上級機で培った最新技術を投入

ソナス・ファベール、“Venere”シリーズ最上位スピーカー「Venere Signature」

公開日 2016/08/25 17:27 藤原義孝
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(株)ノアは、伊ソナス・ファベールのスピーカー“Venere”より、シリーズ最上位モデル「Venere Signature(ヴェネレ・シグネチャー)」を9月1日に発売する。仕上げはWood(ウォールナット突板仕上げ)の他、受注生産でピアノフィニッシュのブラック/ホワイトを用意。価格は全て790,000円(ペア・税抜)となる。

「Venere Signature」

本機は、Venereシリーズの最上位機種となる3ウェイ・フロア型スピーカー。イタリアの本社工房でハンドメイド生産され、上級機で培ったテクノロジーを取り入れている。

キャビネットデザインには、ライラ(竪琴)にインスピレーションを受けたという“ライラ・シェイプ”を採用。このデザインは上位モデルである「アイーダ」、「リリウム」の基本コンセプトともなっており、キャビネットの平行面を廃すことにより共振や固有振動に起因される音の濁りを抑制するとしている。既存モデルの「Venere 3.0」と比較し、キャビネット容積は約40%増した。

“ライラ・シェイプ”を採用

本体のベース・プレートはダイヤモンド・エッジ加工が施されたアノダイズ仕上げの8mm厚メタル製ベース・プレートを採用。剛性と安定性を向上させたとのこと。

トゥイーターには同社が設計したDKM(独ドクトル・クルト・ミューラー社)製の29mmシルク・ソフトドーム型トゥイーターを使用。

ミッドレンジは本機専用設計の150mmドライバー・ユニットで、フリーコンプレッション設計のメタル製フレームと、ポリプロピレンを幾重にも重ねた構造の新素材Curv(カーヴ)をコーンに使用。優れた応答性を確保するとともに同軸アンチ・コンプレッサーによりレゾナンスと歪みを抑えるとしている。

ウーファー・ユニットは軽量かつ高剛性のアルミニウム・コーンを使用した180mmドライバー・ユニットを3基使用。高速レスポンスにより低周波数信号の忠実な再生が可能とのこと。

大口径のホーン型バスレフレックス・ポートをキャビネット底面に配し、ドライバー・ユニットの背圧の適切なコントロールを図っている。採用された新機構のバスレフ・ポートテクノロジーは、意図しないスプリアス振動の影響を受けずに低域を360度全方向に放射・拡散させる設計を施したという。

厳選されたパーツを使用したクロスオーバー・ネットワークは無共振設計。振幅/位相最適化設計により、最適な空間/時間パフォーマンスを発揮するとしている。

スピーカーターミナルはバイワイヤー端子で、バナナプラグにも対応する。

背面部

周波数特性は40Hz〜25kHz、クロスオーバー周波数は250Hz-2,500Hz、出力音圧レベルは90dB SPL(2.83V/m)、公称インピーダンスは4Ωとなる。

推奨アンプ意出力は40W〜300W(クリッピングなし)、最大入力電圧(IEC268-5)22V rms。

外形寸法は391W×1236H×478Dmm。質量は28.8kg(1本)。

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  • ジャンルスピーカーシステム
  • ブランドSONUS FABER
  • 型番Venere Signature
  • 発売日2016年9月1日
  • 価格790,000円(ペア・税抜)
【SPEC】●形式:3ウェイ・5スピーカー、フロアスタンディング型 ●使用ユニット:29mmドーム型トゥイーター、150mmコーン型ミッドレンジ、180mmコーン型ウーファー×3 ●クロスオーバー周波数:250Hz/25kHz ●周波数特性:40Hz〜25kHz ●出力音圧レベル:90dB SPL(2.83V/m) ●交渉インピーダンス:4Ω ●推奨アンプ出力:40〜300W(クリッピングなし) ●外形寸法:391W×1,236H×478Dmm ●質量:28.8kg(1本)