「TD510ZMK2」やサブウーファーを披露

ECLIPSE、「スピーカーの存在が消える」アトモス再生を独HIGH ENDでアピール

2016/05/25 編集部:小澤貴信
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5月初旬に独ミュンヘンで開催された世界最大規模のオーディオ見本市「HIGH END 2016」にて、富士通テンは、ECLIPSEのスピーカー/サブウーファーによるドルビーアトモスのデモンストレーションを行った。

ECLIPSEのブースの模様。フロントSPもサブウーファーも黒い壁とカーペットに溶け込み、むやみな存在感を与えない

世界から名だたるオーディオブランドが集う本イベントでは、もちろんステレオ再生のデモンストレーションが中心となる。その中でECLIPSEは、ステレオ再生に加えて、天井スピーカーを含むサラウンドシステムによるドルビーアトモス再生を披露した。一部ブースでは欧州レーベルの主導によるハイレゾ・マルチ再生のデモが行われていたが、オブジェクトオーディオのデモはECLIPSEが唯一だったのではないか。

TD-M1も展示されていた

1階ホールに独立して構えられたECLIPSEのブースでは、フロント2chに「TD510ZMK2」、リア2chに「TD508MK3」(天井設置)、フロント/ミドルトップスピーカーに「TD307MK2A」、サブウーファーに「TD520SW」(2基)という[4.2.4]のアトモスシステムを用意。ディスプレイも用意した上で、音楽BDやBDミュージックを使ってデモを行った。

トップスピーカーは、天井の色に合わせて「TD307MK2A」のホワイトモデルを設置

今回、ECLIPSEは「スピーカーの存在を消すこと」を出展のコンセプトにしていると聞いて「なるほど」と思った。以前の記事でも紹介したが、適切にセッティングされた“オールECLIPSE”で再生するオブジェクトオーディオは、演奏の場に居合わせるかのような臨場感を再現できる。まさに「スピーカーが消えて、音楽だけがそこにあるような」体験だ。それはECLIPSEのスピーカーだからこそ可能になる体験をアピールするのにうってつけだ。

ブース内は、見た目の上でもスピーカーの存在を消すための配慮がされていて、写真からもわかる通り、黒いカーペットと壁に合わせてブラック仕様の「TD510ZMK2」や「TD520SW」を、白い天井に合わせてトップスピーカーには、ホワイトモデルの「TD307MK2A」を設置。明かりを落とした試聴室では、スピーカーの圧迫感は皆無だ。

外から見たECLIPSEの試聴ブース。完全な個室でECLIPSEによるアトモスサウンドを聴くことができた

ブースでは、ドルビーアトモス収録の音楽BD『ロジャー・ウォータース ザ・ウォール』を試聴した。今回はセンターレスの構成で、さらに限られた時間と環境の中でのアトモス配置の追い込みはかなり困難だったとのことだが、ECLIPSEならではのシームレスな立体音場は健在だった。

「Another Brick in the Wall」では、ディレイ・ギターと抑制されたボーカルが息を飲む大観衆の上に浮かびあがり、個室の壁や天井を超えてライブ会場の空間が再現される。“静”の表現を切り裂くヘリコプターのSEが頭上がら切り込み、楽曲後半の盛り上がりへとなだれ込む一連の流れは圧倒的だ。自然な空間再現、静から動へのスピード感ある立ち上がりは、優れた位相再現と過渡応答を備えるECLIPSEならではの表現だろう。

ECLIPSEのスピーカーシステムが一貫して目指しているのは「正確な音」、ひいては「音楽波形をいかに正確に再現するか」である。オーディオショウにて展開されたドルビーアトモスシステムにて、ECLIPSEのスピーカーの特質を再確認できた。

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