<ハイエンドショウ>イシノラボ 真空管アンプ/ウエストリバー プリアンプ/ORB(オーブ)新製品ほか

2008/05/09
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本項では、「Sブース」に出展する個性溢れるメーカーの注目機器を紹介していく。(その他のSブースレポートはこちら

■株式会社イー・エム・ティ

入口付近に出展するEMTの目玉は、昨年9月に発売されたハイエンドPCオーディオ「Super Digital Audio Player」。展示会での出展は今回が初だという。本機の特長は、ファンレスの設計であるという点。騒音、振動対策を徹底し高音質を追求したという。

そのほかにも、プロ向けに開発された楽曲制作、編集用のPC「Digital Audio Master」、Digital Audio Masterや家庭で気軽にホームシアターを楽しめるPCオーディオ「A&V Station」の展示も行われている。


Super Digital Audio Player

内部の構造

背面部
■イシノラボ

真空管アンプを中心に販売を展開するイシノラボは、96年の創業以来、外部イベントに出展するのは今回が初めてという。MASTERSブランドの300Bを採用した真空管プリアンプ「CA-3000」(¥504,000/アンバランスバージョン)やパワーアンプ「225FB/MOSy」(¥135,450)などを展示している。


真空管プリアンプ「CA-3000」(下)

新製品のパワーアンプ「BA-225FB/MOSy」(右下)
■ウエストリバー

ウエストリバーは隣ブースのイシノラボとタイアップ出展を行っており、プリアンプ「WRC-α3/BAL」(¥231,000)を展示している。

本製品は、「演奏会で聴いたオーケストラの音をそのまま家で再現する原音再生をコンセプトとし、時代に流されず一貫して音そのものの再現を追求してきた」という、代表・川西氏の製作する期待の新作アンプだ。

WR(WestRiver)アンプは、プリアンプとパワーアンプを1つのシステムとして構成し、アンプ間で独自のバランス伝送をしているのが特長。価格によってフラグシップ、ミディアム、ベストバイの3つのラインナップがあり、本製品はプリアンプとパワーアンプをあわせて70万円以下で購入できるミディアムモデルとなる。

なお、今回は日程の関係でパワーアンプは披露されず、プリアンプのみの展示となっている。


プリアンプ「WRC-α3/BAL」(下)

「WRC-α3/BAL」の背面(下)
■カイザーサウンド

カイザーサウンドは昨年末に発売した同社ブランド・ROSEN KRANZ(ローゼンクランツ)のCDスタビライザー「STB-5」(¥9,240)を展示。「以前より発売していたCECのベルトドライブ式CDプレーヤーに対応するスタビライザーが好評で、一般ユーザー向けのものを作って欲しいという声に後押しされて製作した」(代表 貝崎氏)という。厚さ0.2ミリの薄いアルミに赤色で表面にアルマイト処理を施している。

そのほか、インシュレーター等のアクセサリーも展示されている。


CDスタビライザー「STB-5」

ROSEN KRANZのアクセサリーがずらっと並ぶ
■イオタシステムズ

IOTA Systems(イオタシステムズ)は、完成品とキット製品の両方を扱うオーディオメーカー。今回展示されているのはボード「LM3886」(¥750)、「TDA1552Q」(¥750)とBLT化ボード(価格未定)の3つのキット製品。

同社のアンプキットは基盤サイズの縮小と帰還回路の引き回し等の短縮を目指して設計されている。「LM3886」は最大68W出力、「TDA1552Q」は2chで最大22W出力が可能だ。これらの製品は、現在制作中のホームページが完成し次第、順次サイト内で販売していくという。


「LM3886」(右)、「TDA1552Q」(左)

BTL化ボード
■ORB

ORB(オーブ)は発売されたばかりのハイエンドディスクフラッター「DF-02」(¥126,000)を展示。本製品はアナログディスク反り修正器で、前モデル「DF-01」よりも機能を充実させた。反り修正が難しいとされてきたフラット盤にも対応するようになったほか、液晶モニターを採用して操作性を高めたという。

また1入/出力、3入/出力のオーディオ用セレクター「MC-S0」(¥24,150)も展示されている。ターミナルに金メッキを施したマルチバインディングポストを搭載し、ロータリースイッチ部に銀メッキを採用している。


ディスクフラッター「DF-02」

オーディオ用セレクター「MC-S0」

「MC-S0」の背面
(Phile-web編集部)

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