クリプトン、国産高級スピーカー「Vigore KX-3」に新色を追加 − スピーカースタンドも登場

公開日 2006/04/20 17:54
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Vigore KX-3(M)
(株)クリプトンは昨年夏に発売した高級スピーカー「Vigore KX-3」の新しいカラーバリエーションモデルとなる「Vigore KX-3(M)」を7月下旬に発売する。今回は落ち着きのある高級家具を彷彿とさせるモアビ自然材つき板のエンクロージャーを採用している。


スピーカーの内部構造

モアビ自然材つき板のエンクロージャーを採用
同社が昨年7月に発売した「Vigore KX-3」は、同社独自開発のスピーカーユニットをはじめ、エンクロージャーの製造・組み立てやネットワーク製作、組み立てを全て日本国内で行い「国産」にこだわったハイエンドスピーカーとして話題を集めているヒットモデルだ。

今回は先に発売されたバーズアイメープル(白色系)に引き続き発売される新色モデルには、ウッド系の温かみのある色合いが魅力のモアビ自然材仕上げを採用した。モアビとはナイジェリア産の木材であり、高級家具の材料として広く知られているが、同社はその優れた音響特性に着目し、今回は同社2006年の主力スピーカーとなる本機に採用する運びとなった。昨今のインテリアの傾向から、ウッド系仕上げを求めるオーディオファンの声が高まったことも、今回のカラーバリエーション採用につながったという。エンクロージャー以外の基本スペックは「Vigore KX-3」を踏襲する。

発売は7月下旬が予定されており、バーズアイメープルモデルと同じく252,000円(ペア・税込)で販売される。


SD-3
同社はさらに「Vigore KX-3」シリーズの優れた音質を引き出すスピーカースタンドも独自に開発した。新製品「SD-3」には振動を支える重量と、共振を抑える材料を組み合わせた理想に近いスピーカースタンドを実現するという同社の思いが込められている。型番は「SD-3」で発売は6月下旬より、1本63,000円(税込)で販売される。本製品の詳しいスペックを見ていこう。


天板にロゴを配置
天板、および底板には「球状黒鉛鋳鉄」を採用する。この素材は鋳鉄に球状黒鉛を混合させることにより、内部ロスを増し、金属独特の鳴きを抑える大きな効果を持っている。この素材を採用することで、本製品では金属共振を抑え、スピーカー本来の音質再現を可能にしている。

支柱はSS400スチール製とし、内部にオリビンサンドを充填している。この素材は酸化マグネシウムと硅砂(酸化シリコン)の多角形粒子混合物であり、粒子間の振動により、その振動のエネルギーを吸収するという特徴を持っている。その振動吸収力を活かすことにより、合わせて17kgの超重量を実現し、スピーカーの低域再生力を豊かにしている。その効果は音色を無色透明にし、忠実な音階表現を獲得させている。

スタンドの高さは650mmとし、低音反射を考慮してリスニングポイントから設定することで、低域と高域の最適なバランスを実現している。


底部には4つのアジャスタブル・インシュレーターを付けることができる
底部には4個のアジャスタブル・インシュレーターを設け、底面の凹凸によるガタつきを補正し、床との振動を遮断することで低音のS/N感を改善する。

天板は3点支持の突起を設け、スピーカーエンクロージャーを理想的にフリーな状態に近いかたちで支持するポジショニングを実現している。

【問い合わせ先】
(株)クリプトン
TEL/03-3353-5017

(Phile-web編集部)

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  • ブランドKRIPTON
  • 型番Vigore KX-3(M)
  • 発売日2006年7月下旬
  • 価格¥252,000(ペア・税込)
【SPEC】●形式:2ウェイ密閉型(完全防磁型、EIAJ) ●スピーカーユニット:低音用17cmクルトミューラー・コーン、高音用2.5cmピュアシルクソフトドーム ●定格入力:50W ●最大入力:150W ●出力音圧レベル:87dB/W・m ●クロスオーバー周波数:3,500Hz ●再生帯域: 40Hz〜30KHz ●外形寸法:219W×350H×290Dmm ●質量:9.6Kg
  • ブランドKRIPTON
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  • 発売日2006年6月下旬
  • 価格¥63,000(1本・税込)
【SPEC】●外形寸法:280W×650H×260Dmm ●質量:17kg ●付属品:アジャスタブル・インシュレーターフット×4