「MX-R」を完全モデルチェンジ

Ayre、創立20周年記念で430万円の新最上位パワーアンプ「MX-R Twenty」

2014/10/30 ファイル・ウェブ編集部
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アクシス(株)は、米Ayre Acoustics社の20周年を記念したモノラルパワーアンプ「MX-R Twenty」を11月に発売する。価格は標準色のシルバーが430万円で、別注のブラックが440万円(いずれもペア・税抜)。

MX-R Twenty

上記の通りAyreの創立20周年を記念したモデルで、2006年に発売した「MX-R」を完全モデルチェンジした新たなフラグシップ機。東京インターナショナルオーディオショウで出展されていたモデル(関連ニュース)が正式発表された格好だ。

「MX-R」で採用したアルミブロック削り出しシャーシーとヒートシンクを一体化したモノコック・アーキテクチャーや、ディスクリートデバイス構成を継承しつつ、内部回路へさらなる新技術を投入。ゲインステージの“EquiLock”を構成するカレントミラー回路をオプティマイズし、出力ステージには“ダブルダイヤモンド回路”を搭載。立上りのスピードと位相特性を大きく改善するとともに、駆動能力の強化が図ったという。

出力ステージの“ダブルダイヤモンド回路”は、いわゆるダイヤモンド回路をフィードバック段を排除した2ステージ構成とした上で、完全バランス仕立てにしたもの。ホット側コールド側それぞれにパラレル構成を成すバイポーラデバイスによる出力トランジスターを搭載するダブルダイヤモンド回路構成を新たに開発した。これにより、電流駆動能力を持たせながらもその位相直線性を極限にまで高めるとともに、より高いニュートラリティーとクリアネスのハイパワーを獲得したとしている。

また、電源には新開発の“AyreLock”リニア・パワーサプライを搭載。これまでの倍以上に及ぶ電源容量を実現し「圧倒的なパワーでその駆動力を支える」としている。

この“AyreLock”リニア・パワーサプライでは、従来のシングルパワートランジスター出力方式によるレギュレーターに替えて、コンプリメンタリー・プッシュプル出力のパワーサプライ・レギュレーターを搭載。信号のダイナミックレンジによって変動する電流値に瞬時に反応し、要求される電圧/電流を極めて高い安定性で的確に供給するという。

また、特に大電流を要する出力回路用の“AyreLock”パワーサプライの整流素子には、これまでより低損失・大容量を実現するTO-247パッケージの新デバイスを採用。あわせて、これまでのほぼ2倍に上るキャパシター群の搭載によって、音の鮮度とダイナミック動特性を圧倒的に向上させたとしている。

そのほか、抵抗パーツにも一般的なものよりも高品位なものを採用。一般的な高性能メタルフィルム抵抗に比してコストが20倍にもなるというVishay foil SMTユニット抵抗を、信号経路のすべてに採用している。

出力は300W(8Ω / 連続)、600W(4Ω / 連続)で、ゲインが26dB、入力インピーダンスが2MΩ(balanced、1MΩ per phase)。外形寸法は280W×95H×480Dmmで、質量が23kg。

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  • ジャンルパワーアンプ
  • ブランドAYRE ACOUSTICS
  • 型番MX-R Twenty
  • 発売日2014年11月
  • 価格¥4,300,000(ペア・税抜)
【SPEC】●出力:300W(8Ω/連続)、600W(4Ω/連続) ●ゲイン:26dB ●入力インピーダンス:2MΩ(balanced,1MΩ per phase) ●周波数レスポンス:DC〜250kHz ●消費電力:45W(standby mode)、120W(operating mode,no signal)、750W(MAX) ●外形寸法:280W×95H×480Dmm ●質量:23kg