MT管「ECC82」による増幅回路を採用

ラックスマン、半導体/真空管出力を切替できるCDプレーヤー「D-380」 - 木箱ケースを採用

2016/09/15 編集部:川田菜月
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ラックスマンは、真空管/半導体回路の出力切り替え機能を備えた、木箱ケース採用CDプレーヤー「D-380」を10月下旬に発売する。価格は290,000円(税抜)。

D-380

本機は、16mmMDFに突き板仕上げを施したロ(ろ)の字型の木箱ケースを採用するCD再生専用プレーヤー。従来モデル「D-38u」(関連ニュース)で好評を博した半導体/真空管回路の出力切り替え機能をさらに進化させたとしている。

真空管出力は、MT管「ECC82」による増幅回路を高音質フィルムコンデンサーと専用の大型出力トランスに接続することで、より濃密な音質を表現。半導体出力では、DACダイレクト接続によって生々しい音質を実現すると紹介されている。

DACチップは32bit対応で高品位なバッファーアンプも内蔵したTI製「PCM5102A」を採用。DACに内蔵されたデジタル・フィルターにより2種類の音質切り換えることも可能だ。また、専用のジッターリダクションICを新たに搭載。D/A変換に有害な影響を及ぼすシステムクロックの揺らぎを低減する。

また、よりピュアな回路動作を実現するため、S/PDIFの出力回路を遮断するデジタル出力ON/OFF機能も搭載している。

電源とオーディオ信号の理想的な流れを考慮したレフトサイド・メカレイアウトを採用。ドライブメカニズムは、安定した信号読み取り動作をサポートする8mm厚の無垢アルミ製メカベースとループレス構造のシールド付きボックスシャーシに納められている。

主要信号線には、各芯スパイラルラップ・シールドと芯線の非メッキ処理を施した独自のOFCワイヤーを使用。また、プリント配線基板にはスムーズな電流伝送を実現するというラウンドパターンを採用し、他にも新開発の高音質・低頭コンデンサーなど高音質・高耐久性パーツを使用している。

フロントパネルには、ズーム/照度調節機能付きのFLディスプレイを装備。電源や半導体/真空管出力の切換スイッチなども備える。

背面部

リアパネルには、大型プラグを装着したラインケーブルにも対応する18mmピッチ金メッキ仕上げのRCA端子を装備。その他、同軸/光2系統のデジタル出力端子や外付け電源ケーブルを装着できるACインレットも備える。

アルミ製リモコンなど付属

付属品には、アルミ製リモコンやOFC極太線ノンツイスト構造の純正電源ケーブル「JPA-10000」を同梱する。

出力はアナログRCAを1系統、同軸/光デジタルを各1系統搭載する。

本機もプレミアム延長保証適用で、無償保証期間が3年間に延長される(真空管部品は1年間)。

再生周波数帯域は、半導体出力が20Hz〜20kHz (+0.1、-0.2dB)、真空管出力20Hz〜20kHz (+0.1、-0.3dB)。全高調波歪率/S/N比は、半導体出力が0.005%/115dB、真空管出力が0.8%/105dBとなる。

外形寸法は、440W×167H×286Dmm(奥行きは前面ノブ4mm、背面端子8mmを含む)。質量は10.8kg。

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  • ジャンルCDプレーヤー/トランスポート
  • ブランドLUXMAN
  • 型番D-380
  • 発売日2016年10月下旬
  • 価格290,000円(税抜)