Technics「C700シリーズ」のサウンドをじっくり試聴!プレミアムイベント@東京レポート

公開日 2015/03/26 11:00 ファイル・ウェブ編集部
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開発陣とトークセッション

試聴のほか、井谷氏をはじめとしたテクニクス開発陣、そして我々編集部員をまじえた座談会も行いました。スピーカーユニットなどC700シリーズに搭載されたパーツも用意され、実際に手に取って触ることができる貴重な機会となりました。

C700シリーズの内部パーツなどを手に取りながら、開発陣と座談会をおこないました

歓談のなかでは、試聴したC700シリーズのサウンドに対する感想が次々に飛び出しました。まずアンプ「SU-C700」に関するコメントで印象的だったのが、「デジタルアンプというと、“デジタル的な音”がするイメージがあったのですが、実際に聴いてみたら全く印象が変わりました。アナログアンプと同じ傾向なので安心感がありました」というご意見。同様のご感想を数多く頂きました。

その一方で、「デジタルアンプならではの良さを感じられました。とにかく切れ味が良く、良い音で鮮度が高い」「情報量が多いソースでもしっかりと整理して聴かせてくれる」と、高く評価するご意見も多く出ました。

スピーカー「SB-C700」についても、「同軸2ウェイならではの良さが出ていた。位相が揃っていて、すべてのタイミングがきれいに整っているので、聴いていてとても心地よい」「あの実力でこの価格帯なので心が揺れた」と高く評価する意見が連発。なかには「これは買います!」とその場で宣言する方も何名かいらっしゃいました。


C700シリーズのスピーカー開発を担当した主任技師の小椋高志氏は、搭載されたユニットを見せながら、ダイキャストフレームのすべての柱部分に防振ゴムを施すなど、共振を抑えることに徹底的にこだわったと紹介。またトゥイーターについては「100kHzを出すことにこだわりました。シミュレーションだと出るはずなのですが、実際に試作してみるとなかなか出なくて…。いろいろと工夫に工夫を重ねて、何とか実現できました。トゥイーターが一番苦労したところですね」と語り、井谷氏も「アルミで100kHzを出しているユニットはほかに聞いたことがない」と述べるなど、こだわりポイントを熱く語りました。

チーフエンジニアの井谷哲也氏(左)、C700シリーズのスピーカー開発にたずさわった小椋高志氏(中)、商品企画を担当した伊藤茂樹氏(右)などから貴重なお話しを多数うかがうことができました

小椋氏はそのほかにも、振動板のエッジ部分の形状など、様々なこだわりポイントを紹介。「今回のスピーカー開発は、ものすごくコストがかかっています。上からちょっとかかりすぎだと言われたくらいなのですが、それでも譲れない部分が多くて。そのぶんお買い得です」と冗談交じりに語りながら、SB-C700の魅力を紹介しました。

今回ご参加いただいた方は、ネットワークオーディオやPCオーディオをすでに楽しんでいる方と、CDなどディスクメディアを中心に聞いている方が、ちょうど半々くらいという印象でした。ですので、CDプレーヤー「SL-C700」に強く関心をお持ちの方も大勢いらっしゃいました。中でも、CDの音質を最大176.4kHz/32bitのハイレゾ信号に変換する「High Res Re-master」機能について注目が集まり、実際の試聴パートでも高い効果を実感できた、という声が多く出ました。

C700シリーズのデザインについては「新しいテクニクスのデジタル技術と、メーターなど名門オーディオブランドならではの意匠が融合している」と高く評価するご意見が多かった印象です。特にメーターやトグルスイッチなどについては、「やっぱりオーディオ製品って、こういうこだわりが必要だと思います」と実感を込めて語る方が多くいらっしゃいました。商品企画を担当した伊藤茂樹氏によると、針式メーターの搭載については社内でも意見が分かれたそうですが「これまでのテクニクス製品でも親しんでいただいているもの。デジタルアンプではあるが是非採用したいと、デザイナーから強い要望があった」ということで搭載が決まったというお話しをうかがうことができました。

今回のC700シリーズはスピーカーがホワイト、アンプやプレーヤーはシルバーで、従来のオーディオ機器とは異なるスタイリッシュなイメージに仕上がっています。これについては「インテリアとマッチしそう。かっこいいと思います」と歓迎する声が多かった一方、「ブラックなどカラーバリエーションがあってもいいのでは」というご意見も一部にありました。今後の商品展開に期待したいところです。

その他、「PremiumシステムとReferenceシステムの価格差が大きいので、そのあいだの価格帯の製品が欲しい」「レコードプレーヤーをぜひ出してほしい」など、今後のテクニクスへの要望も数多く飛び出し、将来への高い期待感が伝わってきました。

   ◇   ◇   ◇   


当社ではこれからも、定期的にTechnicsのサウンドを体験できるイベントを実施する予定です。今後は大阪にて「C700シリーズ」の音を楽しめるイベントを開催予定です。ぜひご期待ください!


>Technics 公式サイトはこちら http://jp.technics.com/

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