も工夫を重ね、MSP(ケイ酸マグネシウム・ポリマー)コーンを採用しているのはこれまでと同様だが、厚さを均一ではなく部位によって変えた「Vari-MSPコーン」としている。

クロスオーバーもオーディオグレードの空芯コイルやムンドルフ製コンデンサー、超低許容度を誇る抵抗などを採用。高品質パーツを採用した。これらはもちろん試聴を重ねて最終決定されたという。

キャビネットがラウンドしており、柔らかな雰囲気となっていることも新CONTOURの特徴。今回のイベントで見せていたのはホワイトオークサテン仕上げで、あえてツヤ消しのホワイトを採用しているのが目新しい。北欧家具を連想させる色使いで、リビングにも違和感なく馴染みそうだ。

ウーファーを固定するプレートも剛性を高めた

キャビネットのラウンドにあわせてユニット取り付け部もラウンドしているなど、ディテールへのこだわりが半端ではない

そのほか仕上げは、ウォールナットライトサテン、ピアノブラックラッカー、ピアノホワイトラッカー、ローズウッドダークハイグロス、グレイオークハイグロスなども用意されている。日本での正式発表が待ち遠しい。

そのほかDYNAUDIO JAPANブースには、DYNAUDIOのワイヤレススピーカー「XEOシリーズ」や、同社取扱のMOONブランドのアンプなども展示。音出しも行われていた。

ワイヤレススピーカーXeoシリーズ

MOONのアンプなどはトップオフモデルが展示されていた

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