11.2MHz DSD対応USB-DACも内蔵

デノン、“革新的”フルデジタルヘッドホンアンプ搭載のネットワークプレーヤー「DNP-2500NE」

2016/01/15 編集部:小澤貴信
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新サウンドマネージャーが語る2500NEシリーズのサウンドコンセプト

発表会では2500NEシリーズの各モデルを紹介するにあって、まずサウンドマネージャーの山内氏が、2500NEシリーズで求めたサウンド、さらには自身が定義するデノンサウンドについて改めて説明した。

製品発表会においては、デノンの開発試聴室にて2500シリーズのサウンドを実際に聴くことができた。組み合わせられたスピーカーはB&W「804 D3」だった

2500シリーズのサウンドコンセプトについて説明する山内氏

冒頭でも紹介したとおり、2500NEシリーズは山内氏が徹頭徹尾においてサウンドのマネージメントを行った最初のモデルとなる(11シリーズは途中からの参加だったとのこと)。2500NEシリーズでは、サウンドコンセプトを「Beyond the Best」と定めてクラスを超えた音を目指したと山内氏。「ラインナップや開発要素の点で一歩先に進んだ2500NEシリーズですが、音質についても同様に、これまでから一歩先に進んだものになったと自負しています」。

さらに山内氏は続ける。「従来の2000/1650シリーズは、中堅機という位置付けですが、ピュアオーディオファンにとっては“手軽に楽しめるオーディオ製品”という認識があったかもしれません。しかし今回の2500NEシリーズでは、そのサウンドでもうちょっと先まで行っています。ハイエンドオーディオ、あるいは現代オーディオのスリリングさを十分に感じることのできるサウンドになっていると思います」。

デノンサウンドを再定義するためのキーワードとして「Vivid」と「Spacious」の2語を掲げた

また、サウンドマネージャーが交代したことに伴って、デノンのサウンドがどのように変化するのか気になっているファンやユーザーがいるはずとして、同氏の定義するデノンサウンドを改めて説明した。

この内容については、先日お伝えした山内氏へのインタビューで同様の内容を語ってもらっているので詳細はそちらを参考にしてほしい。この発表会でも、デノンサウンドの核となる「繊細さと力強さ」「正確さと安定感」を実現するためのキーワードとして、鮮明かつクリアでハイスピードな表現に繋がる「Vivid」と、広大なサウンドステージやスケール感をもたらす「Spacious」の2つを挙げていた。

また、オーディオ的な枠にとどまらない、音楽がより自発的に鳴り出し展開する境地の重要性を改めて説き、「2500NEシリーズではその雰囲気をかなり出すことができた」とコメント。再生クオリティがあるレベルに達すれば、クラシックからジャズ、電子音楽まであらゆる音楽ジャンルをしっかりと再生できるようになるという持論も述べていた。

(編集部:小澤貴信)

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