入力されたクロック信号を12出力から分配可能

フックアップ、ROSENDAHKのマスタークロックジェネレーター「Nanoclocks GL」

公開日 2013/10/09 16:31 ファイル・ウェブ編集部
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(株)フックアップは、ROSENDAHLのマスタークロックジェネレーター「Nanoclocks GL」を10月18日より発売する。価格は252,000円(税込)。

「Nanoclocks GL」

このブランドを手がけるRosendahl Studiotechnik社は、特にクロック関連製品で放送局やホール、各種ライブ会場で導入実績があり、堅牢な設計と基本性能の高さなどで評価を得ているという。本機は同社の中核モデル「Nanoclocks」の後継モデルで、新たにビデオ信号への同期に対応した。

本機はクリスタルディスクリート方式を採用。対応するサンプリングレートは、44.056、44.1、47.952、48.0、88.112、88.200、95.904、96.0kHzとなる。

このクリスタルディスクリート方式では、一般的なクロックに使われるDDS(Direct Digital Synthesis)やPLL(Phase Locked Loop)回路を採用していないため、1つのサンプルレート(±50ppm)に対して1つのクリスタルオシレーターが必要となるものの、位相差が起因するノイズを最小限に抑えてより純度の高いクロック信号を供給することが可能という。

TCXO(温度補償型水晶発振器)によるインターナルクロックは、0.2ppmの精度を実現。なお、-0.1%のプルダウンクロックを生成するための分周回路と高周波PLL回路も備えている。

前述のようにデジタルオーディオ信号とビデオ信号との同期も可能になった。PAL/NTSCの各SDフォーマットの他、HDフォーマットへの同期も可能。外部のオーディオ・クロックリファレンス(ワードクロック、またはAES-11 DARS)にも同期できる。

前モデルの「Nanoclocks」同様にディストリビューションモードも装備。入力されたクロック信号をバッファーして12基のアウトプットから分配可能となる。このモードにおいては、スタンダードではないサンプルレート(50kHzなど)でも分配できる。

デザインも一新。現在の状態がわかる大きなLED内蔵のプッシュ・スイッチにより、視認性と操作性をアップした。AC電源(シンプルな電源トランス+省電力型レギュレーター)とDC電源(12V)の両方に対応。消費電力も7Wに抑えた。

背面端子

近日中にファームウェアをアップデート予定で、12基の出力端子個別にサンプリングレートの設定(×2や×4、最大で384kHzへの対応)が可能になり、S/PDIFの出力にも対応する。ファームウェアアップデートは無償で提供され、本体のUSB端子経由で行う。

オーディオクロック出力については、BNCを12系統搭載。USBオーディオに対応したUSB-B端子も搭載する。外形寸法は355W×44H×110Dmm、質量は1.95kg。

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  • ジャンルその他
  • ブランドROSENDAHL
  • 型番Nanoclocks GL
  • 発売日2013年10月18日
  • 価格¥252,000(税込)
【SPEC】●対応サンプリングレート:44.056/44.1/47.952/48.0/88.112/88.200/95.904/96.0kHz ●外形寸法:355W×44H×110Dmm ●質量:1.95kg