ビールは「プレミアム」から「スーパープレミアム」へ

サントリーから注目のビールとウイスキーが3月に新発売

公開日 2015/01/20 11:12 季刊analog編集部
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
サントリービール(株)とサントリースピリッツ鰍ヘ、1月7日に今年の事業方針を発表した。

3月17日から発売される「〜ザ・プレミアム・モルツ〜 マスターズドリーム」(5.0%・350ml)

サントリービール(株)はビール事業の専業会社として、2014年10月1日に誕生。2015年は、“最高のうまさで、ワクワクさせたい”をビジョンに掲げ、真摯においしさを追求するとともに、新カテゴリーの創造や新たなお客様接点の創出などあらゆる領域でイノベーションに挑戦していくという。

2014年はビール類総市場が対前年99%程度と推定される中、サントリーは、対前年103%と5年連続過去最高の販売数量を達成。うちノンアルコールビールテイスト飲料を除くビール類の販売数量は、対前年103%となった。

2015年は、ビール市場が対前年98%程度と推定される中、対前年107%と12年連続で過去最高の販売数量を目指す。一人でも多くの方に「ザ・プレミアム・モルツ」の魅力を体感してもらうと共に、プレミアムビールの新たな楽しみをご提案すべく“スーパープレミアムクラス”の新商品を発売するなど、商品ラインナップを拡充するとともに、積極的な活動をする。

■「ザ・プレミアム・モルツ〈香るプレミアム〉」通年商品として新発売

昨年の事業方針で発表され、5月に期間限定発売した爽やかな香りが特徴の“エールタイプ”のプレミアムビール「ザ・プレミアム・モルツ〈香るプレミアム〉」は、女性も含め幅広い層の方から大変好評を得たため、中味・パッケージをさらにブラッシュアップし、3月3日(火)から通年商品として新発売。

■「〜ザ・プレミアム・モルツ〜 マスターズドリーム」を新発売

さらに「ザ・プレミアム・モルツ」のブランド力を強化するとともに、プレミアムビールの新たなおいしさや楽しみを提案する“スーパープレミアムクラス”の新商品として、“醸造家のこだわり・想いが込められた夢のビール”「〜ザ・プレミアム・モルツ〜 マスターズドリーム」を、3月17日(火)から新発売する。中味は、「ダイヤモンド麦芽」をはじめとする「ザ・プレミアム・モルツ」ブランドの素材へのこだわりに加え、その素材の魅力を徹底的に引き出す独自の新技術・製法「トリプルデコクション製法」「銅製循環型ケトル」の導入により、「深いコク」「柔らかな苦味」「ほのかな甘味」「心地よい香り」が折り重なる“多重奏で、濃密。”な味わいを実現している。

なお、ネーミングについては、「まだ世界のどこにもない、心が震えるほどにうまいビールをつくりたい」という醸造家たちの想いを表現し、「マスターズドリーム(醸造家の夢)」と名付けられたという。販売は、コンビニで行い、価格は税別315円前後。少々高めだが、飲んだ瞬間に香りと味の豊かさを確実に感じさせてくれ、確かに“うまい!”と思わせる、ビール好きには納得できる仕上がりとなっている。開発に10年がかかったというこの商品、サントリーとしては「プレミアムの先の手をやっておこう、というものの第1号商品」「すべての良い点を取り入れたビールで、うまみと深みを極めたいとの思いで開発した」ということである。

■卓越したブレンド技術を結集したプレミアムウイスキー「響 JAPANESE HARMONY」

また、サントリースピリッツ(株)の2014年の売り上げは、「角瓶」「響」「山崎」「白州」「ジムビーム」という主要ブランドが好調に推移したことに加え、「澄みわたる梅酒」など新価値の提案により、前年を大きく上回った。また、10月1日からビーム サントリー社と経営統合し、世界で唯一5大ウイスキーを有する世界第3位のスピリッツメーカーとして新たな一歩を踏み出した。

3月10日から発売されるサントリーウイスキー「響 JAPANESE HARMONY」(43%・700ml、\4,000・税別)

2015年も引き続き、ハイボールやプレミアムウイスキー、バーボンウイスキー、RTD、RTSといった伸長カテゴリーにおいてさらなるブランド育成・強化を行い、事業拡大を目指すという。なお、2015年1月1日より、サントリー酒類(株)からサントリースピリッツ(株)に社名変更し、ビーム サントリー社の日本での事業を強力に推進していく。

ウイスキーに関しては、2014年のウイスキー市場は、ハイボール需要の拡大やプレミアムカテゴリーの伸長などにより、対前年106%程度と推定される。そうした中、サントリーは「ジムビーム」といった主要ブランドが好調に推移し、対前年106%と市場同様大きく伸長した。

また、国産プレミアムウイスキージャンルは、ジャパニーズウイスキーの価値を訴求するマーケティング活動を強化した結果、「響」「山崎」「白州」ブランドが好調に推移し、対前年126%と大幅に伸長した。さらに、世界的な酒類コンペティション「インターナショナル・スピリッツ・チャレンジ(ISC)2014」において「響21年」が「ウイスキー部門」におけるカテゴリー最高賞「トロフィー」を、サントリーが4度目の「ディスティラー オブ ザ イヤー」を受賞。さらにサントリーウイスキーの品質が世界でもさらに高く評価された。

2015年の方針を発表した発表したサントリービール(株)代表取締役社長 水谷 徹 氏(左)と、サントリースピリッツ(株)代表取締役社長 小泉 敦氏(右)。両氏が手に持っているのが、新製品として発売される2つの注目商品である

これらを擁するサントリースピリッツ(株)2015年の方針は、さらに注目度が上がっているウイスキーのリーディングカンパニーとしてウイスキー市場のさらなる活性化に向け、「響」を中心としたプレミアムウイスキーの価値訴求強化、「角瓶」のマーケティング活動強化、「ジムビーム」「メーカーズマーク」などバーボンウイスキーの需要創造に取り組み、継続的な成長を目指す。

そんな中で、国内外においてジャパニーズウイスキーの地位をさらに強固なものにするべく、サントリーの多彩な原酒や卓越したブレンド技術を結集したプレミアムブレンデッドウイスキー「響 JAPANESE HARMONY」を3月10日(火)から新発売する。これは海外でも、ビーム サントリー社の販路を活用して本年春以降順次発売し、同商品を筆頭としたサントリーウイスキーの価値訴求活動をグローバルに展開していくという。

サントリーウイスキーを象徴する「響」ブランドから登場する「響 JAPANESE HARMONY」は、“日本の四季、日本人の繊細な感性、日本の匠の技を結集したウイスキー”をコンセプトにした従来の「響」らしい品格を持ちながらも、多彩な原酒のハーモニーによる華やかで洗練された飲みやすい味わいが特徴となっている。
まさに、熟成年数にこだわらず、サントリーのウイスキーづくりの歴史のなかで培ってきた多彩な原酒と匠の技でつくりあげられた、こだわりの逸品。華やかな香りと、奥深くもやわらかな味わいが特徴だ。

このように今年のサントリーはさらなる成長を目指し、注目の大型新商品を早い段階に登場させ、大きな話題を呼びそうである。今年の展開に、おおいに期待したい。

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE

関連リンク